独立業務請負業(17) 2005-10-19 14:44:44 | 日記・エッセイ・コラム 全財産を失い貧乏になった父は大阪に働きに出る決心をしました。 今の中学生の頃でしょう。居酒屋で飲んでいたおじいさん別れを告げに行くと、 おじいさんはなけなしの金銭を全部父に渡しながら「すまぬ」と一言いったきり振り返ることも無かったそうです。 それでも、父はその銭がとても嬉しかったようで、 コップ一杯の酒を飲むのがやっとのおじいさんがどうしてこれほどの銭を持っていたのか、 どうして酒代にしなかったのか不思議だったのです。 おじいさんは父が大阪に働きに出るのを知って、手間賃を貯めていたのです。 « 独立業務請負業(16) | トップ | 独立業務請負業(18) »