大野川を守る会へのご支援に深く御礼申し上げます。

2007-08-09 22:38:26 | Weblog
Y.N.様、皆様

拝啓
「大野川を守る会」向けに、度々、大勢の方々にご署名を募っていただき、誠に有難うございます。幾重にも、心より御礼を申しあげます。
それにしましても、優しく律儀な息子さんから度々お聞きしていますが、お父さんのY.N.さんは、長らく「〔空き缶・吸殻などの〕ノーポイ運動」を推進されるなど、ずいぶんと社会的正義感・道徳感に溢れる立派な方なんですね。感心しています。
是非一度お目にかかって、お人柄に触れさせていただきたいと思い、息子さんに、厚かましいお願いなどを申し上げてきました。ここで、失礼を深くお詫びいたします。
さて、私ども大野川の沿線にて暮らしている住民達の多くは、この川の50年前のことを、夜は、蛍が飛び交い、昼間は、裸になって川に飛び込んでは魚取りに夢中になった幼い頃の清らかな水の流れのことを良く知っているだけに、最近の余りもの汚染状態にもう我慢が出来なくなったのです。
町や沿線の発展の陰で、汚染が進んでいく川のことを残念には思っていましたが、未だまだ魚も多く、シラサギが親子で一日中飛んで来る光景に触れては、自然の恵みを誇りに思っていました。
ところが、今年の4月中旬の魚たちの大量死は、今でも瞼にその哀れな姿が浮かび上がってきますが、人間達による「虐殺」ともいえるような悲惨なものでした。
原因は、最上流部における休耕田での除草剤の散布と見られています。
更に悪いことに、それが悲劇の序章となって、後々、恐ろしく不思議な現象が、7月初めまでの2ヶ月以上に渡って、大野川の中流部・下流部を襲い続けました。
一日、2回も3回も、河川一帯に、白い斑点のようなものがぎっしりと浮かんで流れてきたかと思うと、夕刻には、決まって、薄茶色の米ぬかを、川幅一杯に敷き詰めたかのような不気味な汚れが辺りを圧し、川沿いの散歩道を行く人々に、河川汚染のもたらす恐ろしさを感じさせてきたのです。
その不気味な汚染は、最上流部の多くのヘドロ源を取り除く、大掛かりな清掃作業によって、ようやく、半ばまで減少しました。
ところが、それでホット一息つく間もなく、今度は、大野川が船場側に合流する姫路市の中心部において、市役所の設営管理する下水道が、雨の多い日には、各家庭のトイレットの生物を含んだ汚水を、直接に大野川に排水している醜悪極まりない不備を多数抱えていることが発見され、再度、大きな汚染問題に発展してきました。
しかし、このような苦しい汚染状況にもかかわらず、多くの住民達が、その浄化対策に熱心に取り組み始めています。
どうか、今後とも、ご支援くださいますように宜しくお願いします。
敬具
平成19年8月9日 木曜日  大野川を守る会・岡村寛三郎