かちこのアメリカ奮闘記その後

アメリカの大学院での登録栄養士(RD)を取得、帰国して日本の病院でNST奮闘中

日本臨床栄養協会の新しい研修会を企画しました

2022年05月24日 | 臨床栄養最近のトピックス

久々の投稿になります

お久しぶりです

どうしているかと思ってました?

ちゃんと生きてました

子育てして

仕事して

遊んで

仕事して

勉強してました

臨床研究の勉強をしながら昨年あたりからぽつぽつ学会発表もしています

臨床研究って面白い気がするけど、なかなか子育てもしながらすきま時間で

勉強するのがむずかしいなって思ってました

臨床研究について相談できる場もほしいし、

意見交換できる場もほしいし、

わからないことをわかりやすく誰かに教えてほしい!

そんなことを思っていたら

気付いてみたら自分の受けたい研修を自分で企画することになってしまいました

ここ1年同じ志を持つ仲間の先生方と一緒に作り上げた研修会が

なんと、2022年5月27日(金)よりスタートします!

毎回1時間、リアルタイムを見逃したらオンデマンドで繰り返し見ることができるという太っ腹設定

もちろん自分がなかなか時間をとれなくて苦労した経験から、

どんなに忙しい人も、受講できるスタイルにこだわりました

 

私も講師としても受講生としても参加しますのでお楽しみに♡

この臨床研究塾を通じて、自分自身も成長し、そして何より刺激を受けられる仲間を

作れたらいいなと思っています

興味ある方は下記ビラのQRコードより卒後研修プログラムホームページに

いけますので見てみてください

今年はなかなかドキドキワクワクの一年になりそうだ!


管理栄養士の学びの場

2021年01月04日 | 日本の病院での奮闘記

2021年明けちゃいました

昨年の1月に祖母が亡くなったときの投稿から早一年

あっという間の一年でした

 

コロナやらやら、いろいろ大変なことがある中で、

心がわくわくする出来事がありました

それは、アメリカでRDを取得した日本人の管理栄養士さんや、

アメリカで栄養学の研究をしている方たち

日本で栄養学を意欲的に学んで実践している方たちがFacebook でつながったこと

東京に住んでいたときは月1回、思いを同じくする仲間と勉強していたため、

困った症例などは相談する場がありました

でも、現在の場所に引っ越してからはなかなか切磋琢磨できる仲間が近くにおらず、

いろいろな疑問や臨床上の悩みについては

子供を寝かしつけた深夜に

もんもんとネットで検索したりして論文を読んでみたり、

どこにあるかわからない答えを一人で探す日々

やりたかった研究もなかなか進まず行き詰っておりました

そこへ、このグループ

グループの仲間に入れていただいてからは

素朴な疑問について投げかければ

仲間からいろいろな反応や、参考になる文献がおすすめされてきたり・・・

読む論文が多くてアップアップのときもありました

嬉しい悲鳴です

また、コロナ関連の臨床事情や栄養管理の実践的な内容が日本ではあまりないため、

既に感染が爆発的に広がっているアメリカでの

情報やガイドラインをこのグループを通じて得ることができました

 

まだまだ子育てに多くの時間を割いていますが、

限られた時間で思う存分、知らないことを知る楽しみ、

わくわくを満喫していきたいと思います

2021年、始まったばかりですが、

コロナでどうなるかわからない世の中ですが、

実りの多い一年になりますように・・・

ブログ、今の私にできるペースで更新していきたいと思います

見に来てくださった方々、ありがとう

 


おばあちゃんの旅立ち

2020年01月19日 | 認知症の祖母の日々

先日、私の祖母97歳が誤嚥性肺炎でこの世を去りました

8年前に外傷性のくも膜下出血で生死の淵をさまよった後は、

認知症が急速に進み、食べ物を飲み込む力(嚥下)も弱くな

娘(私の母)に支えられての8年間でした

 

