先日から4日ほど脳腫瘍のフロアで実習をしました
他のフロアと違うのは脳の腫瘍だと考えることにも影響が出てしまうってこと。
人によってはほとんど会話が成り立たない人も
意識のレベルは毎日すこしずつ変化する人が多く、よくなったり悪くなったりなので
確実に話せない状態でなければ基本的に直接話をしに行きます。
だいたいの患者さんは、今どこにいるか、今日の日付などが答えられなくても
食欲があるか、何が食べたいか、何を食べたかなど、食べ物と身体症状に関しては
応答ができるんです。
食べ物が人の生活のどれだけ大きな割合を占めているかってことを改めて思い知らされます。
先日お会いした患者さんは食べ物に関してはいろいろ話ができたんですが、
嚥下困難で、その症状について話をきいていたらどうやら本人としては嚥下の問題は
本人の喉に2人の人がいて、その人が達が言い争いをしているのが原因なんだということでした。
あまりにもさっきまで普通に話をしていたのに、大真面目な顔で、
「今、喉のこのあたりに二人いて・・・」というのでびっくり。
家族の人も聞いててびっくり。
「本当に人がのどにいるの?誰?」って患者さんい聞いたら
「本当に人がいて言い争いをしてる。うーんこの二人だれだったけな・・・?」って患者さん・。
でもなんだかよくわからないけど喉が痛かったり、のどがつまったような感じがすることの
感覚が、そこで人が言い争いをしているみたいな感じに感じたんでしょうね。
ちょっとだけ気持ちわかります
この患者さんは固形のものが喉を通らないのでソフト食を提供することにしました。
どうかソフト食では喉の奥の2人がケンカをしませんように・・・