定年 再就職とシネマの日々(旧かんちゃんSr.のオヤジな日々)

あと3年で70の大台です。再雇用の職場も定年、パート仕事をしています。映画と写真を愛しているオヤジです。

男前な妻

2019年01月28日 21時49分39秒 | 日記

2016年『さざなみ』、2018年『輝ける人生』と共通する題材である。

ノーベル文学賞を受けることになった夫を支え続けた妻は、実はゴーストライターであったという突拍子もないストーリー。でもやはり夫を愛しているというジレンマを抱える妻を、グレン・クローズが重厚に演じている。

作家の夫の私生活は浮気三昧の下衆の極み、そこをも含め清濁合わせ飲む妻は、いかにも男前である。
冒頭の2作品も含め、社会的名声を得た夫は実は果てしなくブレ続け、それに反して妻は自己の信念をブラッシュアップして行く。
人生の最終盤で夫が「あちゃー」方向に帰結してしまうのだ。

先週末のもう1本は『ジュリアン』(2017年 仏)。もう許してくださいレベルの後味の悪さ。
暗い題材の作品は2度と見まいと思うのだが、片っ端から観てしまうポリシーなしの映画マニア。