out of curiosity #2

二つ目のブログに突入~!
ホッケー&山歩きで日光周辺に出没ちぅ!

モンブラン山群撮影紀行 ~山を降り最後の日~

2016-10-03 21:07:59 | 2016モンブラン撮影

2016年8月9日(火)

 前日8日、シュクルイのコルに建つヴィエイユ小屋に到着、モン・チェティフに登り小屋に宿泊。 夜はラックブラン小屋に続き星空の撮影をしたので寝たのは12時近くでしたが、こちらイタリア側から見るモンテ・ビアンコ山群は朝日を受ける位置にあるため、早朝撮影には絶好のロケーションです。 もちろんそのためにTL鈴木さんがシャモニーとクールマイユールを選んだわけです。 
 9日朝は4時ごろ(4時半ごろ?)小屋を出発して1時間ほど歩いた撮影地まで出発。 もちろん外はまだ真っ暗。 みんなヘッドランプを着けての暗闇歩き。 しかし、明るくなってくるとあいにくの空模様。。。

 もっともこの旅行前には日程全てが悪天候予報だったのに、ここまで連日良い天気が続いたことは本当に幸運だったわけです。 最後の日の朝くらい天気が悪くったって文句は言えません。
 上の写真は雲が濃くかかっている辺りがモンテ・ビアンコ山頂、手前右の針峰群がエギュ・ノアール・ド・プトレイ(プトレイの黒い針峰)。


 右の方にダン・デ・ジュアン(Dent du Geant 4,013m)のある針峰群。 ダン・デ・ジュアンとは「巨人の歯」と言う意味だそうで、左の方に出っ張った岩峰のみをダン・デ・ジュアンと呼ぶそうです。 もちろんこのような岩峰に登りに来る人たちもたくさんいるわけです。


 この日の夜明けが6時15分ごろ。 途中、講師の柏倉さんとTL鈴木さんがお湯を沸かして作ってくれたコーヒーをいただいたり、撮影の話などしながら、雲が切れて朝日が差し込むのではないか、空が焼けるのではないか、と待っていましたがそうなることはなく、むしろ小雨がぱらつき始め、日の出後急いで撤収、ということになりました。
 それでも雲がかかった山を見るのも美しく、また気温も凍えるほど寒くはなく良かったです。 前日のモン・チェティフとは反対側の山の方に歩いて来られたので、違う山の景色も楽しめました。


帰り道、たくさんの黄色の花が咲いていました。
ウマノアシガタやウメバチソウ(のような花)もたくさん咲いていました。

      
小屋に戻って朝食です!
シリアルとパン。 シリアルにはヨーグルトとフルーツを乗せました。
すると飲み物にチョコレート登場!w


あんなに天気が悪かったのに空が晴れ渡ってきました!
なのでここで柏倉さんによるポートレート講習会を行い、
その後みんなで記念撮影もしました。


ヴィエイユ小屋も楽しかったな。 また来たいなぁ。。。


そして。。。山を下りて街へ向かいます。


ロープウェイを下りてすぐの所にクールマイユールの古い街並みが残された場所があります。
この日山には雲がかかっていたので、最終日でもありますし、
この後は街歩きとショッピングをすることに決まりました。


これは昔の洗濯場。


たぶん何かのお店でしょうが、きれいにしてあります。


普通のお宅のようでも玄関や窓にそれぞれ工夫された飾りがあったりします。


この道は車も通ります。


大通りに戻りました。 左上がモン・チェティフですよ。

この後お昼ご飯を食べ、バスで1時間ほど行った古代ローマ遺跡の街、アオスタへ向かいました。


紀元前25年、ローマ帝国軍により征服、支配されたこの地にはたくさんの古代ローマの遺跡が残されおり、
「アルプスのローマ」と呼ばれているそうです。
当時の遺跡をそのまま保存、活用している町並みは圧巻です。


メインストリートには高級ブランド店から地元のお土産屋さん、レストラン、ジェラート屋さんなど。


レストランの前にはこんなものが!
「触らないで!」とイタリア語、フランス語で書かれた紙が置かれていました。
TLから「荷物からは目を離さないで。」と言われましたが、
この展示物が荒らされていない様子を見ても「ものすごく危険な感じ」は無いように思われました。


旬のポルチーニ。 食べたかったなぁ。


通りの先にはアウグストゥスの凱旋門。



 再びメインストリートを戻りながらショッピング。
 ここには特産のフォンティーナチーズがあるとのこと。 少し買って持ち帰りましたが、さっぱりしていてそのまま食べても調理しても美味しかった!
 また、刺繍や機織りの産地でもあるということで、可愛い布製品の小物もたくさん売られていました。


教会です。


大理石の柱が美しい。


こちらは入場料が必要ですが、古代遺跡の劇場が見られます。








古代遺跡の向こうには、天気が良ければこれまた圧巻の山々が望めるはずです。
ここは平地なので遠くの山は見えないそうですが、アオスタの街も周囲にはたくさんのスキーリゾートがあるそうで、
それらのリフトやゴンドラに乗ればスイス、イタリア、フランスの高い山々は一望だそうですよ。


お土産屋さん。


photo by Kさん
そして歩き疲れたらジェラート。w
イタリアですからピスタチオのジェラート。 それにカシューナッツも付けてダブルで濃厚。w
両手に持っていますが、ひとつはお友達のですよ。w


楽しかった一日も終わり最後の晩餐。
サラダ、ピザ、パスタ、デザート、をお腹いっぱい頂きました。
前菜はリゾットでした。 これがアルデンテでねぇ!
炭水化物多すぎでしたが、もう本当に美味しかった! やっぱりピザはイタリアだわ、って。w

これだけ毎日ハードだったのに、帰りはホテルまでルームメイトと走って帰りました。ww
食べ過ぎ解消&ちょっと寒かったのです。


 翌日は旅程最後の日、9月10日(水)。 出発が朝4時だったか、3時半だったか。 早朝にホテルをバスで出発してスイスのチューリッヒ空港へ。 眠い目をこすりながら荷物を運んでバスの座席に着くのがようやっと。 思い出にふける間もなく眠り込んでしまったかも。
 それでも途中目を覚ますと行きにも見たスイスの牧場の景色。 夜が明けたばかりの光の中で美しかったなぁ。 また来たいなぁ。 スイスも良いなぁ、などと思いながら。


photo by TL鈴木さん
ラックブランにて

 始めは夢物語のように思えていたこの旅行でした。 小屋泊もあり、山も歩くのに荷物はどうするの?、山の標高は?、登る山にムリは無い?、撮影技術の高い人ばかりだったらどうする?、私のような者が参加して大丈夫なの?、家の都合は?、仕事の都合は?、などなど。
 それを調べたり考えたり、周りに説明したりするのが実は面倒なことでもありました。 日々の生活すら忙しく、そんな余裕はない、と。

 けれど、とりあえず仕事は夏休み中で夏期講習にも被らずにすむ。 家の事情もクリアになった時点で時間的な制約が無くなった時、このチャンスを逃すのは一生の後悔、と思い踏み切った。 今その決断は正しかったなぁ、と本当に思います。
 確かに準備には手間もかかりましたし、下調べは充分には行えなかった。 けれどそれでも一生の良い思い出になった、と思います。


 ツアーリーダー鈴木さんや講師の柏倉さんは「一生の思い出に残る一枚を撮りましょう!」と言ってくださいました。 それが撮れたかどうかはわかりませんが。。。以前も言ったように柏倉さんのシェズリー湖での星空の一枚はこのツアーに参加するきっかけとなり、自分でも撮りたかった一枚。 天も味方して撮れた一枚は今となれば奇跡の一枚とも思えます。 あの現場に立てて、あの写真を撮れたことが、この先も「とても幸せなことだった」という思い出として残って行くと思います。

 今回柏倉さんのシェズリー湖での写真を見ていなければ、このツアーに参加することは無かったでしょう。 もしくは違う写真が紹介され、その場所に感銘を受けていれば、このツアーではなかったのかもしれません。 「訪ねて行く良い土地」は限りなくたくさんあるでしょうが、私にとってはその一枚が今回の旅との縁になってくれたわけです。

 更にはツアーに参加すると「山での写真撮影が好き」という同じ気持ちを持っている仲間に会う事が出来た。 
 講師の柏倉さんは撮影技術面だけではなく、登山から何気ない話まで気さくに話を伺う事が出来た。 
 またツアーリーダーの鈴木さんは単なるツアーコンダクターではなく、山登りにも撮影にも精通され、何を聞いても的確に応え、私たちの世話をしてくれた。 
 現地のガイド白野さんは30年もシャモニーに住んでいらっしゃる経験豊富な山岳ガイドのみならず、人間的にも熱さと柔らかさを兼ね備えた本当に素晴らしい人だった。

 素晴らしい景色はもとより、こういう方たちのお陰で旅行中の全てが快適で楽しく充実したものだった。



photo by TL鈴木さん


 そして。。。思うのは。。。

 海外旅行なので行くと決めるまでに細心の注意と決断とを要し、大金を支払い、現地に着くまでに過剰な期待を持ってしまう。 海外なのでもちろん日本とは違う風景、文化を感じ、刺激を受ける部分もたくさんある。 地球上に生まれた以上、できることであればより多くの国々を、地球のあちこちを見て歩きたいものだ、と思う。 昔熱く感じていたそのような思いを再燃させられた気がしている。

