2年連続で葬式を出して、生きている者(僕)の貯えも激減しつつある折柄、父が応接室として使っていたマンションを手離す段取りをしている。
わからないことだらけ。
室内は
モンゴル関係、ロシア語関係、短歌関係の書籍で溢れ、どれが価値ある物なのか見当もつかない。
父が歩んだ足跡を辿れる品は遺すべきなのだろうが、とりあえず僕が欲しいものは皆無だ。
書棚の本の上にネクタイが2本あった。
父は英国の2つの大学のフェローとして、モンゴル語学を研究した。思えば還暦過ぎ、丁度今の僕ほどの年齢だった。
その折のいわゆるスクールタイ、メーカーの紙袋に2つのカレッジの名前が鉛筆書きで。
これは永久保存のカテゴリーとします。
あとの書籍類はどうしよう?
見る人が見れば宝の山なのだろうが...