12月2日(木) 晴 薄い雲が広がる 温かい一日
午後1時15分に受付を済ませておいてください。遅れると検査が出来なくなりますから早めに来てください。
何度も念を押されて予約をしたのは10月の末のことだった。右目の白内障と緑内障の手術をして一年が経つ。視野が狭くなること=緑内障が進行していることで視野が狭まるのは治ることはないと云う。やがては視野がなくなるということを今は分かっているが、2年前に説明を聞いたときには眼球を真横から切り取った図を見せられて説明を受けた。説明に使われた図の通りに緑内障が進行すると視野が狭くなり最後は視野が逆さになって徐々に広がっていくように書いてあった。そのことを質問してから眼科では“こいつはオカシナ ニンゲン”と思われてるらしい。
この視野検査は経験している方は同じ思いだと思うが、心理テストをやられているようでスコブル自信をなくす。暗くした中でボールの中に浮かぶ光を見たらスイッチを押す。単純な検査だが、数秒間光が見えなくなると不安になる。何処かに出ているかと上や下をのぞき込むように眼球を動かすと、検査官は『メヲオヨガセナイデクダサイ』と間髪を入れずに声がかかる。声がかかると、ドコで見てるの?なんて考え出すと検査に対する集中力は飛んでしまう。
今日は二回もダメダシがでた。検査は後が使えている?そんなことを心配し出すと余計に集中力がなくなるが、見えたと思うとスイッチを握る指が動いてしまう。光が見つかったと思うと残像まで感じてここでも指が動く、俺的にはでたらめな検査だと思って検査官に“モウイッカイ?”っと聞くと彼女は何もなかったように“ダイジョウブデスヨ”と云った。何が大丈夫なのか分からないが聞き返す勇気は湧いてこなかった。
一通りの検査を終えて待ち合いで待つことになったが、目がだいぶ疲れた。目を閉じてジットしていると瞼全体に☆がピカピカ点滅している。遠くの方で俺の名前が聞こえるように思ったが ・ ・ ・ 受付に名前を呼んだか聞きに行くと、内科に行ってました?って聞かれた。検査では相当神経を使ったようだ。
直ぐに診察が有るというので中待ち合いに入り、診察を受ける。眼圧右10:左12と大変良い結果だ。視野の検査も前回に比べ左+1右は+-0 とこれまた上々結果だと俺的に診断をした。医者はそこそこの数値だから薬を右目の分増やしておきましょう。何となく目をパチパチするようだが、メデタシということで解放された。
家に戻ると長野のKさんから荷物が届いている。開けてみるとパンだ。数種類のパンが二つずつ入っている。素晴らしい配慮ではないだろうか?
そう言えば俺は68年前の今日生まれたことになる。あの頃の平均寿命は50才位だったのだろうか?アノ頃の社会情勢からすれば平均年齢はもっと低く、多くの若い人が戦争で命を落としていったのだろう。苦労して育ててくれた親は既にいない ・ ・ ・
早速 ぱくりと行きたいところだが ・ ・ ・ 先ずは感謝を伝えよう。