定年 再就職とシネマの日々(旧かんちゃんSr.のオヤジな日々)

あと3年で70の大台です。再雇用の職場も定年、パート仕事をしています。映画と写真を愛しているオヤジです。

仏の黒柳徹子

2016年08月15日 21時19分38秒 | 日記

雑居ビルの5階54席のミニシアターで、『奇跡の教室』(2014年 フランス)を鑑賞。

学校を描く外国映画は、ロビン・ウィリアムズが出ているような「生きるって素晴らしい」に終始するストーリーを思い浮かべるが、この作品は実話に基づく話である。

パリ郊外 貧困層が暮らす地区の高校、29の民族の子どもが在籍している。校長が常に頭を悩ます、問題児の吹き溜まりクラスに、教師歴20年の地歴の教師アンヌ・ゲゲンが赴任して来る。

ゲゲンは常に穏やかだが、宗教、民族をネタにした生徒同士の中傷には、敢然と立ち向かう。

8月15日の終戦記念日に、観る作品に相応しかった。冒頭の民族差別の短いエピソードが、作品全体への問いかけになっている。

主演のアリアンヌ・アスカリッド、どの場面でも黒柳徹子に見えてしまう。
もっと大きな箱で、多くの人が観ればいいと思えるお薦めの作品。