統計ブログはじめました!

各専門分野の統計技術、方法、テクニックなどを気ままに分かり易く例題をもとに解説します。

ビジネスと統計(15)

2015-09-08 12:04:32 | 日記・エッセイ・コラム

「乗用車保有率モデルの検討」(国土交通省)を参考に全国の乗用車保有数と免許保有率のモデルを検証して見ましょう。

表1は各地域(北海道、東北、関東、北陸・信越の各県、中部、近畿、中国、四国、九州、沖縄における「1世帯当りの保有台数」と「LPOP(免許保有者数)/POP(人口)」です。

表1 各地域における保有台数(世帯当り)と免許保有率(人口当り)
 

それでは、
「1世帯当りの保有台数」を目的変数(Y)とし、「LPOP/POP」を説明変数(X)として回帰モデルを推定して見ましょう。

図1は、Yi=α+β・(LPOP/POP)の直線回帰モデルの推定です。

図1 目的変数と説明変数の関係

 

ここでは、所得、人口密度、交通の利便性、民力などを全く考慮しいない単純な回帰モデルの推定です。
しかし、
北陸・信越地方は特徴的で豊かさの象徴でしょうか・・・、それとも・・・?

全国の持家1戸建て比率(2008年)を見ると、
 富山県 77.47%(2位)
 福井県 77.36%(3位) 
 新潟県 73.94%(5位) 
 長野県 72.41%(11位)
 石川県 69.12%(21位)

であり、全国平均(61.12%)を大きく上回っています。
広いお家に数台の自家用車が並んでいる豊かな生活がイメージされるではありませんか・・・!?

以上は、
総務省報道資料、一般(財)自動車検査登録情報協会などの資料を参考にしました。

なお
「1世帯当りの保有台数」は平成26年3月末現在、「運転免許保有者数と人口」は平成27年4月末現在のものです。

ちなみに、
2011年度の県民一人あたりの所得では富山県が全国第5位でした!!

情報統計研究所はここから!