メディカルツーリズム、水面下での動きは活発!

2011-08-07 11:26:36 | Weblog
医療ツーリズム、水面下の動きは活発

医療の国際化を巡っては、積極派・中間派・否定派など様々な議論や立場に分かれますが、医師の数は増大しているにもかかわらず、人口全体の少子高齢化と減少自体が確実に襲ってくる二律背反の現実を見れば、積極派を応援しなければならないことは明らかでしょう。
国内のそのような変化の動きの遅い状況にもかかわらず、東南アジアを中心とする海外のメディカルツーリズムを巡る状況は一段と進捗しているし、国内の東日本大震災・原発事故問題によるメディカルツーリズム・アレンジ業界の苦境は相当に深刻ですから、これを早期に立て直し、更には活性化していくには、東日本大震災・原発事故前の努力を数倍も上回るエネルギー注入が必要です。
この場合、資金量やスタッフ数などの事業規模や投入する時間数を数倍にも費やすのではなく、画期的アイデアの連発による事業成長を図らなければならないでしょう。
通訳の学校「東京通訳アカデミー」では、講座運営の在り方や卒業生の仕事開拓と実践に関して、9月以降での大幅な再編成を目指して活発に準備を進めています。
将来構想がもう少し固まってから公表したいと考えていますので、ご期待ください。

ところで、繰り返し申し上げますが、メディカルツーリズムで表面に現れている動き[医療目的での訪問者数]は、現状では、まだまだ道遠し・・・という感じですが、水面下での動きはかなり進行しているということが明確です。例えば、病院機能の世界的評価機構であるJCI認証取得希望の病院数の増加です。この関連での東京通訳アカデミーへの通訳や翻訳依頼の確実な増加傾向から判断可能です。
この良き傾向は、我が国での外国人受け入れ適正病院の公的認証制度が来年度から始まることが刺激となって、どうせのことなら米国発のJCI病院認証を取りたいという病院が出始めていることが原因になっています。
我が国での公的認証制度のための基準作りや認証作業を担当するのは、「ニチイ学館」と聞いていますが、この「ニチイ学館」が英会話教室のGAVAの子会社化を通じて外国語教育に本腰を入れ始めていることは、注目するべきでしょう。
もちろん、「ニチイ学館」による単なる英会話能力の指導教室の買収というのみでは、病院の外国人受け入れに際して必要な高度な専門知識と通訳能力とを同時に求められる医療通訳士養成には直結しませんが、外国語能力の向上についての底辺ないしは裾野の拡大化という意味では大いに評価されるべきものです。
かくて、医療の国際化やメディカルツーリズム推進に向けての水面下での動きは力強いものがあると考えます。

平成23年8月7日 日曜日
通訳の学校「東京通訳アカデミー」学院長・岡村寛三郎
電話03-3233-7518、Fax.03-3294-7410、e-mail:okamura3@oksemi.co.jp