 けど、日本にいたってやはり気持ちは同じなのだ。 移動距離や旅立つまでの緊張感は少ないので、過剰ほどの期待は持たないのかもしれないけれど、「登れるだろうか。」「あの花は咲いているだろうか。」「山頂に立ったらどんなだろう? あの山々は見られるだろうか?」「雪はあるだろうか?」「岩場は、ガレ場は、ザレ場はどんなだろうか?」などなど。 ドキドキしてはやる気持ちを抑えられず登山口に向かう気持ちはやっぱり同じなのである。

 そして今まで「行けるわけないだろう。」と思っていた山々に連れて行ってくれた仲間たち。 みんなで行って、おしゃべりしながら歩いたり、お昼ご飯を食べたりしながら楽しい思いを分け与えてくれた仲間たち。 
 もちろん一人で山に入り、静かに、ひとつの花に何十分も時間をかけてじっくり撮ったりすることも楽しくて。 けどそれも今まで仲間が教えてくれた知識や経験が色々生かされている。
 そういう方たちに巡り合えた縁がすべて土台となっているなぁ、感謝しなくてはなぁ、と思っています。

 日本でもあちこち行きたい所は山だけに山ほどあって困りますが、私は仕事柄、時には海外に出て刺激を受けなければ、という事も実感しました。 基礎体力作りに合わせ、語学学習にも再度力を入れようと考えるこの頃です。(^o^;
 果たしてどれだけ続き、効果がでますやら。。。

 ダラダラと長くなった旅行記でしたが、読んでくださった皆様、ありがとうございました。m(_ _)m

モンブラン山群撮影紀行 ~イタリアの空~

2016-09-22 00:26:35 | 2016モンブラン撮影

2016年8月8日(月)
モン・チェティフ山頂(Mont Chetif 2,343m)付近からモンテ・ビアンコ(Monte Bianco 4,810.9m)を望む



 モン・チェティフ山頂に到着し、お昼ご飯を食べ、少し先に立つマリア像の近くまでやってきました。 眼下に見える街がクールマイユールです。 未だイタリアに来た、と言う気持ちは湧いてきませんがここは確かにイタリアなのです。
 その昔 15世紀~18世紀初頭にかけて存在したサヴォイア公国はフランスは地中海のニースからイタリア北西部、最北はスイスのレマン湖までを領土としていたため、もともとはシャモニーもクールマイユールも一つの国の中にあったわけですね。 しかしトンネルもない昔、モンブランを隔てての国内の統治ってどうしていたんでしょう。


 私が立っているマリア像のピークから、みんなのいるモン・チェティフ山頂を見ています。 左の草の着いている岩峰の最上部にみんながいます。 すぐ右に見える黒っぽい岩の針峰群がエギュ・ノアール・ド・プトレイ(プトレイの黒い針峰)。 その後方白く雪の着いた丸いピークがモンテ・ビアンコ山頂です。 こちらの山とあちらの山々の間には深い谷、ヴァル・ヴェニーが横たわっています。


photo by Kさん
Kさんが山頂から望遠で私を撮ってくれました。 このような場所です。



 ひとつ上の写真の位置で私の後方(北東方向)にはヴァル・ヴェニーから続くヴァル・フェレがはるか遠くまで伸びています。 谷の先に見える山はフェレのコル辺りでしょうか。 イタリアースイス国境です。
 高い山々は谷の奥からグランド・ジョラス(Les Grandes Jorasses 4,208m)、ダンデジュアン(Dent du Geant 4,013m)のある針峰群、その次が良く判らず、一番手前のピークの上にエルブロネル展望台(Gere Helbronner 3,466m)があります。


 カメラを左に振って、北西方向にモンテ・ビアンコ(Monte Bianco 4,810.9m)。 丸いドームのような山頂の手前に鋭角に見えるピークがクールマイユール・モンブランと呼ばれるピークかな? 中央やや右に下降する大きな氷河がブレンバ氷河。
 ブレンバ氷河の右側に針峰がありますが、その中に山小屋があるそうです。 そこから夜も明けぬ氷の締まった時間に出発し、雪崩や落石を気にしながらブレンバ氷河を駆け抜けるように横断し、モンブランに登って行く。。。というルートもあるのだと白野さんがおっしゃっていました。 恐ろしやぁ~。


 更にカメラを左に振り、西南方向。 ヴァル・ヴェニーの奥にはコンバル湿原があり、そのさらに奥の山々はフランスーイタリア国境となります。


 アップにするとこのような感じ。 モンブランを中心にヴァル・ヴェニーからヴァル・フェレの両端はまさにフランス~イタリア~スイスの接点で、3国国境を同時に見ることができるこの位置は日本では体験し得ない、なんだかすごく異国な感じと、そこをたどり歩いてみたい気持ちがわき上がってきたのでした。
 実はそんなツアーは現に存在しており、身体が動くうちにまたアルパインツアーさんのお世話になりたい気がするこの頃なのです。w
 まぁ、他に行きたい国が無いわけでもないし、日本国内でも行きたい所はいっぱいなので、どうなるかはわかりませんが。。。


photo by TL鈴木さん











photo by Nさん


下山します。


とても壮大で美しくて感動したのですが、旅も終盤になり少しさびしい気持ちです。








スキー場を抜け、ヴィエイユ小屋に戻りました。 2回の小屋泊最後の夜です。


夕食の時間まで少し間があったので、外に出るとみんなでビールやワインを飲んでいました。
その輪に加わりおしゃべりをしていると、小屋の奥さんから次から次へと差し入れが。w
6日目でだいぶみんなとも普通に話せるようになってきて、楽しい分だけ、さびしいね。


夕食です! さすがイタリアン。
この大皿のパスタが本当に大皿!w


お肉も美味しかったなぁ。


デザートに一人一個のリンゴ。 このボールに山盛り入っていたのに、一個になってから撮るとは。w
けど、この後に甘い物も出たんだっけ? もう忘れてしまった。(^o^;


さて、日が暮れました。 空には煌々と月が。


写真左の明るさは月の光です。 が、星は良く見える。


天の川も良く見えている。


山小屋の2泊とも星空に恵まれるとは、幸運なことだった。
この日も23:30 くらいまで撮影し、翌朝は 4:00a.m.起床(出発?)で朝景撮り。
もう最終日だ。 このくらいのムリは買ってでもするよ。w


モンブラン山群撮影紀行 ~モン・チェティフに登る~

2016-09-09 00:35:06 | 2016モンブラン撮影

2016年8月8日(月)
モンテ・ビアンコの展望台と呼ばれるモン・チェティフ山頂(Mont Chetif 2,343m)付近から



 前回のエントリーで、8月7日にフランス・シャモニーからモンブラントンネルを抜けイタリア・クールマイユールにやって来ました。 8月9日朝にクールマイユールの街からシュクルイのコルに建つヴィエイユ小屋までやってきて、モン・チェティフに登山に出掛ける所までを書きました。

 位置的なおさらいをします。 上の写真は8月6日、エギーユ・デュ・ミディ(フランス)からロープウェイに乗ってエルブロネル(イタリア)に渡り、エルブロネル展望台からイタリア側を見て撮った写真です。
 つまりこの写真右側(ちょっと後方)にはモン・ブラン(モンテ・ビアンコ)があります。 撮っている私の後方はフランス側です。 正面がイタリア側です。 写真左下に見える街がクールマイユールの街で、写真左下に切れた道路の先がモンブラントンネルでシャモニ(フランス)につながっている、という位置関係です。
 クールマイユールの街からヴィエイユ小屋方面に向かうロープウェイ、リフトはモン・チェティフの向こう側で見えません。

 ご覧の通り、モン・チェティフから写真右の方に続く山々と、私が立っているエルブロネル側(モンテ・ビアンコ側)の山々の間には大きな谷があります。 川も流れています。 Val Veny(ヴァル・ヴェニー / ヴェニー渓谷)と呼ばれ、写真右の方(東方)に行けばコンバル湿原があり、その先の山々でまたフランス国境となります。

 では、ヴィエイユ小屋からモン・チェティフ登山の続きをどうぞ。


 ヴィエイユ小屋を出発しスキー場の林道を抜け、いよいよモン・チェティフ山頂への山道に入ってきました。 林床には様々なお花が咲いています。 わかりにくいですが。w
 左の方のピンクのお花はアザミのようですが、ぜんぜんトゲトゲしくないの。 紫のヒメシャジンのような花も花が一列に着いているような感じで。 調べるとそのようはお花はあるのですが、はっきりしませんから名前は載せません。
 お花の種類がわかればもっと面白いでしょうが、難しいですね。 けど充分楽しい~! (゚∀゚)


 だんだんと山道らしくなってきます。 今回唯一自分の足でピークを踏める登山ですから、なんだかウキウキします。


すると、みんなが座り込んでモグモグ。。。 写真家柏倉陽介氏までモグモグ。w


この登山道一帯にブルーベリーが生っていました!
その後みんなで「ここにいっぱいある!」「この木は甘い!」などなど。w
白野さんも季節ごとにブルーベリーを摘んではたくさんのジャムを作られるのだそうです。
ラックブラン小屋、朝ご飯のブルーベリージャムも
こういう実をひとつひとつ摘んで作ったのでしょうねぇ~。
実が小さく、低い木なので採るのは大変ですが、美味しかったですよ~!!


