2010年から2012年にかけてアラブ世界において発生した、前例にない大規模反政府デモを主とした騒乱の総称である、「アラブの春」。
この「アラブの春」の国民は、貧困の原因は、「時の政権にある」と思い込んで、政権を打倒して、新しい政権を樹立した。だが、新しい政府になっても貧困は改善されず、失業問題は改善されなかった。
2016年6月23日のイギリスの国民投票は、「離脱」となった。国民は、貧困の原因を “EU” のせいだと考えたのだろう。
「アラブの春」と「イギリスのEU離脱」は、どちらも、問題解決の方法を国民が勘違いしたもので、貧困問題は改善されないだろう。
貧困問題の解決は、グローバル化した世界が、労働時間の短縮のグローバル化に早急に取り組むことだろう。知識人やマスコミに期待したい。