祖母は昨年の11月から誤嚥性肺炎で入院していたのですが、

正月には息子や娘、孫やひ孫たちも面会に訪れ

おばあちゃんもうれしそうにしていたようです

私は子供がインフルにかかったため、正月の帰省をあきらめ

1月11日から会いに行く予定にしていました

 

1月6日朝、看護師さんが病室を回ったとき、

「秋山さん、秋山さんのお誕生日は1月13日なんですね。

私の母も誕生日が秋山さんと一緒の1月13日なんですよ」

と声をかけ、おばあちゃんは目を細めて微笑んでいたそうです

看護師さんが各病室を回って、おばあちゃんの部屋に戻ってきたのは

その会話から30分ほどあとのこと。

おばあちゃんはすでに息をひきとっていたそうです

 

最後の日の、最後の会話が、ただ機械的な検温などではなく

おばあちゃん個人に向けて語られたものだったことが

とてもうれしく、

毎日ちょっとした声かけでおばあちゃんを笑顔にしてくれていたのかなと

思うと、看護師さんへ感謝の意が絶えません

 

私はおじいちゃんの病気をきっかけに、

栄養士として患者を支えるためにどうしたらいいのかと考えた末に

臨床栄養士となりました

でも、やっぱり患者さんの一番の身近にいるのは看護師さんだったんだな~。

 

おばあちゃんが微笑みながら最後のひと時を過ごしていたことがうれしかった半面、

温かい言葉をかけてくださった看護師さんに感謝をする反面、

自分が日々、患者さんの一助になれているのかどうか、

日々の自分の働き方を見つめなおさなければ・・・

思いました

 

おじいちゃんととっても仲が良かったおばあちゃん

ようやく天国のおじいちゃんに会えたね

これからは天国から私たちを応援してくださいね

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おばあちゃんのより良いさいごとは

2020年01月04日 | 認知症の祖母の日々

明けましておめでとうございます

今年もよろしくお願いします

 

新年早々ですが、これまでこのブログでもたびたび登場していた私の祖母(96歳?)が入院中です

私がアメリカに留学中に外傷性のくも膜下出血で倒れ、

そのあとは嚥下(飲み込みの能力)が低下して、

ゼリー形状やペーストの食事しか食べられない状態でした。

が、、、

家族の協力のもと、リハビリをして、数年かけて普通の食事が食べられるまでに回復して、

実家で在宅介護をしておりました

何度か体調が悪くなって入院したこともあったけれど、だいたい数日で退院し、

自宅に帰り、たまに遊びに来る孫に目を細めていたおばあちゃん。

認知症はあるので、一緒に暮らしている実の娘である私の母のことも

まったくわからない状態ですが、

3度の食事はおいしく食べれるし、

ひ孫が来ればかわいくてほほがゆるみっぱなし。

認知症があって、自分が誰だがわからなくても

なんだか幸せってあるんだな・・・

って思って見守ってきました。

介護をしている母親の苦労は増すばかりで、老老介護がいつまで続くのか漠然とした不安はありましたが、

いつか来る最後は自宅で家族で看取ってあげたい・・・と思っていました。

 

が、、、先日ショートステイ利用中に誤嚥性肺炎になり、緊急入院、その後なかなか食事が食べらなかったため、

迷った挙句、TPN(すべての栄養を賄うことができる濃い点滴)を開始しました。

肺炎が良くなって、栄養状態が改善すれば、もしかしたらこれまでのように

食事を食べられるようになるかもしれない、

そんなことを思いながら主治医に頼んでTPNを開始したのです。

でも、肺炎の治療が終わっても、栄養は点滴から賄っているのに、

なかなか目を開けない。

がんばってがんばって声をかけて、ようやく薄目を開けるけど、食事は数口食べたらすぐに寝てしまう状態。

傾眠・・・。

もう寿命なのだろうか・・・

TPNを開始せずに家に連れて帰って、自然な形で看取った方がよかったのだろうか・・・。

認知症があるので、自分の状態は理解できていないし、

毎日お見舞いに来る実の娘も、誰だかわからなくて、

たまに目をあければ病院の白い天井しかなくて・・・。

 