標高が上がってくると、ヴァル・ヴェニーの奥の方が見えてきます。


モン・チェティフ上部の岩場も見えてきました。
柏倉さん、自分用の水と大きなポットを持っています。
ポットには水出しコーヒーを作って運んでくれています。
ランチでみんなにご馳走してくれました。(*´д`*)


だんだん斜度も出てきて、岩も多くなってきます!


木々が開けるとこの眺め!
右端がモンテ・ビアンコ。 ヴァル・ヴェニー奥の山はイタリアーフランス国境です!


photo by Nさん
景色のみならず、いつもみんなの事まで撮ってくれていたNさんが写真を送ってくださいました。
柏倉先生と一緒の物がいいでしょう、って。
ありがとうございます。m(_ _)m


ここの分岐で帰りは違うルートを通りました。


標高が随分高くなってきました。
左側がちょっと切れ落ちたようになっており、ヴァル・ヴェニーを挟んだ向こう側の
モンテ・ビアンコ山群が迫ってきます。


さて、少し花を。








ちょっと変わったお花ですよね?
こういうお花達をなぜか iphoneで撮っていたわたし。w


ちょっと広々とした気持ちの良い草地に到着しました!
目指す山頂はすぐそこです!\(^O^)/
振り返ると~。。。


こんな景色だぁ~っ!!ヾ(≧∇≦)ノ"
左上のピークがモンテ・ビアンコ。 中央がブレンバ氷河。

時間は13:00ごろ。 ツアーリーダーが「ここでお昼にしますか?」と言いましたがみんな、
「山頂まで行きましょう!」で一致!!


イヤッホ~イッ!!(*^o^*)/~

で、


と~ちゃ~くっ!!\(^O^)/
モン・チェティフ山頂(Mont Chetif 2,343m)
小屋からの標高差400m弱ですから、気持ち良く、楽しく歩けました。


さて~、お昼ご飯をいただきましょう!
白野さんとTL鈴木さんが運び上げてくれた食糧です!
このアプリコット、食べたかったんだよね~。
美味しかったですよ~。 トマトも味が濃い感じがした~!
水出しコーヒーも頂きましたよ! 渇いた喉に浸みわたる~!
パン、チーズ、生ハムも美味しくて、ピクニックみたいで本当に楽しかった!!\(^O^)/


山頂から少し離れた所にマリア像が立っています。
マリア像と奥に見える山の麓にクールマイユールの街があります。

なかなか微妙な位置に立っていて、上手く撮れないのですが。。。
なにしろ廻りは絶壁。w
マリア像の台座下に少しスペースがあって、そこで半裸体の人たちが寝っ転がって日光浴をしてました。w
ヨーロッパっぽい。w


写真左奥に続く谷はヴァル・ヴェニーから続きの北西に向かって行く谷ですが、途中で名前がヴァル・フェレに変わります。
この谷の奥に見える山々はスイス国境となります。

間近にそびえる 4,000m級モンテ・ビアンコ山群の写真は次に。。。


モンブラン山群撮影紀行 ~フランスからイタリアへ~

2016-09-02 23:53:29 | 2016モンブラン撮影

2016年8月8日(月)
イタリア・シュクルイのコルに建つヴィエイユ小屋



 8月7日(日)、午前中にラックブランから下山しました。 お昼過ぎにはプラの公園からチャーターしてあるバスに乗り、モンブラントンネルを通ってイタリアへ入国です。
 その前に、シャモニのホテルへスーツケースを取りに向かいます。 ホテル前にバスを停めると可愛らしい観光用のシャモニ巡回バス?が走ってきました。 


 バスはボソン氷河の方へ向かいモンブランの麓を少し登って行きます。 途中ボソン氷河がとても近くに見えるような場所もありました。 そしてここがモンブラントンネルの入り口です。 警察官と銃を持った軍人のような人たちが見えます。 


 全長12km弱のトンネルを使って20分ほどでイタリアに抜けることができますが、週末などは大混雑で2時間ほどかかる日もあるとか。 この日も日曜日でしたから「渋滞するかもしれません」と言われていましたが、ス~イスイ。w


暗くなったらちょっとウトウト~。。。としてしまい。。。


気付いたら目の前にモン・チェティフが見えていた!w(右上の出っ張った所が山頂) 速いわぁ~!!


で、街の様子がやっぱり違う! シャモニより村っぽい感じ。 何で?
おぉ! 屋根に建つ小さなたくさんの煙突! 平たい石を乗せたような屋根!
ここはイタリア、クールマイユールの街です。


そして中心街のバスターミナルには牛が!w(オブジェですw)
奥に見える白い山の上に見える石峰はダンデ・ジュアンです。


宿泊のホテルに着きました~!
ホテルではやっぱり英語が通じるので、それ程イタリアに来たという気がしません。
それはシャモニでも同じだったのですけどね。


 ホテルの前の道路からはこんな景色。 いいですねぇ~。 
 時間は午後4時ごろ。 夕食まで街を歩く時間もあったのですが、午前中までラックブランを歩いていたのでゆっくりお風呂にも入りたいし、翌日はヴィエイユ小屋泊ですから荷造りもしなくちゃいけないし、洗濯したいものもあったし、で同室のお友達とおしゃべりしながらそんなことをしていたら、あっという間に夕食時間になってしまいました。
 ちなみに部屋にはベランダがあり、そこにビーチに置いてあるような椅子が2台ありました。 お友達と椅子を広げ寝っころがり「おぉ~!」と言いながら涼しい夕方の山の景色を楽しみましたが、その後そこに洗濯物を広げました。w 翌朝にはすっかり乾いて良かった! さすが速乾性の山素材!

 この夜はここのホテルでの夕食だったので、前菜にラザニア、お肉料理、ティラミス、とイタ~リアンなお食事を堪能しました。
 翌朝は8時朝食、9時出発、だったのでぐっすり眠りましょう。。。


8月8日(月)。 目が覚めると快晴!\(^O^)/
目の前がこの日登るモン・チェティフの山です!


朝食はイタリアなのにクロワッサン。w 他のパンもあったのですけどね。
やっぱりハムやチーズが美味しくて、ヨーグルトもフルーツを入れていただきますよ。


街を抜けてゴンドラ乗り場へしゅっぱ~つっ!


 小さな衣料品店、スポーツショップ、パン屋さん、ジェラート屋さん、お土産屋さん、レストラン、などがとても魅力的で、ここにも何日か滞在してみたかったですけどねぇ~。


バスターミナル到着。 ここでちょっとツアーリーダーと白野さんを待ちます。


巨人のアイゼンのようなベンチ。


柵にはピッケルとロープ。


 白野さん達が到着! ザックから飛び出しているのは長~いバケットです。
 この日はサンドウィッチ屋さんが開いていなかったので、ツアーリーダー鈴木さんと白野さんがバケット、ハム、野菜などを調達してきてくれたのです。
 山の上でみんなで食べるんですよ~! 楽しみ~!! それにしてもムシュー白野はバケットが似合う~!(*´д`*)


ホテルから街を抜けて20分くらい歩いた所でしょうか。
ダンデ・ジュアンが間近に!




さて、ゴンドラに乗って行きますよ~!!


もう一本、リフトに乗り、降りた所から10分ほどダラダラ登れば。。。


ヴィエイユ小屋にと~ちゃ~くっ!! う~ん! ステキッ!!(^◇^)
後方に見えるのはエギュ・ノアール・ド・プトレイ(プトレイの黒い針峰)、
の後方に山頂が隠れているのがモンテ・ビアンコですよ。


リフトに乗っている時から気になっていたお花。
クロッカスくらい小さいのですが、たくさん咲いていて良く目立っていました。
「まさかサフラン!?」と思ったのですが、コルキクムというお花なんだそうです。


子供たちが牛と遊んでいます。(オブジェです。w)
ヴィエイユ小屋はまさにスキー場のゲレンデの中に建っているような感じで、
牛こそいませんでしたが、どこからか馬やロバが歩いてきます。
小屋の隣にあったのが馬小屋だったのかな? けど、写真はないのです。w

一番上の写真がリフトを降りた所から小屋に向かって歩いている所ですが、
この草地からギチギチギチと言う感じかな。 すっごいバッタの声?が聞こえるのです。

部屋に入り、三脚など重い荷物は置いてモン・チェティフ登山に出発です!
ここでは一つの部屋を私たちツアーで貸し切りで使えました。 二段ベッドがいっぱい置いてある部屋です。
そしてここでも水は充分に出て飲めますし、シャワーもありました。
トイレは水洗、男女兼用。 で、驚いたことに和式だったよ。w


photo by Kさん
ツアーで一緒だったKさんが馬の写真を送ってくれました!
こんな感じで3~4頭いたかな?


