さて、いよいよRace Day!! レースのスタートが午前6時と普通より1時間早いので、起床も午前2時と早めです。前日が7時台には寝られたので、全くつらくありませんでした。ホテルは午前3時から朝食を出してくれますが、その前に自分買っておいたバナナを2本食べました。ホテルの朝食では、オレンジジュースとパンを少々。野菜やシリアルは腹痛の原因になりそうだからやめました。スタート地点へのシャトルバスは午前4時15分の便を予約していました。乗り遅れては大変なので、ちょっと早めに出たんですが、そうしたら4時の便に乗れてしまいました。「予約は15分だけどいいのか?」と聞いたら、全然OKとのこと(笑)。結構いい加減です。
30分弱でスタート地点近くのリー・スポーツビレッジに到着。ちょっと歩いたところにあるT1 & スイム会場に行き、バイクに補給食をセットしました。今回は、固形物はパワーバーを3本(チョコ2本でバナナ1本を挟んで短冊状に切り、ラップでくるんだもの)と、カーボショッツ10本(P4の特殊なボトルに入れて、水で溶いたもの)です。だいたいいつもと同じです。
補給食のセット!
日本人選手団で気合いを入れました!
スタートまでゆっくりと待機するところもあまりなく、バイクラック付近をウロウロしていましたが、午前6時半にはトランジッションがクローズされたので、それに伴って芝生の上を歩いてスイム会場に移動しました。このルートはスイムアップ後にトランジッションまで走るところです。池に向かう選手に沿道から盛んに声援がかけられていて、かなりの盛り上がりでした。
水に入ると。。。やはり冷たいなぁ。16℃くらいみたいです。でも、ウォーミングアップができないくらいじゃないので、気合いを入れて泳ぎ出しました。とりあえず凍えるほどではない感じ。しかし、スタートは200mくらい先でのフローティングなので、立ち泳ぎでの待機時間が結構長くなってしまい、スタート前には若干寒さを感じ始めてました。
そして午前6時。スタートの号砲が聞こえたような聞こえてないような感じでしたが(笑)、周りに合わせてスタートを切りました。3角形を反時計回りに2周回です。最初の辺が一番長く、第1カーブ後は短く若干スタート方向に戻り、第2カーブ後は最初の直線よりは少し短い感じです。バトルはそれなりにありましたが、第1カーブにくる頃には抜け出せた感じ。でも、それと同時に体が冷えてきて、脚は痙攣するし、腰は痛いし、頭痛も激しくなりました。とりあえず、方向だけはしっかり確認して泳ぎました。2周目の前半が一番おかしくなっていた感じで、気分転換で背泳ぎを入れたりして(自分は背泳ぎの選手だったのです・笑)、ちょっとペースダウンしてたと思います。終盤はなんとか盛り返して、55分47秒でスイムアップ。
2010IMUK-BIKE01 posted by
(C)Junya
トランジッションまでは芝生の道です。去年はドロドロにぬかるんでいたみたいですが、今年は改善されていて、全く問題なし。バイクバッグにはアームウォーマーも入れていたんですが、天気はよさそうだし、気温も低くはないのでトライスーツだけでバイクをスタートしました。乗り始めてから天候の急変が心配になりましたが、結果的には雨もほとんど降らず、何ら問題ありませんでした。
最初はリーの街から、細かなアップダウン(上り基調)を経てボルトン、さらには郊外の丘陵地帯に入り、激しい山岳を含むコースを3周回です。試走に行くヒマもなく、全くの白紙で臨んだんですが、とにかく面食らいました。古い街並みの坂道を上っていって、いったん下った後には牧場などの間を上る激坂が登場します。スピードは10km台前半にまでダウンして、蛇行してしまうような坂道です。アイアンマンでこれはないだろーという感じ。インナーが42ではきつかったな。最も厳しい地点を過ぎても、アップダウンはしつこいくらいに連続します。これはつらい!!
