政策金利と預金金利

政策金利と銀行など預金金利の関係を考えてみたい。

戦争の常識と「安倍内閣の安保法案」

2015-07-21 | 経済
 「安倍内閣の安保法案」は、成立するかもしれない。

 アメリカと共同で、敵を攻撃するための法律の制定となる。
 では、どこを念頭においた法律なのか?、である。

 評論家の中には、中国や北朝鮮が、日本を攻撃しにくくなるように、と解説する人もいるが、アメリカ側からすると、対「イスラム国」の戦争に参加するための法律の制定だと考える。

 そうなると、「イスラム国」からすると、日本は対戦国となる。
 先の大戦で、アメリカは、対戦国の日本に対して、東京や広島・長崎などを焼き尽くし、数十万の非戦闘員を皆殺しにした。が、「戦争を終わらせるためだった」として、正当化した。

 「イスラム国」からすると、敵対国へのテロ行為は、戦闘行為である。と、テロを正当化するだろう。

 

 
 

 
 

イスラム国の戦略は 前代未聞の戦略

2015-07-14 | 経済
中東では、「イラク戦争」の延長戦が続いている。
 それは、今までの国家と国家の戦争ではなく、国家と個人・集団の戦いである。

 アメリカやEU諸国などの、所謂、西側諸国とイスラム民族の果てしない戦争が続いている。
 かって、先の大戦で、アメリカは、大空襲で日本国民を無差別に、大量虐殺した。

 イスラム民族は、その教訓から、国家として、戦争を起こしたら、日本のようになることを理解している。
 従って、この戦争は、国家と国家の戦争でないので、無差別爆撃や原爆を使用することは出来ない、不思議な戦争である。

 その特徴として、
 ① 一般市民の誰が敵なのか分からない。
 ② 新しい武器を持っている。
 ③ 兵士の給料をドルで払っている。
 
 などと、言われている。

 世界征服を目指す西側諸国の前途に立ちはだかっている国家実態のない「イスラム国」は、したたか者。


EU諸国は ドイツもこいつも債務を抱えている

2015-07-13 | 経済
ギリシャ危機はひとまず回避された。
 債務残高は、フランス、ドイツなどもギリシャの一桁上の債務残高をかかえている。つまり、これらの国が、債務不履行に陥らないと言う保証は、どこにもない。

 債務不履行を理由に、ギリシャを追い出したら、EUからの離脱国が次々に出るだろう。ギリシャは、この一点で強気に出たと考える。しかし、恭順の態度は忘れなかったようだ。

 昔のように、オカネそのものが“金”や“銀”で出来ていたなら、そう簡単に追い貸しなど出来ないが、今やオカネは紙切れ、その原価は、額面の1000分の1なので、天文学的な追い貸しを続けても、ハイパーインフレにならないのだ。

 時代は変わった。
 ギリシャは、現代の、金融制度の検証を試みた点で、良くやってくれたと、拍手を送りたい。
 
 
 

ギリシャの財政危機 勇猛果敢なチプラス政権

2015-07-06 | 経済
 財政再建策への賛否を問うギリシャの国民投票は、EU側が要求する財政緊縮策を拒否し、結果として、チプラス政権を支持した。

 今後、ギリシャの財政を支えるには、天文学的な資金供給を必要とするわけだが、“ユーロ”をどこまでつぎ込むのか?、あるいは、デフォルトにして、1から出直すのか?
 
 現在の世界の貨幣は、その殆どが、印刷された紙の紙幣で、何の保証もない。つまり、100ドルや100ユーロ、1万円などは、その額の1000分の1の、10円前後で製造したもので、ギリシャの累積赤字3000億ユーロの原価は3億ユーロ、でしかないからだ。

 僅か、3億ユーロで、ギリシャをつなぎとめることが出来るならば、安い買い物だろう、と考えるのは、紙幣の発行権を持つEU側だろう。一方、これまでの債務がなくなれば、やっていける、と、ギリシャ側は考えるだろう。

 現代の社会には、昔にはなかった“国民の不明”の事象が存在する。例えば、財政赤字の問題、電力改革、防衛問題、などである。

 これらに対する認識に、国民の不明があるのだ。
 政治家や学者・教育者たちが、この問題に、見てみぬふりをするからだ。

 ギリシャの チプラス政権はこの問題に果敢に挑んでいる点では、画期的な事象である。
 見守りたい。



 

21世紀は 「第4次産業革命の世紀」

2015-07-04 | 経済

 “大人のおもちゃ”として産声を上げたトランジスタは、今では、巨大な風力発電や太陽光発電を実現している。
 
 砂漠地帯での太陽光発電は、砂漠の緑化や水素燃料製造の道を切り開きつつある。一方、海洋をもつ国では、巨大な洋上風力発電のプロゼェクトが次々と実現している。

 これまで、発電には、重油や天然ガス、石炭、ウラン、などを莫大な経費を掛け採掘して、燃料としていた。が、これらの燃料が、太陽光や風力という“無料の燃料”に置き換わったのだ。

 これが、経済に影響を及ぼさないわけがない。
 例えば、預金金利は、利息がゼロ%なら、何年たっても一銭も増えないが、金利が増えると、年の経過とともに増えてくる。

 これと同じように、今まで、燃料を使えば使うほど増加していた燃料費が、風力や太陽光という、タダの燃料になると、発電コストはさがり、消費者は、その恩恵を受け、その結果、社会の物価が下がっていく。

 「第4次産業革命」によるデフレ経済が始まり、社会の混乱、激動の21世紀となるだろう。