かちこのアメリカ奮闘記その後

アメリカの大学院での登録栄養士(RD)を取得、帰国して日本の病院でNST奮闘中

アメリカの栄養ケアプロセスとは

2010年09月05日 | RD(アメリカの管理栄養士)
あと2日で新しい大学での授業が始まります
うれしくも、超大変そうなのが目に見えているので恐ろしい・・・。
今日はちょっとだけ、頭を新学期に切り替えるために
アメリカの栄養ケア・プロセスについて です。

アメリカでは栄養ケア・プロセスというものに沿って栄養士が活動しています。
栄養ケア・プロセスとは


栄養士が、質の高い、効果的で安全な栄養ケアを行うための
問題解決手法のプロセスシステム


のことです。要は栄養に纏わるさまざまな仕事をする際の方法論ということですね。

栄養ケア・プロセスの目的とは

健康状態、栄養状態を把握し、それらを考慮した最適の栄養を
摂ることにより、健康・栄養状態を改善する

です。
まあ、当たり前っていえば当たり前のことなんですが・・・。

栄養ケアプロセスのステップは以下の4ステップです。

①Nutrition Assessment (栄養評価)
 現在の健康・栄養状態の把握
②Nutrition Diagnosis(栄養診断)
 問題点の抽出
③Nutrition Intervention (栄養介入) 
 栄養指導
④Nutrition Monitoring and Evaluation
(栄養モニタリング・評価)
 経過観察・修正

アメリカの栄養士(Registered Dietitian)は栄養ケア・プロセスの
基本的な考え方にのっとり、上記4つのステップで患者さんの栄養評価や指導を行っています。
健康維持、よりもどちらかというと病気や怪我の治療の意味での栄養治療といった雰囲気です。なので栄養士は大学時代に各種病気のことはもちろんのこと、
どうやって栄養状態・健康状態を診断するかや、どうやって栄養状態を変え、
どのようなスパンで理想の、またはそれに近い栄養状態にもっていくかなど
幅広い分野を学びます

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