
2015年7月6日(月)
さてさて。 気になる今季の選手たちですが。
バックスオフィシャルサイト、6月24日付にてそれまでの選手契約状況が発表されました。
詳しい内容はこちらをどうぞ。 → 「選手契約状況について」
まぁ~、なんつったって嬉しいのは今季も David Bonk 選手がチームにとどまってくれたこと!o(^o^)o
そして齋藤哲也選手、齋藤毅選手の兄弟コンビも継続。 いやぁ~、これは心強いでしょ!
変化としては、尾野貴之選手、柴田北斗選手の退団。
その後、最多得点選手賞、最多ポイント選手賞、ベストFWを受賞された上野拓紀選手の退団。
そして日本製紙クレインズへの移籍。 これは痛い。。。
おまけに9年ぶりにバックスに戻ってきたベテランゴーリー清川和彦選手は引退。(ToT)
チームマネージャーとして残ってくれたのがせめてもの救いですけどね。
選手契約状況の中で「DF #54ミッチ・ヴァスティーグ選手は、契約満了に伴い、契約を結ばない」とありますが、
グレッグ・スイッツァー選手、タイ・マゴーリー選手とか、どうなんだろ?
出てゆく人がいれば入ってくる人もいるわけで。
前にも書きましたが、ちょーベテランの #61春名真仁選手の入団。
ルーキー伊藤剛史(ごうし)選手が #54で中央大学から入団。 背番号覚えやすいね。w
更には本日新外国人選手、マーク・ディレイゴ選手 #10の入団が発表となりました。
ボンクと仲良しらしいよ。 これはいいねっ!
チームの新体制としては
監督は引き続き岩本裕司監督
アシスタントコーチも同じくバーク・ヘンリー。
主将も同じく#16齋藤哲也選手。
そして副主将には #13岩本和真選手、#9佐藤大翔選手が就任!
これは新しい感じですねっ! 期待しましょう!!
そして更に新しい感じとしては、
今シーズンから20歳以上の明るく健康な女性で結成される
「ICEBUCKSアイスガールズ」
というチアーリーディングチームみたいのがお目見えするみたい。
アイスバックスが大好きで、盛り上げることができて、
スケートの経験とかいらなくて、年齢制限もないみたいなので、
私が応募しても良かったのだけど。。。ちょっと遠いからね。(プッ
ではでは、7月6日に練習していた選手たちを、どぞっ!

まずはゴーリー練習から始まりました。 指揮を取っているのは#61春名選手。


GK #38 小野航平選手 あ。 入ってないね。


GK #1 龍翔太郎選手 ガシッ! ウヘヘ。

FW 主将 #16 齋藤哲也選手

FW #91 齋藤毅選手

福主将 FW #13 岩本和真選手

福主将 DF #9 佐藤大翔選手

FW #23 鈴木雄大選手

FW #17 飯村喜則選手

FW #30 牛来拓都選手

FW #12 今野充彬選手

FW #6 室谷徹選手

DF #34 高橋淳一選手

DF #7 福沢直哉選手

DF #28 大津夕聖選手

#54 伊藤剛史選手(ルーキー)
この日お休みだったのは #51ボンク選手、#19 上野滉太選手、#88 寺尾勇利選手ですかね。
あとはちょっと小ネタ画像を。w

かわいい。w

厳しい時もあれば、リラックスな時も。

ちょーベテランと、ちょー若手の二人だけがうけてる。w

#23鈴木選手、練習熱心です。 ステキです。
今季上野拓紀選手の代わりを務めるのは鈴木選手だと、
私は思っていますっ!!

