かちこのアメリカ奮闘記その後

アメリカの大学院での登録栄養士(RD)を取得、帰国して日本の病院でNST奮闘中

フロアのカバー

2011年07月01日 | 病院でのインターンシップ

なっなんと、あっという間にこんなに夏

病院実習はあっという間にクライマックスを迎えました。

というのは、1月末から始めた病院実習、3~4日ごとに各フロアを担当の栄養士さんとともにカバーをしながら数か月を過ごし、

全てのフロアを経験したのち、さらに特にもっと勉強したいフロアを選んで追加の一週間実習をし、

病院実習の最後の3週間はstaff relief といって、1フロア(一階分)をすべて担当するんです。

その間の3週間はもともと担当の栄養士さんは長期休暇をとったり、病室を離れてプロジェクトに取り組んだりするの。

なので1フロア40床~45床はすべて私の担当。お医者さんからの質問や依頼、患者さんや看護婦さん、ケアマネージャーさんとの

連絡の取り合いなども一人でやらないといけません。

私のカバーしたフロアはcolorectal cancer のフロア。

大腸小腸の癌患者さんですね。本来なら一つのフロアを3週間ずっと担当するんですが、

私は他の栄養士さんとの兼ね合いもあって、

最後の一週間はLymphoma/Leukemiaリンパ腫・白血病のフロアをカバーしました。

大腸小腸癌のフロアは消化器系の癌の患者さん(他には胃癌など)や肝臓癌、膵臓癌の患者さんも

よく回されてきました。

たいていは手術の患者さんで、主には術後の栄養指導になります。

大腸、小腸癌の切除後の患者さんには低繊維、低脂肪の栄養指導や、

回腸瘻などの患者さんにはそれに適した栄養指導をします。

もちろん胃切除の患者さんにもそれに適した栄養指導。

一方、リンパ腫・白血病のフロアでは主に化学療法の患者さんが多いので

食事をろくにとれない人や副作用がひどい患者さんがほとんどです。

その場合、どうやったら必要なカロリーをとれるか、どうやったら

副作用が軽くなるか、アドバイスをしたり、

必要に応じて栄養のサプリメントを提供したりします。

また、治療のために免疫が極端に落ちている患者さんには

Low Microbial Diet の教育をします。

これは主に食べ物の安全にしっかり気をくばり、弱った免疫力でも

食中毒になったりしないようにするものです。

基本的には厚い皮のついている果物以外はすべて火をとおして食べるんです。

肉や魚も野菜も果物もすべて。

また、チーズは殺菌されているものしかダメ。

癌の種類も治療も、栄養に関する問題もすべて異なる2つのフロアで

Staff relief ができて本当によかったと思います。

なんだかアップデートがなかなかできずにいますが、つれづれにアップしていきますね~