絵話塾だより

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2020年2月5日(水)絵本わくわくコース・高科正信先生の授業内容

2020-02-06 13:05:01 | 絵本わくわく塾
高科正信先生の授業4回目は「子どもの現実」がテーマでした。

「初めに何か質問はありませんか?」
今日はテーマの話の前に質問を訊きました。

絵本のテキストについての質問がありました。
・読者の年齢によって、テキストの枚数はどうしたらいいですか?
・縦書き・横書きを決めるには?
などの質問がありました。
また「分かち書き」についても教えてくださいました。



では今日のテーマ「子どもの現実」についてのお話です。

この世界の中で5才まで生きられない子どもは約1000万人。
豊かな日本では考えられないですが、貧しい国では一日1ドル以下の生活をしている人が、10億人とも言われています。

日本などの先進国の子どもは「何が欲しい?」と訊くと、人形やゲームなどのおもちゃが欲しいと答えます。
貧しい国の飢えて泣く子どもには、温かいスープなどの食べ物・身体を暖める毛布や衣服・病気を治すワクチンが必要ではないか。
また日本でも近年は、虐待などで親から愛情を受けずに育った子どももいます。
世の中には、悲惨な生活をしている子どももいるが
「この世は生きるに値する」「生きることは捨てたものではない」と書いている希望の絵本が多いです。



1970年代にアメリカは、ベトナム戦争で黒人や貧困民の若い男性が戦争にかり出されました。
その頃、アメリカからレオ・レオニが『あおくんときいろちゃん』を出版しました。
『あおくんときいろちゃん』は、戦争が終わって傷ついて帰ってきた若者たちの中で
「別々ではなく一緒に仲良くなろう」という思いを持つ人々から支持を受け評判になったそうです。



1986年に出版された 『アンジュール』 ガブリエル・バンサン (BL出版)
一匹の犬とひとりの子どもとの出会いの絵本です。
悲しい出来事が続きますが、最後は犬と子どもが出会い希望が芽生えます。
一冊の絵本の中に、悲しみ・怒り・喜びが詰まった、心に響く絵本です。

このような絵本こそ「この世は生きるに値する」「生きることは捨てたものではない」と希望を持つことの出来る絵本なのですね。

次回4月1日は「子どもを生きる」というテーマです。

【課題】 3月18日(水)提出
わたしは かみさまと しずかなはなしをした。

最後に上の文章(わたしは かみさまと しずかなはなしをした。)で終わらせてください。
ジャンルはなんでもOKです。

例えば ・絵本のテキスト
    ・エッセイ
    ・コラム など

・ひらがなで書いてください。
・枚数も自由
・原稿用紙に縦書き


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