2015年7月6日(月)
毎年恒例となりました、7月第一月曜日。 って決まってるんでしょうか? 霧降アイスアリーナ新年度氷上使用開始日。w
とりあえず今年も月曜日だったので、行ってきました! 朝7時半からのバックス初氷上練習。 ギリギリに入ったので二階席に上がるとすぐにゴーリーたちと #23鈴木選手、#13岩本選手、そして岩本監督がリンクに入ってきました。
すると#1龍選手が何やらリンク中央で謎の儀式を。。。w

最初の数分はゴーリーたちとこの二人で練習を行っていました。
私もゴール後ろに回り込んで撮っていると、ゴールにいるのは #61春名選手。

#61 HARU。 まだ「イイネ!」のマスクですね。w
春名真仁(はるなまさひと)選手は1996年古河電工に入部し、2003-2004シーズンにはいったん渡米。 その後2004-2005シーズンよりアイスバックスに復帰、アジアリーグデビューを飾る。
しかし、2006-2007シーズンに王子イーグルスに移籍し、2007-2008、2011-2012シーズンと同チームを2度もアジアリーグ制覇へ導いた。
今季10シーズンぶりに日光に戻る春名選手を待ちわびていたファンも多いことと思う。 私はそんなに前のアイスホッケーは知らないのですが、それでも春名選手が日光に戻ることがとても特別なことだという空気は今から既に感じている。
なんてことを考えていたら、2011-2012シーズンのプレイオフファイナルを思い出してしまい。。。 その時の王子イーグルスの対戦相手はバックスだったのだ。
プレイオフ決勝第4戦。 舞台は霧降。 苫小牧で一勝を挙げたバックスはその後二試合を落としているため霧降ではもう一試合も落とせない。 けど、だれもが霧降に戻ったバックスが負けるわけがないと思っていた。 そんな第4試合。
だが、1P、2P で1点ずつを取られ、3Pでも先制の1点を取られる。 0-3 の試合に誰もが息が止まりそうだった。 そこに#8尾野選手の一撃! そしてソン・ドンファン選手の2点目! 残り5分弱と言う所で同点打を決めたのはキャプテン#18鈴木選手!!
ゲームはオーバータイムにもつれ込み、誰もが勝ちを確信していた。 けど。
#21久慈選手に打ち込まれた一点。
プレイオフ勝者は王子イーグルスとなった。 その時のゴールキーパーは#61春名選手。
以下の写真は全て2012年3月24日のプレイオフ第4戦の物です。

笑顔でファンに応える春名選手だが、バックス応援団席から春名コールがかかると思わず。。。

涙した。 隣で声をかけていたのは齋藤毅選手だったのだな。。。

そして選手同士の握手の際、春名選手と反撃のチャンスを作った#8尾野選手の一枚を撮っていた。

反撃の一点直後の尾野選手。

そして、怪我でゴールを守れなかった福藤選手の代わりにゴールを守ったルーキー#38小野選手のもとへ。
#8尾野選手は昨季限りで引退を発表しました。 春名選手がバックスに戻り、尾野選手は今季はいないのです。
東海大学でプレイをしていた尾野選手を見出し、バックスに呼び込んだのは当時の上野監督だったそうですね。
くじら食堂店主さまです。 尾野選手、素敵な選手でしたね。

プレイオフ優勝を果たした王子イーグルスキャプテンは齋藤哲也選手。 嬉しそうな笑顔ですね。
今季もバックスキャプテンは齋藤哲也選手。 兄の齋藤毅選手も契約更新しています。 そこに春名選手が入団し、あの時ゴール前で動けずうなだれていた#38小野選手が春名選手の指導のもと練習をしている。
日本にプロアイスホッケーチームはたった4つしかないので、昨シーズンの敵が今シーズンの味方、またはその逆も、そんなことはよくあることなのですが。
今日は普通にバックス初氷上練習について書こうと思っていたのに、春名選手を見て3年前のことを思い出してしまいました。 そして何か今年は特別な風が吹くのではないか、そんな気がしてしまうファンその1なのであります。
実際には今年もいろいろ難しそうではありますが、今シーズンもいよいよやってきます! やっぱりファンとしては勝利を信じて応援しますよ!! 今年も力の限り、Hard Work Everyday & Team Together & Conect !! ちょっと長くない?w
練習の様子、またアップします。

