皆勤記録更新、１８名

　明治十九年春場所、幕内力士「皆勤」
17名の新記録だったが、５年後の二四年
春も…そのタイ記録の17名━当場所は、
29力士の人員で、９日間全休が２人だ。
　そして、３場所後の二五年夏場所、
31人中、全休６名ながら皆勤力士１８名
の記録を残している。

東大関〇小　錦　８勝零敗・１預り
西関脇〇大戸平　６勝１敗・２預り
〃小結●谷ノ音　２勝５敗・２預り
東前頭筆頭〇朝　汐　５勝１敗・３預
〃同三枚目〇達ノ矢　７勝２敗
〃同四枚目●出羽ノ海３勝４敗・１分１預
西　　〃　●平ノ戸　１勝７敗・１預り
東同五枚目●今　泉　２勝３敗・２分２預
西　　〃　●司天竜　２勝４敗・２分１預
東同六枚目〇千年川　４勝２敗・１分２預
西　　〃　●大　炮　３勝６敗
東同七枚目〇大　達　５勝３敗・１分
〃同八枚目〇大　泉　４勝３敗・２預
西　　〃　●大　纒　１勝６敗・１分１預
東同九枚目〇髙ノ戸　５勝４敗
西　　〃　●鬼鹿毛　３勝５敗・１預
東十一枚目✖大蛇泻　４勝４敗・１預
西　　〃　●響　矢　２勝６敗・１預

　鳥渡ばかり異変なのか、引分け相撲よりも
物言い勝負預りの方が多かったのかも知れぬ。
　尚、不成績の大炮が翌場所は小結に抜擢と
なって世間を吃驚させている。