アメリカの45代大統領に、共和党のトランプ氏が当選した。
トランプ氏は、「グローバリズムでなく、アメリカ第一主義」を掲げた。
21世紀の夜明けと共に、人類は、エネルギーから食料、生活物資まで、充分に生産することが可能になった。
そして、その原動力となったのが、あらゆる国と国との貿易や金融システムのグローバル化である。
人類は、現代の「第3次産業革命」が始まる以前までは、すべての人々に、必要な物資を生産する事はできなかったのである。
絶対的に豊かな社会が到来したが、しかし、政治の貧困によって、失業問題が深刻化し、貧困層の存在が固定化している。
これまでアメリカは、「グローバル化」を熱心に推し進めてきたが、それは間違っていない。
しかし、トランジスタの発明による「第3次産業革命」が進行するなかで、人間の労働を「人間機械」が奪って、失業者を醸し出している事に対する「労働のグローバル化」がなされていない。
つまり、「7時間労働制・週休2日」の世界的な制定である。
次期米大統領トランプの命運は、「アメリカ第一主義」によって破綻するかも知れない。