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「巨漢優遇」の犠牲、荒浪

2022-11-24 21:44:26 | 日記
 大正十五年夏場所の成績に加えて、
大阪相撲を“合流”させた昭和二年春の
「番附」だが、戦後の神若・平ノ戸の
“入れ替え”よりもひどい不公平な編成。
 即ち、東幕下十枚目で4勝2敗の
男女ノ川が14枚UPの十両八枚目へ
昇進。西幕下九枚目の荒浪も同成績の
4勝2敗の星なのに、6枚しか上らず
幕下三枚目に止められてしまった。

 男女ノ川の体格は当時の『野球界臨増
相撲號』に拠れば、「六尺三寸」(190cm
超)の「三十七貫」(138㎏余)とあり、
 十両に昇進した荒浪のそれは、「五尺
六寸」(170cm弱)・「二十三貫」(86㎏強)
━と記載されている。

 当時も“部屋勢力”の影響の如く不明朗
な感じ。荒浪は立浪部屋だが、当時師匠
立浪(元小結緑嶋)は、双葉山が強くなって
「取締」に就任。それまでは“発言力”が
なかったと察するほかはない。
 問題は、男女ノ川の所属を巡って、元幕内
阿久津川の佐渡ヶ嶽と、元大関Ⅱ朝潮の高砂
が対立。当時高砂は取締になっていたので
はなかったか。一時、無理に「3代め朝潮」
を襲名させたが、下の名前は「太郎」じゃぁ
なかった。
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