ムヒカ氏は、東京外国語大での講演で次のように話ている。
人類の文明は、市場を伴って発達した。技術を手にして歴史を変えてきた。しかし、進歩の半面、負担をもたらした。今も加速度的に発達しているが、問題はそれを統治するすべがないことだ。リミッター(制限装置)をつけなければならない。幸せになることが人類の大義だとしたら、人類はまだ進歩の恩恵にあずかっていない。(Web 東京新聞2016年4月9日)
ムヒカ氏は、「問題はそれを統治するすべがないことだ。」 としている。
そんなことはない。世界の先進国は、「経済成長」を持続させるため、国の財政をつぎ込み、「消費」を拡大して、経済成長と引き換えに、帳簿上の財政赤字を拡大しているではないか。
では、それを止めるには、どうすれば良いのかは小学生でも分かる、労働制度の改革である。
それは、一人ひとりの労働力・一日8時間労働を、例えば、一日7時間労働にして、人間の労働力を減少させればよい筈だ。
ムヒカ氏は、原爆資料館で、「倫理がない科学は、考えられないような悪の道具になる。歴史は、人間が同じ石でつまずく唯一の動物と教えている。私たちはそれを学んだだろう」、と記帳。(毎日新聞 2016年4月11日)
国家と国家の戦争は、最終的には、力によって相手を屈服させることであり、科学者に責任はない。
アメリカによる、広島・長崎の原爆投下は、対戦国の日本を屈服させるための手段であり、やむをえないものである。 当時、日本が原爆を持っていたなら、どこかで原爆を使用したかもしれない。