Photo by Kさん
部屋の写真もいただきました。
三脚の置いてあるベッドがまさに私の寝床です。w
一部屋が全て私たちツアーで使えたので、荷物など気兼ねなく置くことができて良かった!


ヤナギランの咲くゲレンデ林道を歩いて行きます。


わかりにくい画像。w


正面に見える斜面がモン・チェティフの麓と言う感じでしょうか。








さぁ、ここから山道です!



モンブラン山群撮影紀行 ~モンブランに別れを告げて~

2016-08-27 15:08:05 | 2016モンブラン撮影

2016年8月7日(日)
ラックブランからの下山途中



 景色、お花、ハイキング、山小屋泊、全てに満足して翌朝を迎えました。 ベッドに入ったのは午前1時ごろ。 朝は目が覚めないかと思いきや、6時には目が覚めた。w
 私のベッドの横には小さな窓があり、ちょうど上の景色が見えました。 まだ寝ている人もいたので、静かにロッカールームへ。 既に写真を撮り始めている人達もいました。  


 方向的にはモンブランの向こう側から陽が昇ってくるので、こちら側は影になります。 なのでツアーリーダーからは「夕方の景色は良いけど、朝はそこそこですよ。(だからゆっくり休んでください)」という事だったと思いますが、やっぱり朝の景色は清々しいですねぇ。


 山の上から徐々に陽が当ってくる光景はいつ見ても良いものです。 ちなみに、モンブラン "Mont Blanc" はフランス語で「白い山」と言う意味ですが、向かい合ったこの山小屋の後ろに見える山々は "Aiguilles Rouges" 「赤い峰」と呼ばれています。 朝や夕方はこのように紅く見えますが、昼間は結構白いけどね。w 自然公園に指定されていて、ここは犬を連れてくることはできないようです。


 7:00a.m. 朝ご飯の時間です。 窓からの景色。 いいですねぇ~。


テーブルセッティングはこんな感じ。 この大きな白いボウルには何が入るかと言うと。。。

   

 カフェオレボウルでした! 本当にこういうので飲むのね! 朝ご飯はコーヒー(カフェオレ、紅茶)、オレンジジュース、パン、バター、ブルーベリージャム、シリアル、のみでした。 注文すれば(別料金)ハムや卵など焼いてくれたかも。
 このブルーベリージャムが絶品で、山で採ったブルーベリーで作った手作り品だそうです。 粒が小さくて美味しかった~!


 朝ご飯を食べ終え、みんなテラスでゆっくりしています。 荷物をまとめて、集合時間までもう少し写真でも撮りましょうか。


 こちらが前夜星空撮影をしたシェズリー湖。 近く見えますが、結構急な岩場を下りたり、垂直の梯子を下りたりもします。


この日もスッキリさわやかなモンブラン。(*^o^*)/


ラックブラン小屋にもすっかり陽が当たりました。 この周辺もっと散策したかったなぁ~。


さて、名残惜しいですがそろそろ時間です。


下山しましょう。 下山は来た時と少し違うルートです。
一本目のロープウェイを下りた場所、フレジュールへ下ってゆきます。














小さな湖が見えます。 ちょっと休憩です。


 草地には小さな花がたくさん咲いていてとてもきれいです。 この写真では湖面に山が写っていますが、お花の多い所に移動したらさざ波が立ってしまいました。(一番上の写真) ツアーじゃなければ待つ所ですけどね。w
 ピンクのお花が見えますが、シャジクソウのようです。 たくさん咲いていました。 やっぱり高峰高原に似ていますね。w


メール・ド・グラス・が奥まで見えます。 「氷の海」という意味ですね。


アルペンローゼと奥にモンブラン。
ローゼ(バラ)と言いますがツツジ科の植物です。








この日も本当に良いお天気です! 素晴らしい眺めに
「もう、モンブラン飽きちゃったねぇ!」なんて。w


行く手右側は「赤い峰」です。 この辺一帯冬はスキー場ですよ。
スノーシューだってきっとOKでしょう。 この景色を眺めながら、
真っ白な中も歩いてみたいなぁ~。


「チーズ小屋」と言う所まで来ました。 左の建物がチーズ屋さんだったそうですが、やっていませんでした。
タデのような植物がいっぱい茂っています。


そしてこれ、友達がマンテマと教えてくれましたが。


キンギョみたい。 かわいい。


下に見える池のあたりまで下って、最後ロープウェイ乗り場まで登りです。 ここ辛いとこ。w











お花いっぱいの斜面を登りきったら、ラックブランは終了です。
楽しく、思い出深い2日間になりました。


プラまでおりてきました。 教会の脇の道路です。
この日はドリューもすっきり良く見えます。


ちょっと前まであの山の上にいました。


神様、素晴らしい天気と日々をありがとうございました!!


 ここでチャーターしてあるバスに乗り、次なる目的地、イタリアのクールマイユールへ向かいます。 モンブランの下を抜けるモンブラントンネルを通って行きます! 
 なので、フランス側から眺めるモンブランにはいったん別れを告げ、午後からはイタリア側から眺めるモンテビアンコ!! 楽しみ~!!\(^O^)/

モンブラン山群撮影紀行 ~星降る湖シェズリー湖~

2016-08-25 23:52:07 | 2016モンブラン撮影

2016年8月6日(土)
星空撮影@シェズリー湖



 アンデックスから3時間ほどかけて、ラックブラン小屋の下まで来ました。 小屋の前には湖がありますが、この周辺にはいくつか湖が点在しています。 この目の前の湖の奥にも、もうひとつ湖が見えます。 時間があれば歩きまわりたい所ですが、既に午後5時半ごろですので、夕食と夜の撮影の準備です。


小屋に行く階段の途中の看板。 「忘れ物は無い?」みたいな意味だそうです。
「ゴミは忘れずに持ち帰ってね。」ということでしょう。


こちらは「谷にゴミがたまっちゃうよ」みたいなことらしい。


小屋の周りにもお花がいっぱい!











こんなテラスでコーヒーでも飲みたいけど、そろそろみんなが集まってきました。


 部屋に行きましょう。 

 部屋は基本的に2段ベッドでいくつかに仕切られたようになっており、一人に一つのベッドは用意してくれていました。 フカフカではありませんが、暑くも寒くもなく、充分な寝心地でした。 ツアーリーダーに寄ると予約をしていないと宿泊させてはくれないそうです。
 水道から水は充分に出ます。 シャワーも個室が2つ?3つ?ありました。 友達がミネラルウォーターのボトルを買おうと思ったら売っていなくて、「水道の水が飲める。 湖の水でも大丈夫。」と言われたそうです。w
 トイレも水洗でした。 男女兼用でしたが。 荷物はロッカールームに置きます。 有料のコインロッカーもありますが、有料で使っている人はだれもいなかったみたい。 貴重品は常に持ち歩き、ザックに入るものはザックに入れてロッカーに置いておきました。 ロッカールームにはサンダルが用意してあり、小屋の中ではそのサンダルを履きます。


夕食時間です。 明るいですが、午後7時過ぎです。 食事はどんなかと言うと。。。

   
まず、スープとチーズが出てきました。 知らないとチーズをパクッと食べてしまいますが、
白野さんから説明が。 チーズは外側を切り落とし、小さくしてスープに入れて食べましょう。 ほぅ。
これが美味しい!!

   
そして大皿にマカロニと別皿でチーズ。 もう一皿牛肉の赤ワイン煮込み。

   
これが絶品!!(*´д`*) ラックブラン小屋の名物料理みたいですよ。
〆にはちゃんとデザート。 温かい梨のシロップ煮にチョコレート掛け。 これも美味しかったよ~!

