先日、友人の紹介で日本からやってきた同年代のサプリメントアドバイザーの方にお会いしました
MOMOさんです。MOMOさんはご自分の親がどちらもガンになったことがきっかけで
栄養と医療について興味を持ち、
アメリカの大学で短期間の授業を受けたり、
日本でサプリメントアドバイザーの資格をとったりしながら
世界の栄養教育について独自の人脈で調査をし、
日本で講演などをして世界のいろいろな栄養事情、
医療事情や世界の栄養士さんから得た情報を日本に運んできています
日本は職種ごとの壁が厚く、医師、看護師、栄養士、臨床検査技師、理学療法士、などが
なかなかお互いを理解しあえていないのが現状のようです
アメリカをはじめ、他の国では、各専門家がひとつのチームになって患者さんに最適な
治療を検討する「チーム医療」というのが進んでいます
MOMOさんは日本の医療事情をよく知っていて、憂慮する一方、
自分で、看護師、栄養士(日本で勉強した管理栄養士やアメリカで学んだRD)、医師、鍼灸師、理学療法士などと
協力して、チームをつくり、お互いの分野を知るための勉強会を開いたり、
このチームで監修した包括的な医療の本を出版したりしています
MOMOさんによると、一つの症状があったとして、医師、栄養士、理学療法士、看護師などでそれぞれ
考える原因とか治療方法が全然違うらしいんです。
でも各専門家は自分の考えている治療方法しか知らない
でも患者さんの状況は様々で、時には自分の知っている方法が最適で、時には他の専門家が進める
治療法が最適だったりするわけです。
MOMOさんはこの各分野の理解と協力で日本の医療はさらによくなる可能性があると考えています。
私もそう強く思っています
日本の医療に対する憂慮はMOMOさんと私、ほぼ同じものがありますが、
私は今学生。MOMOさんは私より少し年下なのに世界各国を飛び回って知見を深め、
世界の医療の事情を調査して、実際に自分の目で見て、話を聞いて、
日本の医療に対して働きかけ(講演会や執筆活動)をしています
最近はその働きが認められていろいろな分野から(医師・看護師向けの本など)執筆依頼がきているようです。
すごいな~。思っていることは一緒でもどれだけ行動にスピードがあるか、どれだけ回りを巻き込んで
自分の流れを自分でつくっているか・・・
お会いして、実際にたくさん話をする中でとっても刺激を受けました。
でも私は私。今はアメリカのRDがなぜチーム医療の中でしっかりと立場を確立し、
重要な役割を果たせているのか、身を以てRDを取得することでじっくり学んでいきたいと思っています。
最近はなんでアメリカのRDがすごい活躍するのかちょっとわかってきました。
だって、すっごく勉強させられるんです。日本で私が勉強した時とはくらべものになりません。
教科書の内容の濃さ、教授の豊富な現場での経験。
そして深く学び始めるとすごくおもしろいんです、栄養学。
ちょっとたとえがわかりづらいかもしれませんが、
推理小説を読んでいるみたいな感覚
最初は何も手がかりがなくて、漠然とどうしたらいいかわからないけど、
患者さんに話を聞き、血液検査や体の組成の観察、薬や病気、栄養とのかかわりや
副作用、調べていくうちにだんだん患者さんの状態がどうなのかが明るみに出てくるんです。
でもそれらを全部理解するには病理、生理学、生化学、薬学、栄養学すべてを理解しないといけないんです。
つまりたくさんあるヒントがつながらなければ、ヒントになりえないってこと
たぶん何をいっているのかわからないんじゃないかと思いますが、
いつか「探偵かちこの栄養推理短編集」でも書けたらいいなと思います。
まあ、読者は日本の管理栄養士さんくらいしかいないと思いますが・・・・。
ああ、今日もつれづれになってしまいました。
最後まで読んでくれた方、ありがとう!