先日の新聞で IMFが日本の国債の流れを心配している
記事が載っていました。
日本の国債の買い手の大半は邦銀であり 邦銀保有資産の
日本国債の割合が2011年で24% 2017年には30%
になると予想されています。
数年前までは 日本国債が外国に買われる場合 安定した
外国の政府機関等が購入しており 安心でしたが 近年は
円高を読んだ外国投資企業の購入額が増えてきているので
不安定要素が増えつつあります。
外国投資企業の目的はお金儲けですから 日本国債は長期
所有が目的でなく チャンスがあれば即 「売り」 があります。
チャンスが無ければ積極的に仕掛けられる可能性もあります。
将来金利が急上昇するようなことが起これば 国債を大量に
買い込んでいる邦銀は一段と影響を受けやすくなっています。
仮に2017年時点で国債利回りが1%上昇すれば 邦銀の自己
資本は時価会計ベースで26%下がるとの試算があります。
日本国債を日本国内だけで持ち合いできれば問題は少ないが
外国の投資企業が狙いを付けて買い込んでいる以上 将来の
不安定さは徐々に増していきます。
IMFの対応アドバイスを素直に受け取り 早めに対応することが
日本の将来を明るくしてくれると思います。