2015年6月29日(月)
タニウツギ
アルパから八合目までのバス通りにはタニウツギのピンクがとてもきれいだった
出発前から唯一晴れマークの着いていた月曜日。 「最終日は大丈夫。」とこの日を楽しみにしていたのだが、前日土曜日辺りから天気予報も変わっており、午前中からだんだんと曇りマークが増えていた。
当日の朝の予報では朝から午後3時くらいまでが曇りマーク、その後が晴れマークと言う事で、自分が下山するころに晴れるのは何とも悔しいが、それほど悪いことにはならない、むしろ回復傾向、ということで意気揚々と朝一のバスに乗って八合目に着いたのだが。
まぁ、確かに雨は降っていない。 風も弱くただ霧で真っ白なだけ。w 風が弱いのはなんとも嬉しい。 「きっと歩いているうちに霧は晴れてくるだろう。」と思いつつも、「上の方がひどいんだろうな。」ということは3日目ですからなんとなく気付いていた。

ムラサキヤシオ

ベニバナイチゴ

ガクウラジロヨウラク
ウラジロヨウラクにガクのあるものとない物があることは、やまとそばさんに教えていただきました。

大きなカタツムリ

マルバシモツケ

ノウゴウイチコ゛

マルバシモツケのつぼみ

ミヤマウスユキソウ

チングルマ果穂
もういい加減しずくまみれのお花は飽きた~。(ToT)
というか、やはり阿弥陀池に近づくにつれ、霧はどんどん濃くなり。 雨は降っていないのだが、充分体中、カメラ中濡れてしまうような霧と、そして恐れていた強風が吹きまくっていた。
とにかく避難小屋へ避難。 既にいた人、その後もどんどん来る人たち。 レインウェアをびっしょりにして、自然とこの先どうするか、という話題になっている。 予報が回復傾向だったので、靴を脱いで二階で休んで時間を稼ぐという人たちもいた。
わたしも少し座って休み、その後、後から来た人に席を譲り、戸口近くで外を眺めながら一時間くらいそこで様子を見た。 馬場の小路に下りて行ってもきっと深い霧の底だろう。 昨日のクマたちと鉢合わせしてもイヤだし。
近くにいた人が「焼森の方から登ってきた。 大焼砂から馬場の小路を回って来る予定だったが、風が強すぎて大焼砂は断念し、横岳から阿弥陀池に下りてきた。 が、横岳から15分くらい大焼砂方面に歩けばコマクサは見られる。 そのくらいなら大丈夫。」とのことだったので、今回はムーミン谷は諦めて、横岳に登り帰ることにした。

ミヤマキンバイ
本当に残念だったが、あの風と霧では仕方ない。 前日に少しでも見られたことを幸運と思い、再訪を楽しみにしておこう、と思った。 というか、毎日の風と雨、霧で「もーーっ! やだーーっ!! あったかい温泉につかってもう帰る!」って思っていたかも。w

稜線に上がれば本当は北の男女岳の方から南のムーミン谷まで見渡せるのだろうなぁ。

ホソバイワベンケイ、っぽい物の頭がきれいに赤くなっているので「何だ?」と思って撮っておいた。 後から調べるとホソバイワベンケイは雌雄異株で、雌株は受精すると子房が赤くなるのだそうだ。 対して雄株は淡い黄緑色の小さな花を密集させるそうなのだが。。。

おぉっ! これだ、これだ。

上の写真、ミヤマダイコンソウの根元を拡大するとこんな感じ。 きっとこれがホソバイワベンケイの雄株だと思う~。
なんて写真を撮りながら、横岳に着くまでも結構な風。 そして横岳から国見温泉方面、大焼砂への道に入るとこれがまたいっそうバージョンアップ。 馬場の小路の谷底から吹き上げてくるような強風と、それに乗ってくる濃い霧。 ほんとに不思議なのですが、雨ではないし、明らかにしずくとは言えないのにびっしょりに濡れる。 風は尋常ではなく、前に進むのによろけるほど。

