杭打ち不正の実態調査が進んで次々新たな事実が報道されています。
旭化成建材の杭データ流用は266件 関係者は1人から50人以上に拡大。
更に 業界大手のジャパンパイルでも杭データ流用18件・・・・。
これからも調査が進むと新たな業者の不正が発覚されそうです。
建設業界は完成後は不正工事が発見されにくい状態になるので頼りは
業界のモラルだけです。
不正工事は手抜き工事であり 最終目的 「利益」 に直結します。
現在の建築工事は下請け制度で成り立っており 最初に元請け業者が
「適正と呼ばれる利益」 を抜いて下請けに発注 次に下請け業者は
「適正と考えられる利益」 を抜いて孫請けに発注 更に孫請け業者
は 「提示された予算から何とか儲け」 を抜いて日銭稼ぎの一人親方
に仕事を発注します。
この残り少ない工事予算で仕事をこなすには ど素人のアルバイトを
活用して労働単価を下げ 何とか掛け持ち仕事をしながら仕上げます。
この様な環境下で本来の正しい仕事は期待する方に無理がありそうです。
施主から直接仕事を依頼された元請けの影響力は強く 下請けを自由に
操ることが出来ます。
多発する建築問題は工事を依頼する施主側にも責任の一端が有りそうです。
元請けに工事の施工部隊がいなけれは下請けに発注するのは明らかです。
下請けに発注されれば当然工事予算は元請けの利益分減額発注されます。
実際の工事部隊に発注額の何割が渡るのか予想するのも施主側の能力です。
業者の知名度だけで発注するのは楽ですが 損な買い物かも知れません。