政策金利と預金金利

政策金利と銀行など預金金利の関係を考えてみたい。

2012年を予測してみました

2011-11-30 | 経済

 2012年の世界を予測してみました。
  
 ① 先進国の財政赤字が拡大、金融当局の信用は失墜し、貿易に支障が出始める、物々交換のプロローグ。

 ② 世界的に失業者の増大・3億人台(4%)に。暴動のプロローグ。

 ③ 風力発電による自家発電のプロローグ。

 ④ 基準労働時間の短縮の機運は沈黙。 

 良いお年をお迎えください、


 金融や民営化では大阪は良くならない。

 基準労働時間の短縮を世界的に施行する以外に、大阪は良くならない。大阪だけが良くなるはずも無く、「維新の会」は数年後にエピローグとなるだろう。

日・米・欧、の財政危機は、同じパターン

2011-11-18 | 経済
 ユーロ圏の財政危機が進行している。

 ギリシャに端をを発した財政危機は、イタリア、スペインと連動している。これで、日本・アメリカ・欧州と、足並みをそろえた。

 先進国は、軒並みデフレ経済に巻き込まれ、税収不足と財政赤字に陥っているのだ。

 現在の経済学の定説は、「金利や融資によって、市場経済をコントロール可能」、となっている。しかし、日銀の精力的な努力にも拘わらず、日本のデフレ経済と税収不足は、深刻な状態が20年も続いている。

 デフレ経済が続けば失業者や低賃金労働者が増え、税収は増えない。すると、景気対策のための財政支出を余儀なくされ、赤字国債の発行で借金が増える。

 先進諸国は、このパターンに嵌っている。


 そもそも、今日のようなデフレ経済は、人類史上には無かったもので、トランジスタの発明による第三次産業革命によって、21世紀の直前から始まったものである。

 つまり、今日の市場経済は、今まで見てきたように、金利や金融ではコントロール出来ない。

 もし、今日、インフレが起きるなら、
 ①金利の上昇
 ②材料費・光熱費・賃金、など、の上昇
などのコストインフレによってもたらされるはずだ。

 この中で、①の「金利」を上げると、金融パニックになる。が、②の、材料費・光熱費・賃金、を上げるには、「賃金」を上げることがキー(Key)になる。

 「賃金」を上げるには、基準労働時間の短縮しかない。
 8時間労働制を、7~6時間労働制にする。すると、労働は売り手市場となり、賃金は上昇する。

デフォルト国家はギリシャだけではない

2011-11-06 | 経済
 ギリシャの財政危機がクローズアップされているが、日本やアメリカなど、財政赤字が膨らみ続ける国は沢山ある。

 これらの国は、融資をきられると、即、デフォルトになる。
つまり、一般の企業が経営環境が悪くなって、運転資金がそこを尽いたとき、銀行の融資が無くなれば、即、倒産となるようなものだ。

 銀行は、まともな返済計画がないところには金は出さないが、現下の各国は、自国の財務当局には、いくらでも輪転機を廻してつぎ込んでいる。

 ところが、国家の借金は、国債を発行することによって、いくらでも融資が継続する。それは、予算を自分で決めたことだから当然のことだろう。


 しかし、不思議なことに、インフレには成らない。
 「第三次産業革命」の時代の、不思議な光景だ。日本国の借金も、来春には、1000兆円を突破すると言うのに。

 ギリシャの財政問題も、真実は追求されず、ユーロ貨幣の輪転機から秘密ルートでギリシャにユーロ貨幣が供給され続ける筈だ。


 財政問題の解決は、従来の政策金利や金融をいくら駆使しても解決できないだろう。
 その解決には、コストインフレを起こす以外に方法は無い。コストインフレのKey(キー)が基本労働時間の短縮による人件費の高騰である。人件費が上がればすべて高騰する。

 そして、失業問題も解決する。
 そして、生活保護世帯も減少する。
 そして、自殺も減少する。
 
 税収も増えるし、「景気」対策の予算が不要になる。