夕食をいただいて満足したら、夜の撮影の準備です。 三脚やら防寒着やら。。。
防寒着といえば、着替えの下着とTシャツを持って行って良かった。
やはり昼間は結構汗をかいてしまって、夕方冷えたんですよ。
夜の撮影はダウンを着るほど寒かったからね。

と言っているうちに、外が良い色になってきました。 午後8時半過ぎです。
小屋の近くで三脚を出して夕景を撮りました。











 日没が9時ごろで、星が見え始めるのが10時ごろ。 天の川まで良く見えるようになるのが11時半ごろと言う事で、集合時間は9時半だったかな。 でもそれを繰り上げて9時ごろからシュズリー湖に向かいました。 小屋から20分くらいかかるのです。 でも結構な岩場をグッと下るので少し余計に時間がかかりました。


 小屋にこれた皆さん全員がシェズリー湖のポイントで撮影できました。 まずはツアーリーダーの鈴木さん、ガイドの白野さんの導きでここまで来れたこと。 そして講師の柏倉さん、リーダーの鈴木さんがひとりひとり丁寧に撮影技術を教えてくださったこと。 本当に感謝です。 教えていただいたことを忘れないように、今後に生かさなければ、と思います。

 本当に素晴らしい景色です。 夕方あれだけあった雲が晴れてくれたのが奇跡のようです。 月はほとんど新月、天の川がモンブランから上っているのはツアーリーダーがこの日を選んだからです。 流石です。

 ダイジェストでもお話しましたが、ツアー同行の写真家&講師柏倉陽介さんはここからの星の景色で「国際モノクローム写真賞」最高位の賞を受賞しました。 私はモンベルサイト上で知った講習会をきっかけに柏倉さんやその写真に出会ったわけですが、それは一つの衝撃でもありました。
 「この写真を撮った人に会えるんだ」と思い講習会に参加したこと。 「この場所に行って撮影できるんだ。」と思い、このツアーに参加したこと。 

 最初は「そこまでしなくても。。。」と思いましたが、今となっては本当にこのツアーに参加して良かった。 始めはこのツアー自体がキャンセル待ちだったりバタバタしたのですが、その後仕事、家のこと、休み、なんだか全て上手くまとまって、すんなり旅立てた。 人生の中でこういうチャンスもそうそうないかもしれない。 そう思うと今回行けたことが本当に幸運で、嬉しいことだったと思います。

 あ、まだまだ旅は始まったばかりなのにまとめのようになってしまいましたが、とりあえずこの写真が全ての始まり。 ここにきてこれが撮れて良かったなぁ、と心底思っています。 まだまだ改善点はありますが、私としては写真撮影もまだまだ発展途上と思っていますので、もっと上手になれるようがんばるっ!!

 けど、やっぱりまたここに来て、もっとあちこち撮ってみたいなぁ、って実は思っています。 わたし、好きになった場所は何回でも行きたいタイプだからねぇ。。。困ったな。w

 撮影が終わったのは深夜12時半過ぎ。 そこからヘッドランプで岩場の道を登り小屋まで戻りましたので、みんな寝たのは1時過ぎ。 翌朝も結局みんな早起きだったので、連日やや寝不足。 それでもみんなパワーあります。 と言うより日を追うごとにみんなパワー増強しているような。w

 ツアー同行の皆さんは、私が普段お付き合いいただいている皆さんより年上の方が多かったので、私はちょっと心配していましたが、余計なお世話だったようです。 まぁ、無理だと感じれば撮影に行かず休んでいるという選択もできましたから、撮影に出てくる以上自己責任です。
 わたしも日頃の夜更かし、遅起き生活からよくあれだけ動けたな、と自分に感心しました。 いや、日頃からもっと体調管理するべきなのです。 いつもそんなことを言っているのですが。。。

 一番の楽しみだったラックブランでの星空撮影は無事終了しました。 少しさびしい気持ちになりましたが、旅はまだ半分です!


モンブラン山群撮影紀行 ~花と湖のラックブランへ~

2016-08-24 01:00:02 | 2016モンブラン撮影

2016年8月6日(土)
ラックブランへ! 右白い山頂はドリュー針峰

 午前中、快晴の中エギーユ・デュ・ミディに行くことができました。 本来この日はラックブランまでの登山と、登山中および宿泊のためのラックブラン小屋周辺の撮影、となっていました。 夜は星空撮影も予定していましたので、早く小屋について充分休憩をとった方が身体には良さそうです。

 ちなみにこのツアー、海外旅行のための様々な荷物、着替え、買ったお土産など、小屋泊に必要ないものはスーツケースに入れて宿泊したホテルに保管しておいてもらえるシステムです。 ですから、小屋泊の日は一泊山登りの準備のみザックに入れて出かければ良いので、とても楽です。 この辺がツアー会社を使って旅行する利点ですね。 利点と言うなら、今回はこのラックブラン小屋とイタリアのヴィエイユ小屋に泊まりましたが、個人の旅行ではなかなか山小屋の予約ができないそうなのです。 山小屋に泊まって、しかも朝や夜暗い中での撮影ができる! 本当に楽しみです!


 エギーユ・デュ・ミディから降りてきました。 ここがロープウェイ乗り場前の通りです。 写真左上の方にミディ展望台がちょこっと、中央から右辺りの白い山がドーム・デュ・グーテとエギーユ・デュ・グーテで、モンブラン山頂は見えません。

 時間はちょうど12時。 ツアーリーダー流石ですね。 お昼ご飯は近くの中華レストランへ。

   

 「一人15ユーロで作って。」と白野さんが予約してくれたお店では、チャーハン、焼そば、シューマイ、ギョーザ、肉炒め、野菜炒め、で満腹! どこの国でも中華ってハズレが無いですね。w たぶん中国系の方のお店で名前や看板もバリバリ中華なのですが、チーズフォンデュもやってます。w


 路線バスに乗ってプラの街まで来ました。 ホテル宿泊者はゲストカードをもらいバスは無料。 実は私たちゲストカードを持っていませんでしたが、もう全然OK。w

 プラの教会はドリュー針峰をバックに美しい公園のような中に建っているので観光名所になっています。 公園の中には美しい石造りの水飲み場の設備もあり(山からのミネラル水)、公園や教会に来た人は水を飲んだり、汲んだり、子供たちは水で遊んだり、そんな風景も見られます。

 水といえば、海外に行くと飲み水が心配です。 国によっては絶対に水道から出る水は飲むな、飲み物に入っている氷も危ない、生野菜は食べるな、と気を使います。 今回は山に登るので水筒も持参しましたが、中には買ったミネラルウォーターを入れるべき、と思っていました。 小屋に行くときは水のボトルを何本持参しよう?、とも思っていました。 が、ツアーリーダーに聞くと答えは。。。
 「この辺はどこでも水道から出る水を飲んで大丈夫ですよ。 小屋の水も飲んで大丈夫です。 心配なら小屋でも買えるので最低限持って行けば大丈夫です。 この辺の水ってエビアン飲んでるようなものですよ?」って。 
 あ~。 そう言われればそうだよなぁ~、と納得。 ホテルでも小屋でも水道から出る水を飲みましたが、全く平気でした。 硬水らしい味のする時もありましたが、わたしは、恐らく周りのみんなも大丈夫でした。


 プラの教会から少し歩いた所にある乗り場からロープウェイに乗ります。 1本目はフレジュールまで、そこから2本目、リフトでアンデックスまで乗り継ぎます。 ここはパスでOKです。


山上のロープウェイやリフト乗り場近くには必ずこのようなカフェがあります。 


 さて、歩いて行きましょう! ここまで上がるとラックブランまではわずかな上り下りをくり返しながら、山の中腹をゆっくり2時間程度進んで行くような感じです。 どこか山のピークまで上がるわけではないので、登山と言うよりハイキング気分です。

 背後に見える山、右の方の一番高いのがモンブランです。 その左にとんがった峰の上がエギーユ・デュ・ミディ。 午前中はあちら側からこちらを見ていたわけですね。


標高はこの辺でも 2,380mくらいあります。 随分雪が残っていますね。 
そしてこんな風に水をたたえた池のようなものがたくさんあります。


岩が多いのですが、お花も咲いていますよ!


これ、すっごく大きいのですが、アザミの一種です。


池のような小さなものから、湖と呼べるようなものまでたくさんありますが、
写り込みを撮ろうと思うとなかなか。。。


ガラン、ガラン、と音がするので見ると、羊たちが草を食べていました。
ベルを着けているので飼われているのでしょうが、どこから来たの?
ピンクの花はアルペンローザです。


左の大きな白い山頂はドリュ針峰。 その右下の谷がメール・ド・グラス氷河です。


このような人たちも上ってきます。
ロープだけでも重そうですね。


ツアーリーダー鈴木さんもドリュを撮っているのでしょうか。
「これ、どうですか? カッコ良くない?」とこの写真を見せたら、
「う~ん、そうですね。 もう少しドリュが僕より高くなるようにすると良かったですね。」
いや、勉強になります。(^o^;
ほんと、こういうアドバイスって嬉しいわ。


で、鈴木さんが撮ってくださった私たちの集合写真。
いやぁ~、さすがだわ!


先を急ぎましょう。


私のみならず、みんな撮影好きですから、時間がかかっています。


マーモット発見! っていうか、まるでどんな動物だかわからないでしょうが。w
翌日は数匹でじゃれ合っている可愛い所も見たのですが、その時は撮らなかったのね。


正面の景色はとてつもなく大きいので、あまり変わることはないのですが、


それでも何度も見て、撮ってしまいます。














このお花がたくさん咲いていました。 白野さんに名前を聞きましたが、覚えられない。。。(;-_-+
「食べられるんだよ。」と言ってひとつ採ってくれました。
「大して美味しくはないけど、これをサラダの上なんかに散らすの。」って。
オシャレだよね~。


バイケイソウ?





アイベックス登場! これはメスらしい。


するとオスのアイベックスも登場!


カッコ良い。
この辺で良く見られるそうです。 


メール・ド・グラス・が随分奥の方まで見えてきました。





 ラックブラン小屋到着。 2時間弱で到着する所を3時間弱かかりました。 心おきなく写真が撮れて、これはこれで満足です。 ツアーリーダーもそれで良い、と言っていたし。
 が、休憩時間が短い分、夜の撮影は大変かも。 しかも翌朝だって早く起きたくなるだろうな。。。起きられずグッスリかな。。。
 とりあえずは夜の撮影がんばる!


