明治三十二年以降の“後期”28場所に
おける入幕および幕内格附出し79力士
〔うち2人は体格不詳〕のなかで長身10
名を選抜してみた。資料は主に『大相撲
人物大事典』で、同程度の身長は軽量級
を“上位”とした。
但し、当方所蔵古雑誌で大正六年夏
“野球界編輯部調査”に太刀山「六尺三寸
三十八貫」、Ⅱ西の海「六尺二寸・三十七
貫」とあるので3位を太刀山、4位西ノ海
が穏当だろう。
「重量級」にも登場した長身№1のⅧ
柏戸は休場が多く、金・銀星など殊勲の
相撲もない。尚、本名江口から年寄名跡
「伊勢ノ海」に“改姓”している。
太刀山と横綱先陣争いの駒ヶ嶽は、小兵
の緑嶋(最高位小結=双葉山の師匠)に6敗
…が痛く、呑む→負ける→呑むの悪循環に
陥り、巡業先で急逝してしまった。濁酒の
醗酵が近因なんだそうな。
大阪→東京→大阪力士の松ノ風は地味な
力士、明治三十七年春の幕尻で5勝3敗…
の星以外勝越せず、平幕一桁へ進出できな
かったのも当然だ。
太刀山の兄弟子 國見山は、角聖と尊称
される横綱常陸山に零勝9敗…で実力差が
歴然━でも、名大関に違いない。
綾浪は関脇2場所とも源逸に非ず源鋭。
誤記ではあるまい。
おける入幕および幕内格附出し79力士
〔うち2人は体格不詳〕のなかで長身10
名を選抜してみた。資料は主に『大相撲
人物大事典』で、同程度の身長は軽量級
を“上位”とした。
但し、当方所蔵古雑誌で大正六年夏
“野球界編輯部調査”に太刀山「六尺三寸
三十八貫」、Ⅱ西の海「六尺二寸・三十七
貫」とあるので3位を太刀山、4位西ノ海
が穏当だろう。
「重量級」にも登場した長身№1のⅧ
柏戸は休場が多く、金・銀星など殊勲の
相撲もない。尚、本名江口から年寄名跡
「伊勢ノ海」に“改姓”している。
太刀山と横綱先陣争いの駒ヶ嶽は、小兵
の緑嶋(最高位小結=双葉山の師匠)に6敗
…が痛く、呑む→負ける→呑むの悪循環に
陥り、巡業先で急逝してしまった。濁酒の
醗酵が近因なんだそうな。
大阪→東京→大阪力士の松ノ風は地味な
力士、明治三十七年春の幕尻で5勝3敗…
の星以外勝越せず、平幕一桁へ進出できな
かったのも当然だ。
太刀山の兄弟子 國見山は、角聖と尊称
される横綱常陸山に零勝9敗…で実力差が
歴然━でも、名大関に違いない。
綾浪は関脇2場所とも源逸に非ず源鋭。
誤記ではあるまい。