2010IMUK-BIKE04 posted by
(C)Junya
正直、3周するのが(さらにはその後にフルマラソンを走るのが)信じられないな~と思いながら、集中力だけは切らさないようにして走りました。周回遅れの人が多くて分かりにくいですが、上がったり下がったりしながらも基本的には同じようなメンバーで走ってたような感じです。ようやく3周が終わって(正確には周回の序盤の坂は4回上る)、第2トランジッションに向かいました。きついながらも時計を見てびっくり。5時間45分以上かかってました。
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(C)Junya
実際には、バイクコースの距離は185kmくらいあって(自分のサイクルコンピューターは不調だったので、レース中はよく分からず)、コースもすごい坂だったので、実はそこそこいい位置で走っていたのですが。タイムの数字に大きな焦りを感じてしまいました。。。結果的にはこれがまずかった。冷静さを欠いていたのかな~。
ランの最初は高校の裏のクロカンコースです。大まかに言って、上って下る往復コース。前夜の雨でぬかるんでグチャグチャでした(笑)。これがなぜか脚が軽い! 急坂上りなのにキロ5分を切ってるし。通りに出てからも、4分半ばのペースが無理なく維持できています。これが勘違いのもとでした(笑)。
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(C)Junya
とにかくランラップは最低でも3時間ひと桁と思って、ちょうど一緒になったランニングが速い選手と一緒にガンガン飛ばしていきました。ペースはキロ4分台前半まで上がってました。ランコースは、クロカンコースを終えた後に通りに出て、いったんボルトン中心部のフィニッシュの直前まで行って折り返し→T2近くまで戻って折り返し→ボルトン中心部でフィニッシュというルート。ハイペースは最初のボルトンでの折り返しまで続きましたが、その後の急坂で一気に脚にきてしまいました。その後もダラダラ上りが続き、とうとう歩きが入りました。
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(C)Junya
こんなことってほとんど初めての経験です。自分でも歩いちゃうことがあるんだなぁ~なんて、妙に冷静に自分を見ていました。でも、脚がいうことをききません。歩いたり走ったりしながらT2近くの折り返しを過ぎ、その後はかなりの距離を歩き続けました。その時点で今年のハワイは無理だと覚悟。あぁ、何のためにこんなところまでやってきたんだろうと情けなくなりました。
そうこうするうち、同じホテルに泊まっている日本人の方に追いつかれました(彼はランの序盤ですが)。一生懸命に走っています。ああ、自分は何をやってるんだと気持ちを入れなおし、ゆっくりと走り始めました。歩いているうちに脚がある程度回復したのか、そこそこのペースで走れるようになりました。すぐきつくはなるのですが、「このまま歩いたら、それこそ11時間くらいかかってしまう。このまま走れば10時間30分くらいではいけるし、僅かながらもコナの可能性は残される」と考え、無理矢理に走り続けました。
公園の中の道を過ぎ、通りに出ると、下り基調になることもあり、ペースはキロ5分を大きく切るほどにまで回復しました。そして、そのままフィニッシュに駆け込みました。10時間31分41秒(総合56位/1371人、カテゴリ3位/278人)。
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(C)Junya
同じくブッつぶれた2003年のアイアンマンハワイ以来、久しぶりに10時間かかりました。アイアンマンの自己ベストの9時間19分から1時間12分も遅れて、アイアンマンデビュー以来、2003年のハワイに次ぐ、ワースト2のタイムです。でも、最後に盛り返して終われたので、やっちまったなぁ~という気持ちもありましたが、意外なほど気持ちよくレースが終われました。
フィニッシュの隣のシティホールでプレスイムバッグを受け取り、マッサージを受けました。すごく上手で気持ちよかったです。外は多いに盛り上がっています。レース全体としてはそれほどの盛り上がりのあるレースではないのですが、フィニッシュだけは別世界のように盛り上がっています。それもこの人のおかげかな?(笑)
歴史を感じさせるシティホール内でプレスイムバッグを受け取り→隣の部屋でマッサージ。
無理だろうとは分かっていながら、日本にいる知人と連絡を取ると、どうやら自分はカテゴリで3位に入っているとのこと。レジストレーションのときに掲示されていたハワイのスロットは3個だったので、なんとびっくり仰天、ハワイに届いていたことが分かりました。終盤に走り始めてから抜いた同じカテゴリの人もいたので、あきらめない気持ちがハワイにつながったことが分かり、本当にこんなことがあるのか!と信じられない気持ちでいっぱいになりました。
バスでT2に行って、バイクとトランジッションバッグを受け取ってホテルに戻りました。4種目めどころではなく疲れていたので、シャワーを浴びたらウトウトと眠ってしまいました。夜の10時頃にお腹がすいてホテルを出たら、郊外のリーボックスタジアム付近は、なんとマクドナルドしかやってなくて、夕食はビッグマックとフィレオフィッシュになってしまった(笑)。まあ、それはそれで美味しかったです。
早々に「おめでとう!」という連絡はいくつか入ってきましたが、スロットの正式発表はアワードパーティーなので、変にぬか喜びをしないようにして、早々に眠りにつきました。ほんと、いろんなことがあった1日だったなぁ。いろんな意味でいい勉強になったレースでした。
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