そんな中なんとか本当に15分ほど進むと大焼砂らしい砂礫の斜面が見えてくる。 もはや谷底の方向に身体を向けることはできない程の風と霧なのだけど、タカネスミレやこまくさが群生しているのはそちら方面。
霧がなんとか薄くなった時に、手すりにつかまりながらさっと撮った数枚。 霧の濃い時にレンズを向けたら一瞬でソフトフォーカスになってしまうのだもの。
そしてもう少し進めばコマクサがたくさんある風景も見えたのですが、「もう無理~。(ToT)」という状態で。。。

ふと見ると柵の外に咲いたひと株。 天使のようだ~(ToT) 身体で風と霧をよけながら撮りました。
本当はもっといっぱいあったのだろうけどね~。

横岳への帰りは若干登り。 風の強い中けっこう辛いです。w
けれど、横岳から焼森まで少しの間低いけれど木々の中を通ります。
風も和らぎ、こんなにたくさんのコミヤマハンショウヅルに出会えてうれしくなる。


そして八合目から横岳に向かうこのルートはシャクナゲコースとも呼ばれており、本当にたくさんのハクサンシャクナゲが見られます。


焼森に近くなると再び登山道は砂礫になり、風、霧が強くなったため焼森山頂の写真は無し。 あ、横岳山頂の写真も載せてませんね。 一応撮ったのだけど、焼森は本当に撮ってもいない。w

焼森から八合目に下る登山道沿いの砂礫地にもたくさんのタカネスミレとコマクサが見えましたが、遠いし、撮る気力なし。 実はこのために望遠レンズはザックに入っていたのですよ。 けど、あの風と霧じゃレンズ交換する気にもなれず。
でも一番近くに見える花を、一応標準レンズで。 そしてこれはトリミングです。 これも霧の少なくなった時を狙ってね。

その後コバイケイソウの道を通り、またシラネアオイも見られたし、たくさんのベニバナイチゴの真っ赤な花やその他の花も見ながら、八合目に到着しました。

靴底を良く洗って帰ります。

バスに乗ってアルパに着くと、田沢湖のあたりに陽が射している。 とうとう山で晴れることはなく、景色を見渡すこともなかったなぁ。
予定より早いバスに乗れたので、泊まっていたハイランドホテル山荘さんに預かってもらった荷物を取りに行き、温泉にもゆっくり入れていただき、そして羽後交通のバスに乗って田沢湖駅に向かいました。

田沢湖駅に向かう途中、バスの窓から撮った一枚。 初めての青空かな。w
毎日お天気が悪かったことは残念だったけど、何にせよ電車で案外簡単に行けることがわかり、実際に行ってみて本当に良かった。 山も一番行きたかったムーミン谷を踏破することができなかったのは残念だったけど、山の概要はわかったし、更には国見温泉方面も、乳頭温泉方面へのルートも大変興味があり、是非行ってみたい!
新幹線に乗るとお隣の駅、雫石は快晴で岩手山やその他の山も良く見えた。 やまとそばさんの鳥海山の記事も良かったなぁ。 あ。 小岩井牧場にも行きたかったんだ。。。
帰って来てから再び、yosiさんの昨年と今回のレポ、やまとそばさんの6年前と今回のレポを拝見しました。 「ここからはこういう風景が見えたのだな。」と改めて見返えしました。
なかなかお天気の良い日に当たるのは至難の業、と言う気がします。w が、また是非行ってみたいと思います。

2015年6月28日(日)
男岳鞍部に向かう
阿弥陀池のあたりから、男岳~馬の背が立ちはだかるその向こうに本当にムーミン谷があるのだろうか、と想像する。 男岳鞍部に上がり向こう側を除きこんだらどんな世界が待っているのだろう。 そう思うだけでワクワクする。

鞍部手前から振り返ると阿弥陀池が見えた。 だいぶ霧もとれ始めている。

そして鞍部に立つと正面に女岳。 すごい急斜面。 ここを下りてゆくのか、と。

しばらく下りてゆくと小岳が見えた! そこに続く馬場の小路も残雪も!

