南瓜頭

入る帽子がない南瓜のあたまでっかち日記です。
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東京都写真美術館

2006年02月17日 | 機材研究・写真研究他

「岡本太郎と写真」「ベトナム」(ベトナム戦争)に関する写真展示があったので、「ボタン」撮影と「夕日撮影」の合間に時間を調整し恵比寿の「東京都写真美術館」へ寄ってみる。

最近自分の作風なんて妙なことを考えはじめ、柱を作りたいものと考えているのだが、その中でも「中村立行」氏先生の写真に触れ感化されてきている。

とはいえまだ、写真家の写真を見るという観点では最初に感化された「土門拳」先生の写真以来これといって追うこともなくただ真似てばかりいた。

そのなかで「岡村太郎」先生の写真である。

そのなかで「なまはげ」を撮影したときのフイルムが一通りそろったものが展示されていた。(組み写真として見せているのだろうか?)

面白いのは視線をどう動かしているかがわかることで、いい!と思った(南瓜が)写真の前後には同じ光景を角度視点を変えて撮った写真が何枚もあった。

そのなかで一枚。なのだなと思った。

一方で「ベトナム」(ベトナム戦争)の写真展は、戦争の経過に従っての構成で展示されており、平日にもかかわらず多くの人でにぎわっていた。

モノクロームの写真に映し出される姿は、今の日本で撮れるものではない、明日死ぬかもしれない戦場での写真、そして後方の写真。

近代史というものが安易に語れないのは、見方や考え方で大きく解釈が変わるからであるが自国の独立を守るという意義と、人というものへのなげかけを生んだ。


ある哲学者が行軍する軍隊へ「世界精神が行く」と評した。
その軍隊を指揮していたのはナポレオン。

いま世界精神とはなにを向いているのだろうか?
我々の目の前が絶対的なものではないのは自明のこと。
我々には何が見えて、何が見えないのだろうか?

俺のレンズはどこを向いているのだろうか?なにをとらえたいのだろうか?
ますます分からなくなってきた。