Ryojinブログ

剣道のこと、オオカミ復活運動のこと、そして紀州犬のことやいつも行き来している大好きな京都のネタなども綴っていきます。

剣道・・最近思うこと。

2015-01-19 10:20:01 | 剣道のこと

  今年は京都の60年ぶりの大雪で始まり、剣道の稽古も年末の稽古納め以来すっかりご無沙汰してしまい、結局、6日に京都から戻り地元で9日にやったのが実質稽古始めになりました。

11日に三重県剣道連盟の稽古始めがあり、その後徐々にいつもの稽古のペースに戻りつつあります。

一昨日は毎年恒例の紀南剣道連盟の稽古始めと三重剣連主催の出前稽古会があり、夜は新年会にも参加させて頂き楽しい一時を過ごさせて頂きました。

紀南剣連の東地君がこのブログをちょくちょく見てくれているとのことで俄然嬉しくなり、また書かなくてはと、さほどの話題も無いのですが久し振りに更新目的で書いています。

  最近よく思うのは「本当に剣道やってて良かったなぁ・・・」ということです。それについて若干の私感ががありまして、少し書いて見ます。

さて、剣道談義の中で頻繁に出てくる言葉が「強い・・・」と云う言葉なのですが、男はこの言葉に弱いですね・・・つい惹かれますね・・ほんとそれに呪縛され、また、こだわります。

争いごとにつきものの言語で、すべては相対的な立場で表されます。

その時にふと感じるのはこの「強い・・」の意味のことです。剣道という競技?における優良な技能の持ち主・・・狭義ではそうなるのですが、何となくその言葉に疑問が湧くことがあります。何気なくいつもの会話の中でよく使っている言葉ですが「強い・・」って一体どう云うことなのか・・・・・このこと検証したくなることがあります。

剣道における「強い・・」という観念は稽古や試合で相対的に強い・・人のことを云う訳ですが、命の遣り取りをする訳でも無し、所詮は昔日のそれらの世界に生きた剣客などとはと比べものにならない擬似世界で競い合っている訳で、あくまで竹刀を用いたシュミレーションの世界でしかありません・・・・まして現代においては刀を持ち歩く訳でも無し、もちろん斬り合いもあり得ませんし、当然刃傷沙汰(たまにはあるが・・・)の起こる要素も日常ではまずあり得ません。

  しかしです、この竹刀を使った現代剣道という一種の剣術シュミレーションの世界では、ある程度のレベルの剣道家であれば、すべからくある様々な約束事の中で、そこにおける最善に向け、技を研究したり、力を養ったりするのは当然ながら、更に、心胆を練り、集中力を養い、勇気を考え・・等々のそういったフィジカルな面を注視し鍛え、更に思想的に進化させて行く・・・そして剣道全般のその中で、自分を高めて行く・・・と、こういった精神の領域にまで広がると云うことを知っています。

それが剣道・・なのかも知れません。

この世界を足がかりに自分は一体どの域まで行けるのだろうか、また今はどの程度の域に達しているのだろうか・・・などと考えやっている訳です・・・僕の場合ですが・・・しかし、やはりというか最も重要な思考は、一体この剣道という精緻なシュミレーションの中で、どこまで「死生の岩頭に立つ!」という心境にまでたどり着けるか・・・・これが僕的に考える本質的な強さの追求であり、剣道家・・いや人間として目指すべく高見だと思う訳です。そう・・・何事にも動じない本体の強さのようなもの・・・それなんです。

  しかし、如何せん相変わらず、相手と立ち合うとどうしても勝ちたい、打ちたいそして優越感に浸りたい・・・・こんな邪心が頭をもたげてきます。しっかり動じています^^^^^。

なんかこんなのって剣道家の宿命のような気がします。剣道だけに限らないでしょうが・・・。

よく稽古をしていて思います・・・・「あーこの人は僕より弱いな・・・・あーこの人は案外やるなぁ・・なかなか手強いな・・・」等々です。

しかしながら自分より弱いから?・・・それが?あるいは強いから?それが・・・?そんなこと相手は考えていないかも知れません。心底竹刀の遣り取りを・・・心の遣り取りを・・楽しんでいるかも知れません(大相撲などプロの世界では考えられませんが・・・)

そこで思うのは、そう云う相対感ではなく、絶対感・・・絶対意識の世界のことです。剣道の段位が低くとも、その世界感に達している方は必ずいる訳です。自分はやれ八段だ七段だ・・あんたは三段か・・四段か・・・みたいに思う身勝手な相対感でことに当たり、相手はそんなこと何とも思っていなくて、しっかりと自分の居る場所できちんとした絶対意識を持ってことに取り組んでいる・・・こんなこと充分ありえることで、勝手に相手と比較して優越意識を持ってほくそ笑んでいる・・・なんかほんと「バッカみたい・・」ですね・・・・。

こんなカッコ悪いのだけは自分的には避けたいわけで、その為には稽古の際の意識の持ち方・・・これには充分気を遣わなければならないと最近つくづくと考える訳です。

相手に失礼の無いよう・・・調子に乗りすぎないよう・・・そして相手の琴線に少しでも触れられるよう、心得無ければなりません。

そうして強さの本質というものを見極めて行かなければなりません。

僕の剣道は当面そんなことを意識したものになりそうです。

  僕と稽古をしてくれる方がもしこれを読んでいて「オカダ・・うっそやろう・・・!それ」と思ったら・・・それも正直僕の一面ですので悪しからず、何卒お許しを・・・です。

それでも自分なりに、その時はそう(僕の稽古はきつい・・激しい・・みたいによくいわれます・・・)でも案外後で自問したり、反省したりしているんですよ・・・自分なりにです・・・・。

このくらいにしておきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当面、僕の剣道はこんなところが重要な意味を持ってくると思います。

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 大雪だぁ・・・。 | トップ | 二十年振りの出張・・。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

剣道のこと」カテゴリの最新記事