モンブラン山群撮影紀行 ~8月 快晴@3,842m~

2016-08-21 23:04:43 | 2016モンブラン撮影

2016年8月6日(土)
エギーユ・デュ・ミディ展望台(Aiguille du Midi 3,842m)より望むモンブラン (Mont Blanc 4,810m)
写真左端のピークがモンブラン・デュ・タキュル(Mont-Blanc du Tacul 4,248m)、
その上小さく見えるピークがモン・モディ(Mont Maudit 4,465m)、
その上の真っ白な丸いドームのようなピークがモンブラン山頂、
山頂右下のなだらかなドームがドーム・デュ・グーテ(Dome du Gouter 4,304m)
手前低いピークの上に見えるのがコスミック小屋?(3,613m)

 前日5日、せっかくのエギーユ・デュ・ミディ展望台は悪天候。 それでも8月の真夏のさなかにあの雪景色が見られたのは、まぁ、面白い経験でした。 が、生きている間にもう一度そこに行くかどうかもわからない。 せっかくなら晴れた空のもと、標高3,842mからの景色を眺めてみたい気持ちはありました。

 5日夜には「翌日は晴れそうだ」と言う話がありました。 が、6日はシャモニのホテル付近からバスに乗りレ・プラまで行き、ラック・ブランまでの登山および小屋泊。 「晴れてももうエギーユ・デュ・ミディには行けないのだろうな。」と思っていました。 
 が、5日夕食でのツアーリーダーからの翌日予定発表。 「明日は午前中にエギーユ・デュ・ミディ展望台に行きます。 明日は6時に朝食を用意するのは無理とのことですが、6時半には用意ができているので、明日こそ超急いで食べてロープウェイ駅に向かいます。 午後からラック・ブランに向かうので、ザックには小屋泊の準備と、スーツケースはホテルに預けられるようパッキングして、朝食時に一階に持ってくること。」

「やったぁ~!\(^O^)/」


 みんな超スピードで朝食を終え、7時前には歩き始めています。 が、空には結構雲が残っています。 「あれ?」って感じ。 でもまぁパスがありますから、無駄に料金がかかるわけじゃないし。 トライする価値はあるよね。


 前日お昼ご飯を買ったパン屋さんもまだそれ程混んではいません。 ケーキはまだ並んでいませんが、サンドウィッチは売っています。 山に行く人には嬉しいですね。 この日、私たちは買わないのですが。


 7:05頃。 もう結構人が並んでいます。 2時間待つことはなさそうですが。。。


 更には、私たちが朝食を食べている間に白野さんがロープウェイ乗車予約券をとっておいてくれました! これをもっていると5番目の組でロープウェイに乗ることができるのです! そんなシステムがあるのですよ~。


わたしのパスと予約券。



乗車開始は7時半ごろのようです。 それまで写真を撮ったりしていましたが、雲がどんどん晴れてきました。
エギーユ・デュ・ミディもくっきり!


こちらは左のピークがドーム・デュ・グーテ(Dome du Gouter 4,304mm)、右がエギーユ・デュ・グーテ(Aig. du Gouter 3,817m)

 モンブラン登山はこのエギーユ・デュ・グーテの約90mほど下にあるグーテ小屋で一泊し、夜中の2時ごろ、まだ雪が締まっている時間から登り始めるのが一般的だそうです。 しかし、少しレポを読みましたがクレヴァス、雪崩、落石、切り立った稜線、天候が悪くなれば夏でも吹雪、もちろん高山病の危険、をはらみながらの登山。 
 ミディ山頂駅からモンブラン・デュ・タキュル~モン・モディを登るルートもありますが、こちらも見るからに難しそうですよね。(一番上の写真参照)
 一般の人も登る、とは言うもののなかなかできる気はしません。


 7:40。 いよいよ5番の組が呼び出されそうなので待機します。 電光掲示板にも「04」「05」と表示され、自分の順番がわかるようになっています。
 とてもスムーズに乗車でき、2番目の駅まで行きます。


素晴らしい青空、展望です!! 前日に雪が降ったせいで、山の白も美しい!!
この場所は2つの岩峰をつなぐ橋のような場所なので、この両脇から素晴らしい展望が見られます!!


右を見ればモンブランが間近に!!


左を見れば氷河に降り立つアルピニスト達!!
背後遠くにはスイスの山々も望めます!!
写真左、空にお椀のように出ている山の右後ろに見えるとがった山がマッターホルン。
その少し右、ギザギザが連なる台形に見える山がモンテローザだそうです。


いやぁ~、見ていると「歩いてみたいなぁ~!」という気持ちもわきますが、
やっぱりこの斜度、左わきの切り立った斜面を見ると、「ムリ、ムリ、ムリ~!!」と言う感じです。
なにしろ、建物の階段を登るだけで息が切れて、クラッとするのですから。


と、いうことで。 この日はお天気も良いし、早く上に上がれたので、
イタリア側の展望台エルブロネル(Helbronner3,466m)へ行きます!! やった~!!o(^o^)o
上の写真の通り、ヴァレ・ブランシュ氷河とジュアン氷河を越えて行きます。 片道約30分。
このロープウェイはパスでは乗れず、別料金になります。(往復28ユーロ)


ロープウェイ乗り場の近くに、アルピニストたちが氷河に下りて行くトンネルがあります。
この日はこんなにたくさんの人が!


カッコ良いですね!


さぁ、わたしたちはロープウェイで行きますよ~!


うわぁ~、良い景色!! これは進行方向左側。
広大な氷河をみんな歩いていますね~! でも結構近くにクレヴァスがありますよ!
やっぱり怖い~!!


こちらは進行方向右側で、モンブラン側。 中央に見えているのはドーム・デュ・グーテ。
ヴァレ・ブランシュ氷河もジュアン氷河も標高が下がるとメール・ド・グラスに合流します。
ここをメール・ド・グラスまで滑るスキーツアーもあるようですよ。 → こちら


写真左の岩の上に中間駅があります。
進行方向からロープウェイが来ました。 3基で1セットです。 どういうわけか時々停まります。
ドキドキしますが、良いシャッターチャンスです。
そうそう、ロープウェイの進行方向左側、上の方の窓が開きます。 
3人で乗っていたので、順番でそこから写真を撮りました。
上の写真は正面ですからガラス越し。


登山もスキーも私には無理ですが、こんなクレヴァス?(崩れた雪?)を見ると、なおさら恐ろしさを感じます。


イタリア側に近づいてくると、ダン・デ・ジュアン(Dent du Geant 4,013m)が大きくそそり立っていました。
ダン・デ・ジュアンとは「巨人の歯」という意味です。


写真右上にロープとロープウェイが見えるのですが、
これでクレヴァスや雪くずれがどれだけ大きいかわかるでしょうか。


いよいよイタリア、エルブロネル展望台です!
入国審査は要りませんよ!w


展望台からのモンブラン、いえ、モンテビアンコ(Monte Bianco)です。


少しカメラを左に振ると、エギュ・ノアール・ド・プトレイ(プトレイの黒い針峰)と手前ブレンバ氷河も見えます。


もう少し左に振ると、谷底の川、その奥の低めの山々が見えます。 旅行6~7日目はその山あたりをウロウロしていました。


もう少し左に向けると、写真左の方に見える街並みがクールマイヨール(Courmayeur 1,210m)。
街のすぐ脇にある右側の山(一番手前)にポコッと出っ張った所がありますが、
そこがモンチェティフ山頂(Mont Chetif 2,343m)。 6日目に登りました。

山の風景が続きますし、シャモニでは「Torino」という道路案内も見たので、トリノが近いのかと思ったら、
ここからさらに直線でも100km以上あるようです。


同じロープウェイでミディに戻ります。


上の位置から少し左を見ると人が歩いたり、休憩していました。
テントのような物も見えるけど、ここで野営? 単に休憩や道具を置いておくため?


この日は天気が良いのでたくさんの人が歩いています。


すごいクレヴァス。


実は上の写真、左の岩峰の下を拡大すると人が歩いているのです。
こうすると如何にクレヴァスが大きく、その面積が広大かわかるでしょうか。


エギーユ・デュ・ミディ近くになり最後にもう一枚モンブランを。
右下のコスミック小屋?に向かって二人の人が歩いています。


ミディに着いてからシャモニの街も入れて。
午後は街の向こう、雲の掛かっている辺りの山へ向かいます。


最後に日が当ってきたこの景色をもう一度。 素晴らしい雪の斜面、素晴らしい針峰群。


 想像以上に感動的な風景を眺めることができました! ロープウェイ、エルブロネルでは体調に変化もありませんでしたが、最後にもう一度ミディのトップに行った時にはやはり階段を登ると息が切れました。
 この後小屋泊を行うラックブランに向かいます!

