姫路市の下水道、トイレの汚物を河川に放流、写真公開済み

2007-08-17 18:16:37 | Weblog
N0.49 大野川通信
仮説「大野川の泡の群れは、メタンガス?」

下水道の排水口から、大野川に流出している泡やトイレの汚物の写真も公開!!!
平成19年8月17日 金曜日
大野川を守る会・岡村寛三郎
大野川で、「毎日毎日、延々と続く泡の群れが、何か?」という疑問は、科学知識の少ない一般人には、本当に悩みの種の難問です。
しかし、ここで、次のような仮説を試みてみます。

(1)白い泡といっても、先ず、純粋な水の泡立ちがあります。

(2)次に、洗剤による白色の泡立ちがあります。

(3)メタンガスではないかと疑われる泡があります。
《メタンガスの定義と発生原因》
例えば、「大辞泉」によれば、メタンガスは、天然ガスや石油の分解ガスなどにも多量に含まれるが、沼地や湿地などからも有機物が腐敗・発酵したときにも発生するとされ、それらは、沼気と呼ばれるそうです。
化学式はCH4で、無色無臭の可燃性の気体とされています。
尚、「有機物」とは、動植物体を構成している物質です。
「腐敗」とは、その有機物が、微生物の作用によって分解され、有毒物質を生じたり、悪臭を放つようになったりすることです。

《大野川の状況》
(a)大野川の最上流部で、「大量のヘドロの堆積箇所」から発生して、下流へと流れていた大量の泡は、そのヘドロの清掃・除去以来、目だって減少しました。
(b)ところが、今も尚、泡の群れが、毎日、少なくとも1~2度は中流や下流部分を襲い続けて止みません。
しかし、これの原因を、下水道に流されべきであるにもかかわらず、河川に放流されているている家庭排水〔洗剤〕と考えることは、その泡の量の多さから見て、不自然です。
なぜなら、大野川の上流部分では、大方は、家庭排水の下水道への接続が済んでいるからです。
そこで、今も尚続く奇妙な泡の群れは、上記のメタンガス発生のメカニズムや無色・無臭の性質から考えて、河川の水質それ自体や水底のヘドロ蓄積から滲み出しているメタンガスではないかと憶測されるのです。

(c)他方、雨降り後の7月15日(日)の早朝に、大野川の下流部の山陰橋の袂の下水の排水口から、トイレの生ものと一緒に流れ出していた大量の白い泡も、家庭での洗剤使用による泡ではなく、腐敗物を大量に含んでいると思われる下水中において発生しやすいメタンガスと推測されます。

注:河川に直接に放流されている下水の排水口から、白い泡が流れ出ている様子や、この排水中に含まれているトイレの生物・汚物の付近での蓄積の様子の写真を、インターネット上で公開しています。

(4)これらに対し、有毒・悪臭の「硫化水素」の発生の仕組みや特色は次の通りです。
硫黄を含んだたんぱく質が腐敗したときにも生じるが、火山ガスや鉱泉中にも含まれる。
腐卵臭のある無色の有毒気体。化学式は、H2S
これの大野川での発生の有無や量、果たしている役割などについては、今のところ不明です。
                                   以上