アカモノ

ムシトリスミレ

そして更に時間が過ぎると女岳の向こうの山まで見えてきた。
未だ火山活動が活発な女岳山頂付近と黒く見える斜面の辺りからは絶えず蒸気?が上がっている。

谷底まで降りる登山道はとても急で景色も険しいが、そんな斜面にも美しい花が咲いている。

トウゲブキ?

オオバキスミレ

シラネアオイ

そしてようやく谷底まで降りてきて振り返る。 一番低いあたりが男岳鞍部の分岐かな。
あまり急斜面に見えませんが、急なんです。
ここであれを登り返すのがイヤになり、やっぱり馬場の小路を進んで大焼砂を回って帰ろうか、
とも思ったのですが、また雨や風が強くなったら、という不安もありしばらくこの辺で写真を撮り戻ることにする。
今になって思えば、馬場の小路を最後まで歩けるチャンスはこの時しかなかった。
ここに来ることをもっと早く決断していれば、とも思うけどしょうがないね。



この辺で時間は2時ごろ。
もっと花の写真も撮りたいし、この先駒池まで進んで戻ってくるとどのくらい時間がかかるのか。
男岳鞍部に登るのに一時間くらいかかったらどうしよう、と思い駒池まで行くことも諦めた。
諦めたというか、まだこの時は翌日に来られると思っていたからね。

チングルマ

ヒナザクラ
ヒナザクラも雨に濡れると細くしぼんでしまうのですね。
開いているいくつかをようやく見つけて撮影。


サンカヨウ

ミヤマキンポウゲ


ナガバツガザクラ
2時半を過ぎたのでそろそろ帰ります。
17:00 のバスは運行しているのか良く判らなかったので、その前は16:25。 急げ~!
と思い急斜面を登っていると、遠くから割と大きな石が落ちる音が聞こえた。
はじめはたまたまかと思ったけど、場所がら火山のこととか心配で「イヤだなぁ~。」と思いつつ少し速足に。
するとまた落石の音が。
この時間この斜面を登っているのは私一人な感じだったので、周りをよくよく見まわすと。。。

遠くに黒い物が三つ動いていた。

ちょートリミングで。
多分母クマと小グマ2頭。 男岳山頂方面から馬場の小路方向へ向かって下りていた。
駒池に行って水でも飲むのだろうか。 と考えたらゾッとした。
もっとゆっくり写真を撮っていたら、鉢合わせしていたかもしれない。。。
クマたちが斜面をトラバースしてきては困るので、急いで分岐まで登ると30分ほどで登れたようだ。
その後朝来た道を八合目に下り、15:50 のバスに乗れました。
八合目に下る途中、空からはまた雨が降り出していた。

2015年6月28日(日)
片倉岳展望台近く ミヤマダイコンソウの向こう雲の中に田沢湖を望む
まとわりつき隅々までカメラを濡らしそうな霧もだんだん晴れてきたので、7Dを取り出し撮影を始めるとやっぱり軽快で楽しい。 一通りコンデジで撮った花々を再び7Dで撮りながら歩き始める。

イワカガミ

ゴゼンタチバナ

シラタマノキ

ミヤマダイコンソウとエゾツツジ

オノエラン


ハイマツのマツボックリ と 右は何でしょう?