モンブラン山群撮影紀行 ~8月 天候雪@3,842m~

2016-08-19 23:35:44 | 2016モンブラン撮影

2016年8月5日(金)
エギーユ・デュ・ミディ展望台にて

 旅行に出る一週間ほど前から天気予報を見ていました。 正確なのかどうかはわかりませんがやっぱり気になるので。 予報ではこの旅行中の9日間、天気は決してよくありませんでした。 むしろ悪い。。。「激しい雷雨」という文字まで。
 なので到着した日の晴れはとてもうれしかったし、フランス2日目のこの天気は「やっぱり。。。」という気持ちでした。 前夜は深夜から叩きつけるような雨になっていました。


 朝起きると雨はやんでいるもののこの厚い雲。 前夜ツアーリーダーからの連絡は。 「天気は悪い予報ですがなるべく早くエギーユ・デュ・ミディに行ける準備をします。 ホテルの朝食は通常7時からですが、6時から食べられるよう簡単な物を用意してくれます。 食べる段階で予定を変えるかもしれませんが、とりあえず出かけられる準備をして、6時に食堂集合です。」


 6時に集合した時点で、この日早朝からエギーユ・デュ・ミディに行くことは中止になりました。 簡単な朝食と言っていましたが、とても充実した朝食です。 まずはゆっくりいただきましょう。
 上はシリアル、ドライフルーツ、ナッツ、フレッシュフルーツ、各種ヨーグルトなど。 


 パン各種にチーズ、ハム、パテなどが豊富に! これ本当に美味しかった!!
 朝食後は 10:30 まで自由行動となっていましたが、「この時間に翌日の星撮影教室をやろうか。」という話になり、全員賛成で実施。 プロジェクタまで用意してくれて、しっかり講習を聞きました。


 8時過ぎに講習会が終わり、空が明るくなってきたので 10:00再集合に変更となり自由時間です。 お友達になったKさんと街をブラつき、写真を撮ります。 ここは国有鉄道モンブラン駅の中。 プラットホームに入れたので電車の写真が撮れました。 上の写真はKさんが撮ってくれました。


 車両の一部には自転車を積む部分があります。 後日乗ったバスの後部にも自転車専用の部分がありました。 


 8時ちょっとすぎですがカフェでは飲み物を飲んでいる人達がいます。


 駅の近くの教会です。 ブレバンの近くにも教会がありましたが、街や村には大抵カソリックとプロテスタント、二つの教会があるようです。


その教会の植え込みに。。。ホザキシモツケ?


シモツケ? へぇぇ。


スーパーの野菜や果物。 上のトマト、2.99ユーロ/1kg。 1ユーロ=114円くらいなので、340円/1kg くらい?
トマトの下の段のオレンジ色がアプリコットです。
野菜や果物は安いのだそうです。 それにこういう形で売っていると美味しそうですよねぇ。


山にはまだ雲がかかっていますが、集合時間になるのでホテルに戻ります。



みんなでエギーユ・デュ・ミディへのロープウェイ乗り場に行きます。 時間節約のためお昼ごはんにはパン屋さんでサンドウィッチを買って行きます。 お店は奥に見えるベージュのシェードのお店ですが賑わっていますね。


 だって、こんなに美味しそうなんですもの。w サンドウィッチを買いに来たのに、他に目移りしてしまいます。 私はここでホウレンソウのキッシュを買いました。


 さあ! いよいよ 3,842m に上がって行きます! しかし、こんなに空いていることはめったにないそうです。 大抵はチケットを買って、ロープウェイに乗るまでに2時間ではきかないとか。 まぁ、空にはまだ厚い雲がありますので、クライマーたちがいないせいもあります。 観光客も行くような空ではありません。 が、写真家たちは雲待ちをしようと言う事で、上がって行くのです。w


 こちらは料金表です。 エギーユ・デュ・ミディ最高点の展望台へ行くと往復で6000円くらいかかります。 が、シャモニに数日滞在し、各所でロープウェイ、リフト、登山鉄道に乗るなら、全てに使えるパスを買うとお得です。 私たちも 8/4~8/7 の4日券を購入し、100ユーロでした。 約11,400円なのですが、結果もとは充分にとりました。w


 ロープウェイに乗る前に現地ガイド白野さんからこれをいただきました。 なにやら酸欠による諸症状を緩和するそうなのです。 ワラにもすがる思いで頂きました。w


じゃ、ほんとに行きますよ。 空いてますね。


2番目のロープウェイ待ち。 しかしロープの先が。。。(;´д`) いや、青空もあるっ!


はい。 最後のエレベーターです。 空いてますね。w
待ってろ! 3,842m!!


ゴォォォーッ!!、って感じ。w
ま、そんなに風は強くなかったんですが、でも雪が横に降ってました。w


ここにきてエビの尻尾を見るとは。。。ww


天候回復を待つために下の階にある博物館に来ました。
ここに往年のクライマー達の写真、使った道具などが展示されています。


無料休憩所のような所で買ってきたお昼ごはんを食べます。
わたしのキッシュ。 ほんとに美味しかった!!(*´д`*)
あのお店のケーキも食べたかったなぁ~。


この氷で覆われたトンネルのような所は、氷河を横断して行くクライマー達が外へ出て行くポイントです。
奥の柵を出て行けば、ヴァレ・ブランシュ氷河です。 この日は誰もいません。
その後売店を見たり、カフェでコーヒーを飲んだりしましたが、天候は一向に良くならないので、
この日の展望は諦め、下山することになりました。


こんな空でしたから。。。残念。。。。
後日イタリア側に行った日に天気が良ければ、もう一度ここに来ることができるでしょうか。

と言うわけで、2時間半ほど 3,800m付近をウロウロしていました。 
建物内部の構造は複雑で階段の上り下りもあったせいか、後半は少し息苦しくなってきて、
ちょっと階段を登っただけでハァハァ、クラッとくるようなこともありました。
幸い頭痛はありませんでしたが、わたしにとってもこれが限界の時間だったかもしれません。
と言う事は、わたし富士山に登るのは無理なのかな?


雲の下の下界に戻る。。。ちょっとホッとしていました。


その後、国有鉄道シャモニー駅の裏側にある、登山列車の駅に向かいました。
朝、シャモニー駅のプラットホームに行ったのですが、こちらの駅は気付かなかった。


昔の登山列車が展示されています。 
急こう配のためレールの間に歯車があって列車を支えるような仕組みもあるようです。
こちらも4日間パスで乗れます。


終点のモンタンベール。(Le Montenvers 1,913m)


正面にはドリュ針峰がそびえるはずなのですが、あいにく雲の中。
山上から流れおちる滝を見るのがやっとです。


そして足元から右手奥に続くメール・ド・グラス氷河。(Mer de Glace)
う~ん、残念な眺め。 ま、こういう天気の日に見れたのも良し、とするしかありません。
が、乗ってきた電車に飛び乗り、とんぼ返りすることになりました。 パスを持っているからできる荒業です。w


この日の夕食は外食。
外を歩いている時に撮った空。 日没は21時ごろなので、ずっと明るい。w
翌日の予報はどうやら良い天気らしい! 明日に期待です!!



モンブラン山群撮影紀行 ~初めての国~

2016-08-15 20:26:57 | 2016モンブラン撮影

2016年8月4日(木)
ブレヴァン(Le Brevent)山頂よりシャモニの街とモンブラン山群を望む

 先日のダイジェストでもお伝えしました通り、8月3日~11日の9日間でフランス・シャモニ~イタリア・クールマイユールを中心としたエリアでモンブラン山群を撮影して廻る旅に出かけてきました。
 ヨーロッパに出かけるのは2回目、12年ぶり? 下の娘とイギリスに旅行して以来です。 なので今回訪ねるフランス、イタリアはもちろん初めて訪れる国々。 さらに今回の旅行はスイス・チューリッヒ空港発着の便を使ったので、スイスもちょこっと訪れた、という事になりました。
 EU統合が1993年? あまりよくわかりませんが、ユーロ貨幣が使われ始めたのが2002年だそうです。 イギリスではポンドを使っていましたから、今回初めてユーロ紙幣を手にしました。 また、スイスでは休憩のためにドライブインに寄ると聞いていたので、コーヒーくらい飲みたいと思い、スイスフランも用意しました。 香港トランジットということもあり、一応手持ちの米ドルも持ってみました。 


 ということで、こんな感じ。w 左上がご存じ米ドル。 その下がスイスフラン。 右がユーロ紙幣です。 ちょっと金額が高くなればクレジットカードが便利です。 私が行ったお店はどこもVISAが使えました。 が、手書きのサインは不可、4ケタの暗証番号しか使えないというお店ばかりでした。


 登山、撮影もあるのでスーツケースには登山靴、ポール、三脚も詰め、準備万端。 ちなみにカメラなどのリチウム電池は手荷物でしか持ち運びができません。 
 機内で夜明けを迎えました。 チューリッヒ発着はシャモニを訪れるには不便なのですが、ツアーリーダーによると費用削減、事前からの予約の都合などを考えるとこれがベストだったとか。 チューリッヒ空港には4日の午前6時過ぎに到着。