でもわかっていたことだけど、一度始めた点滴を今中止することは、

確実におばあちゃんには死をもたらすことになる・・・

そんな選択はやはりできず・・・。

 

自宅で看取ることの難しさ・・・

わかっていたけどやっぱり難しいと実感する日々です。

おばあちゃんはこれまで十分がんばった。

もうすでにおばあちゃんの人生のさいごは

介護を長年続けてきた母の人生の選択でもある・

私の母が、祖母のさいごをどうしてあげられれば、納得がいくのか、後悔しない選択になるのか・・・。

 

たくさんの患者さんたちの決断を見守ってきた私でも、自分のおばあちゃんの一番いいさいごは

どんな風なのか、迷いがたくさん。

私の母はたった一人の自分のお母さんの最後をどうしてあげたらいいのか、

揺れる毎日です

私にできることは・・・そんな母を見守るだけ・・・

どんな選択をしても、間違いはない・・・

自分の老後の生活の大半をおばあちゃんの介護に費やしてきた母に

納得のいく答えがみつかりますように・・・

 

昨年はブログのアップができずに、大変反省しております。

たまに見てくださる方がいらっしゃると思うと、今年こそは、感じたこと、学んだことを

少しずつでもアップしていければと思っております。

今年もよろしくお願いします


新たな出会い

2019年01月22日 | 日記

先日、ひょんな縁から大学の講義を一コマ依頼されました

未来の管理栄養士さんたちに、

いろいろな管理栄養士の世界を垣間見させてほしいということで

私に依頼をしてくれたようです

私の 食品開発

アメリカの大学院への留学生活

アメリカのRDのインターンシップやRDの臨床現場について

日本の臨床栄養現場やNSTについて

1時間半の講義なんて時間調整も含めて難しいので

写真をたくさん入れ込んでパワポを用意しました

 

当日はたくさんの学生さんが講義を受けに来てくれ、

シナリオを用意していましたが全く見ずに

のびのびとお話しすることができました

私が学生さんに伝えたかったことはただ一つ

「自分の人生は自分でつくるもの。

管理栄養士の道はいろいろあるけれど

こんなに面白い世界が待ってるよ~!」

ということです

 

商品開発の醍醐味

留学してRDを取得したりインターンシップをする中で大変だったこと

その中で得た物

そして臨床栄養の場でつかんだチャンスと出会った人々。

病気を治すことはできないけれど

管理栄養士だからできた、管理栄養士として患者さんに出会えてよかったと

感じたことなどをお話ししました

 

授業を終えて、さらにお話しする時間を持ちたい学生さんたちが教室に残ってくれました

将来へむけてキラキラする目で講義に対する感想や

自分の将来への不安や期待を話してくれました

 

その中で一人の学生さんが手に大事そうに封筒を持って話に来てくれました。

「実は高校生の時に(進路に)悩んでいたときに○○先生にお手紙を出したら

先生(私のこと)からお返事が来たんです!

返事を下さった先生と今日お会いできると思って早くから楽しみにしていました!」と。

どうやら数年前に進路に迷った学生さんが出した手紙の相手が

当時の私の上司だったようで、

「返事を代わりに書いてあげなさい」といわれて

私がお返事を書かせていただいた方だったようなんです。

「この手紙のこともあって、今管理栄養士になるために勉強しています」と。

多くの学生さんの前で私の経験をお話しすることで

その中の一人でも二人でも、影響を受けて世界に羽ばたいてくれたらいいなと思っていましたが

もう何年も前に出会いがあったんだ!そしてその出会いに気づかせてくれた

この講義の機会と、勇気を出して授業後にそれを伝えにきてくれた学生さんに感謝でした。

学生さんたちに影響を与えようなんて、

そんなことは私には大それたこと。

新たな出会いがあったのは講義をした私の方でした

 

子育てと仕事に追われてあっという間に時間がたってしまい

アップデートがなかなかできていませんが

今年はがんばって心に留まったことなどをアップしていきたいと思っています

今年もよろしくお願いします