コケモモ

ハクサンチドリ

ミヤマダイコンソウの向こうに男女岳

さらに登ってゆくとコバイケイソウの向こうに男岳もぼんやり見えてきた。

咲いていたエゾツツジは花の傷んだ物が多かったが、つぼみは真っ赤できれい。

チングルマ果穂とミヤマウスユキソウ

ムシトリスミレもそこここに見られたが、雨にぬれてしんなり。

チシマゼキショウ

霧が晴れてきた男女岳南面。 黄色はミヤマダイコンソウ。 奥に見えるクリーム色はチングルマだったのかな。

こちらは阿弥陀池南側、馬の背に続く斜面。

もう一度避難小屋に戻りお昼ご飯を食べて12時半ごろ。 この分岐を越え馬場の小道に向かったら最終バスに間に合うのだろうか。 最終バスに乗るのはヒヤヒヤなので、できればその前のバスに乗りたい。
けどこの時点ではまだ翌日に晴れることを確信していたので、無理もしたくないと思っていた。 けど、せめて駒池くらいまでは歩いてみたい! そこからピストンで戻ってこよう。 そう思って男岳鞍部目指して登って行った。

2015年6月28日(日)
男岳鞍部から馬場の小路を望む
ムーミン谷(馬場の小路)、歩きたかったなぁ。。。
「3日いれば一日くらい晴れるだろう。」そんな気持ちで臨んだ今回の旅でした。 予想通り天気予報は3日のうち一日、最終日のみ晴れる予報でした。 それでも気持ちは充分に行く価値があると思っていた。 なんにしても宿と新幹線を予約しちゃったら行くっきゃないし。(^o^;
昨年、yosiさんの記事を拝見し是非訪れてみたいと思っていた秋田駒ヶ岳。 車で行くのはどうだろう? 時期的にチングルマの大群落を見るのであれば、梅雨空の中向かうのは必至。 車で移動だけに2日かけてしまっては中一日が晴れる確率は相当低いだろうなぁ。
などとうっすら考えていたころ、甥が山形県へインターンに行ったり、自分が職場仲間との研修旅行(東北復興応援ツアー)の幹事になったりで、東北が身近になったきた。 さらに幹事の仕事でJRのびゅうに行く機会が増え、「新幹線で行ったらどうだろう?」の考えに行きつく。
調べてみたら案外簡単なことで、会津駒ヶ岳の玄関口「アルパこまくさ」に行くのに最寄り駅は秋田新幹線田沢湖駅。 そこから羽後交通のバスでほんの30分強。 バスの便も「乳頭温泉行き」と「駒ヶ岳八合目行き(季節運行)」の2路線を利用できるので、さほど不便は感じない。 宿も一人で泊まれる所をネットで簡単に予約できた。
更に、新幹線を利用すれば出発日から山に入ることができ、帰着日も一登りしてから帰ることができる。 3日の登山日を有して登れないことはあるまい!、だったのだが。w
ではでは、秋田駒ケ岳への珍道中、行ってみよ~!
一日目 : 6月27日(土)
朝くらいタクシーを使おうか、と思っていたが時間を調べたら始発のバスで間に合うので、自宅から最寄り駅へはバス利用。 問題なく乗車した中央線。 東京駅まで一直線。 新しくなった東京駅構内をおのぼりさんよろしく眺めながら、美味しそうなお弁当などに誘惑されそうになりながらも心配で、まっすぐに自分の列車のホームへ。
今回の新幹線チケットは「何か割引価格の物などありますか?」とびゅうのお姉さんに伺うと「"大人の休日倶楽部"に加入すると今このチケットがお得ですよ。」と出されたのが、15,000円で東日本のJRが乗り放題。(一定期間ものです)新幹線も乗れて、指定席も6回までとれる。 これ、すごくないですか? 大人ってお得。 年に4回この手のチケットが販売されているそうです。


盛岡駅で切り離された真っ赤なお顔のこまち号が無事田沢湖駅に到着。 田沢湖駅ではバス窓口であらかじめチケットを買う事もできるので、上高原温泉まで 670円。 バスはいったん田沢湖畔に寄り、乳頭温泉に向かいます。 天気は予報通り雨。


