定年 再就職とシネマの日々(旧かんちゃんSr.のオヤジな日々)

あと3年で70の大台です。再雇用の職場も定年、パート仕事をしています。映画と写真を愛しているオヤジです。

十九歳の地図(1979年公開)

2021年12月06日 17時33分00秒 | 日記
1970年代 暴走族ブラックエンペラーの総長を引っ張り、柳町光男監督が俳優の道に導いた。
本間優ニ(元総長)を主演に据えた作品。

時代的には、新聞配達をしながら大学を目指す若者は珍しくなかった。
日頃の鬱憤解消のやり場を見つけられない青年たち。すでに貧富が二極化していた都会の様子。
底辺から抜け出せない、又は抜け出す術がわからない都市生活者。
2時間の作品に大きなドラマはないが、時代の閉塞感が細かく描かれていた。(ポスターの文言借用)

原作は中上健次(故人)、主たる出演者も既に鬼籍に入った人多数:
蟹江敬三、山谷初男、原知佐子、沖山秀子、中島葵
個性溢れる役者ばかり。

驚きは、今年亡くなった柳家小三治が出演している、芸達者。
それから♬あー中央線よ空を飛んで
あの娘の胸に突き刺され..と歌った友部正人も、新聞配達青年に配役されている。
(新宿駅東南口 K'sシネマにて)