1955年生 東独のフォークシンガー
ゲアハルト・グンダーマンの伝記映画。露天掘りの東ドイツの炭鉱で重機の運転をしながら、詩をつくり
歌った。
プロテストソングと言うより、恋を歌い、自然の機微を描写した、
ジョン・デンバーに近い印象。
いみじくも1989年の壁崩壊まで、東ドイツは共産主義国家であり、体制批判などあり得るはずもない。
この映画のテーマは、グンダーマンが34歳まで、秘密警察の手先として
情報収集(密告)を行なっていたこと。
西側へのコンサートツアーの便宜を図るとのニンジンを、目の前にぶら下げられたのが事の始まりか。
ミュージャンとしての活動と、同時に裏稼業を抱えてもなお、炭鉱の仕事は辞めなかった。
ミュージャンとしての活動と、同時に裏稼業を抱えてもなお、炭鉱の仕事は辞めなかった。
43歳の突然死まで、駆け抜けた人生。僕と言えば能天気に酒を飲み、43歳で転職して、益々酒量を上げていた頃だ。
グンダーマンは友人の夫人を、自分の妻としているが、そのあたりのいきさつも、描いて欲しかったが。
日曜日の朝イチ上映回。場所はラブホウテル街の渋谷ユーロスペース。
一席間隔の社会的距離を取りながらだが、場内ほぼ満席。僕と同年代の女性も見受けられる。高校生の頃、
吉祥寺ぐわらん堂で、高田渡や武蔵野たんぽぽ団のライブ空間に居たタイプの女性たちであった。