それでも宿では荷物を預かってくれて、お風呂場で着替えもして良いと言う事だったので山に行こうと思ったのだが。。。仕事の電話は鳴るわ、風がビュービューうなり、雨も横殴りなので、やっぱりこの日は山はヤメにして、アルパこまくさで山のビデオを見たり、展示品を見たり、会津駒ヶ岳の本を買ったり。 「yosiさん達はどうしたかなぁ、無事下山したかなぁ。」と思いつつ駐車場を見ると車はなさそうなので、きっともうお帰りだろう、と自分も宿へ戻る。 天気は荒れ模様だが田沢湖も見えてきて、「明日はもしかしたら。。。」などと思っていた。
今回の宿は田沢湖高原温泉の「ハイランドホテル山荘」さん。 アルパこまくさへは徒歩7分くらいで行けます。 チェックイン前から後まで、大変良くしていただきました。
2泊して、夕飯はちゃんと違う内容で出してくれましたよ。 朝食は7時からなので、2回ともいただかず山に行ってしまったのですが、その代わりおにぎり弁当を朝5時に作っておいてくれました。 前日18時くらいまでに頼んでおくと希望の時間に作っておいてくれるそうですよ。
二日目 : 6月28日(日)


前日の天気予報では午後三時くらいまで曇り&小雨程度の予報だったので、早立ちが良いだろうと朝一番の8合目行きバス 06:01 に乗る。 アルパでは風もなく薄日も射すような天気だったけど、八合目まで上がると横殴りの雨。 避難小屋でレインウェアを着て、気合いを入れて外に出る。 歩いているうちに雨はやむかも、と思いながら。

ザックに7Dとレンズは入れてあるけれど、それを出すことはなくとりあえずコンデジで下見程度に撮っておく。 風と雨は上に登るほど強くなる。 遠くの山肌に見える木々の葉が波のように揺れ動き、雨と霧が作る白の濃淡が流れてゆく。 大自然の中にいることは充分に感じられるけどね。

イワテハタザオ

チングルマ果穂
風が強くてみんな同じ方向になびいている。w

ムシトリスミレ
見たいと思っていた花々はそこかしこに咲いており、眼を皿のように凝らさなくても容易に見つかる。 ただ、雨と風がひどくて花が傷んでいたり、何にしても7Dで撮影できないもどかしさ。 けど。 見れただけでいいじゃないか。 多分月曜日には良い条件で撮影できるはず。 そんな思いで阿弥陀池近くまで歩いてくると、雨と風は最高潮になっていた。
朝同じバスで上がってきたパーティーも既に八合目方面に折り返してきた。 「どちらまで行かれましたか?」と聞くと「避難小屋で休んで帰ってきました。 大焼砂のタカネスミレとコマクサが見たかったのだけど。」と言って下山して行った。

私も避難小屋で休憩して今日は下山しよう。 午後はバスで乳頭温泉でも行ってみようか、などと考えていた。

阿弥陀池南側のデコボコの木道を歩いて。 霧も深くて遠くまで見えたわけではないのだけど、この辺のチングルマは既に終わっていた感じ。 黄色に見える花は全てミヤマダイコンソウだと思っていたのだが、ミヤマキンバイやミヤマキンポウゲなどもあったのかな?

そしてどんどん下山し片倉岳展望台手前ほどの所で「あ。 田沢湖が見える。」と思うと雨がやんでいるのに気付く。 雨はやんでもすぐ降りそうな空だし、濃い霧が押し寄せてくることもあり、まだ7Dを出そうとは思えなかったのだけど、しばらく考えようやく「カメラ出そうかな。」という気になってきた。

振り返ると男女岳も見えてきて。。。7Dも出し、しばらく雨も降らなかったので「もう一度阿弥陀池まで上がってみるか。」と来た道を再び登り返していった。 だってまだ午前10時過ぎだったから。