本年も映画鑑賞に明け暮れました。
ひと目線よりややローアングルのカメラワーク。
「お父さんまた飲んできたの?」
日本の、否世界の小津安二郎監督の生誕地を訪ねて来ました。
車の往き来が激しい道路端の記念ボード。東京における珈琲屋のメッカ・清澄白河まで450mの場所にあります。
帰宅して、遺作の『秋刀魚の味』をパソコン劇場で。監督59歳(1962年)の作品。翌年に他界する。
ひと目線よりややローアングルのカメラワーク。
「お父さんまた飲んできたの?」
「いや、それほどは..」
「本当かしら?」
笠智衆58歳。岩下志麻21歳、アイロンがけする横顔がビューティフル。
場面転換の時に流れる同じ劇伴奏が、昭和半ばの情緒たっぷり。
小津監督 享年60歳。誕生日は僕と同じ12月12日、そして同じ日に鬼籍に入っている。