 チューリッヒ~シャモニはバスで更に5時間ほど。 飛行機内に約11時間(香港経由)座りっぱなしの後には更にこたえますがw、スイスの景色を見られるのはうれしいことです。
 中央高速や東名高速道路から富士山がドンッと見えるようにマッターホルンが見えるのかと思っていましたが、スイスと言えど案外平らな所を走って行きます。 連なる緩やかな丘に畑だったり、牧場だったり、必ず教会の塔が建つ村だったりが見えて、楽しいです。 上の写真の奥の方に高そうな山々が見えますが、この中にマッターホルンはありません。 が、アイガーやメンヒなどは見えるそうです。 私にはわかりませんが。 


 バスはグリュイエールでいったん休憩です。 私たちも休憩にちょうど良い時間ですが、バスの運転手さんには「○時間に一回休憩をとる」という法律があるのだそうです。
 ツアーリーダー鈴木さんからは「グリュイエールはその名の通りグリュイエールチーズの産地です。本来ここでできたチーズ以外をグリュイエールチーズと呼んではいけない、のです。」というお話があり、小腹も空きましたからここは何かグリュイエールチーズを使ったものが食べたい。w
 ドライブインにはたくさんのサンドウィッチやクッキー、ケーキなどが並んでいます。 お土産売り場には美味しそうなチーズも並んでいますが、とりあえずまだチーズは買いません。(チーズは常温で持ち帰ることができますが、液体扱い。 なのでスーツケースに入れるべき、とのこと。)
 ハムとグリュイエールチーズのサンドウィッチを買いましたが、これが大きい! この半分のサイズの物も売っていたので「半分に切ってくれ」と言ったらそれはダメだと。w
 で、さっそくお友達になった女性と半分ずつ食べました。 飲み物はせっかくスイスなんだからチョコレート! と思ったら、温かいミルクに溶かすチョコの素をくれました。ww
 美味しかったですよ~! なんかやっぱりチーズとハムの味がとても美味しい! パンも、日本のパンって美味しいと思うけど、また違う美味しさ! この後この旅行中に何度となくこの手のサンドウイッチを食べたのでした。w


 さて、バスはレマン湖沿いを走ります。 ここはモントルーなのかな? 大きな都市と古い街が共存している感じです。 山や湖のレジャーも盛んなのでしょうね。 そしてワイン用の美しいブドウ畑もあちこちに見られます。 ブドウ畑一帯の村が世界遺産に指定されている地域もあるのだとか。


 バスはいよいよ峠道に入ります。 上の写真もブドウ畑の斜面ですね。 まるで勝沼?w クネクネと細い道路を上がって行くとバスでは交互通行が怖いような所もあるのですが、所々に可愛いカフェやペンションのような建物があり、山奥の感じはありません。 そして道路沿い、カフェやホテルの庭先にはヤナギラン! えぇ~っ!? 高峰高原!?w


 程なく、スイスーフランス国境です。 乗客が一人一人パスポートを見せるなどは一切ありません。 車も一時停止をして何か言葉を交わしたのかしら?、と言う間に過ぎてしまいました。 あとは峠道をウネウネと下りて行くと。。。


 一時間弱でシャモニーに到着です! 上の写真は国有鉄道のシャモニの駅です。

 シャモニは正式名称シャモニ・モン・ブラン(Chamonix-Mont-Blan)、フランス東部のオート=サヴォワ県のコミューンです。 オート=サヴォワ県はスイス、イタリアと隣接しています。 標高1,036m のシャモニは日が照れば歩いていると汗をかくほど暑くなり、「ヨーロッパは湿気が無く暑くてもさわやか」という言葉は?です。w 街を行く多くの人がノースリーブ、ショートパンツなどのスタイルです。

 けれど街から一本リフトやロープウェイに乗れば、そのさわやかさは実感できます。 とくに、日が陰ったりお天気が悪いととたんに寒くなるので注意です。 モブでもお伝えしましたが、シャモニから一直線で上がれるエギュイ・デュ・ミディ(標高 3,842m)は、下で曇りの日に雪でした。 観光で行くにも冬支度が必要です。 天気が良くても慎重にダウン、レインウェアなどの防風ジャケット、手袋、ニット帽持参をお勧めします。


 こちら、駅の目の前。 私たちのホテルです。 まだチェックインできませんが、スーツケースを預かってもらいさっそく観光、撮影に出かけます!


 花いっぱいのシャモニのメインストリートを抜けて行きます。 川の水は白濁しています。 すごい水量ですが、昨シーズンはシャモニも雪が少なかったそうです。 ツアーの中で何度かシャモニに来ている方が、奥のボソン氷河が明らかに後退している、と。


 こちら、1786年8月8日、ジャック・パルマと共にモンブラン初登頂を成功させたミシェル=ガブリエル・パッカールの像です。 シャモニ生まれの彼は医師であり、登山家でもありました。 植物学と鉱物の研究からオラス=ベネディクト・ド・ソシュールに出会い、水晶取りのジャック・パルマと共にモンブラン登頂へと導かれます。


 私はてっきりこちらの二人がミシェル=ガブリエル・パッカ-ルとジャック・パルマなのだと思っていましたが、こちら左の方はオラス=ベネディクト・ド・ソシュール。 この方の主導が無ければ二人のモンブラン登頂は成功しなかっただろう、という事です。 なので、近代登山の創始者はオラス=ベネディクト・ド・ソシュールということになっているようです。
 翌年1787年にはソシュール自身もモンブラン登頂に成功しており、多数の機器を持参して山頂で沸点や雪の温度、脈拍の測定などを行ったとされています。 あの高い山に挑戦した理由がこれら研究のためだったと思うと、志の高さを感じます。

 ジャック・パルマは水晶取りであり、山岳ガイド(ポーター)としての仕事も行っていたようですが、手に持つ長い棒はアルペンストックと呼ばれるストックで、ピッケルの代わりにこれと普通の斧を使って登ったようです。(ピッケルがまだなかったのでしょうか? おそらく水晶取りの方の道具なのでしょうね。) ソシュールのようにパルマとパッカールも色々な観測機器を持ってモンブランに登頂したようです。 そして、登頂成功をさせたパルマには時の王ビクトリア・アマデウス・Ⅲ から "le Mont Blanc" の称号を与えられました。


 街からモンブランはすぐ近くに見えます。 ボソン氷河はまるで街に流れ込みそうな勢いです。 が、その山頂は遥か遠いものです。 多くの人々がその山頂に立つことに挑戦し命を落とし「魔の山」とも呼ばれました。 ソシュール、パルマ、パッカールも何度も失敗したのだそうです。
 現在ではエギーユ・デュ・ミディからわずか1,000mの標高差となり、一般の人も登るようになっていますが、最盛期には一日平均12回ものレスキュー出動があるのだそうです。


 街を通りぬけ、プレヴァン(Le Brevent: 2,525m) の麓に向かいます。 正面の山です。 天気が良いので山頂からシャモニの街とモンブラン山群を眺めましょう! 


 このゴンドラと、もう一回ゴンドラを乗り継ぎ頂上へ行きます。


 シャモニの街を正面に見て左方向(正面南から東方)。 一番高いのがドリュ峰(3,754m)。 麓の谷はメール・ド・グラスです。 その手前低めの山の中腹に横ラインが見えますが、ここに登山列車が走っています。 シャモニの街からこれに乗ってモンタンベール(1,913m)まで行くと、メール・ド・グラス氷河、ドリュ針峰が目の前に見えます。


 正面からやや右にモンブラン(4,809m)。 上の写真、山頂は雲の中です。 中央、大きく下に流れているのがボソン氷河。 氷河先端の左側に川があり、その川を横切り山腹まで道路が延びていますが、ここがイタリア側に抜けるモンブラントンネル入り口です。
 ボソン氷河左上、とがった先端にエギーユ・デュ・ミディ(3,842m)があります。


再度、ドリュ針峰アップ!


エギーユ・デュ・ミディ、アップ!

 中央やや左、下の方にゴンドラが見えます。 ゴンドラは2本乗り継ぎます。 2本目のゴンドラは最上部へ岸壁に沿ってほぼ垂直に登るため、高度差 1,470mもの間に一本も支柱がありません!
 このとんがった岩の先端にどのように展望台施設が建てられているのか、リンク先の図など見るとこれまたビックリですよ。


ボソン氷河、アップ。 左にエギーユ・デュ・ミディ。


ボソン氷河さらにアップ!


プレヴァンと峰続きの山。 中腹を通る道路の先にアンデックス。 翌々日(8/6)ここからラックブラン小屋へ向かう。


プレヴァン山頂では展望台付近を少しウロウロしただけで、広大な花畑などはなかったのですが、
それでも色々お花が見られました。


























撮影、記念撮影、カフェ休憩などを終えゴンドラで下山します。


スーパーはこんな感じ。 野菜やフルーツは量り売りが多い。
アプリコットが旬のようで、どこでも売られていました。


そしてメインストリート。
スポーツショップやお土産屋さんを覗いたら。。。


ジェラートをいただいて帰りましょう。
二つ乗せで2ユーロ。 安い~!
この日は旬のアプリコットとフランボワーズ。 美味しかった~!(*´д`*)


 翌日8月5日はシャモニ周辺観光。 エギーユ・デュ・ミディにも上ります。 標高 3,000m 越えたことないわたし。 大丈夫か?