政策金利と預金金利

政策金利と銀行など預金金利の関係を考えてみたい。

時代はもはや共産社会

2009-02-25 | 経済
 現下は共産社会
 現下の時代は、共産主義ではないが、すでに共産社会に成っています。
 つまり、生活物資が必要なだけ充分に生産されているからです。市民は生活に必要なだけお金を支出し、残りは銀行に預けています。

 お金持ちがお金に任せて、食料品を買占めて燃やしたという話は聞きません。又、先の大戦ではGDPの3倍の国債を発行して、戦後、何百倍のインフレを起こしましたが、今は、膨大な国債発行にも関わらず、インフレは起きていません。これは、市民が秩序ある社会生活を行っているからで、共産社会そのものです。
 
 しかし、この豊かな社会にありながら、少数の貧困層が存在しています。
 それは、この現実の共産社会にふさわしい政治制度を執っていないからです。従って、政治制度を、現実の社会にマッチしたものにすれば、豊かな社会での一部の貧困問題は解決できると思います。


 共産主義ー勃興の時代背景 
 共産社会を夢見て、共産主義が勃興したわけですが、彼らの考えた共産社会とは、私的財産の無い生産手段の国有化というものです。
  
 マルクスやレーニンたちは、何故、このような国有化の共産主義を考えたのでしょうか?
 恐らく、彼らの置かれた時代に影響を受けたからだ、と考えます。当時の時代は、全ての人間が死ぬほど働いても、すべての人たちの生活物資を充分なだけ生産する事は、不可能だったからです。

 たとえば、今は、水洗トイレは大金持ちの家庭も、生活保護家庭も使っていますが、100年前はヨーロッパといえども、その普及率は数%だった筈です。

 つまり、もし、彼らが今日の時代にあるならば、違った共産主義を考えるかもしれません。マルクスやレーニンたちは、トランジスタという世紀の大発明は、想像すら出来なかった筈ですから。
 従って、過去にマルクス主義、共産主義を支持していたからダメ人間だ、と決め付けるのはどうかと思います。
 
 http://www.geocities.jp/kenjro232/riron.htm
 
 
 世紀の大発明と豊かな社会
 1948年ごろ発明された『トランジスタ』は、当初は「おもちゃ」扱いをうけ、「世紀の大発明」と言う認識は、政治やマスコミの世界では無かったようです。

 しかし、トランジスタの発明と躍進がなかったなら、今日の豊かな社会はなく、生活物資の生産と普及は30%止まりとなっていたかもしれません。従って、充分な生活物資の生産は、この、「半導体」産業なしには出来なかったでしょう。

 20世紀前後の「オートメーション生産」とは質的に違った今日の「オートメーション」を、理解できる経済学者は今でも少ないようです。その根拠は、今日の経済危機の解決策が「金融問題」だけに成っているからです。

『人間機械と失業』 出版から9年目

2009-02-22 | 経済
『人間機械と失業』 出版から9年目となりました。
 2008年12月から、急激に不況の嵐が吹き荒れだし、2009年は、第2次の失業増大の幕開けとなりました。

 しかし、子供を持つ親たちは、のんきなもので、失業問題の深刻さを考えていないようです。その背景にあるのが、時代の「豊かな社会」の存在です。

 物価は安定していて、お金さえあれば何でも買える。つまり、安定した収入のある人は、豊かな生活ができるからです。

 自分の子供や孫たちが職に就けなかったり、リストラになっりして、初めて失業問題に気づくのではないだろうか。『人間機械と失業』の販売部数の少なさがそれを物語っているようです。