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Junya’s Triathlog - Road to Kona

Ironman World Championship Oct 08 2011

Ford Ironman Coeur d'Alene: Race Report

2011-07-12 | Race Report
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遅くなりましたが、2011年6月26日、自分にとって初めてのアメリカメインランドでのアイアンマンレース、Ford Ironman Coeur d’Alene 2011(以下「IM CDA」と略します。) に出場してきました。
開催地は、アイダホ州の北部の湖沿いのリゾート地、Coeur d’Alene(コーダレーン)です。通常であればシアトル経由で現地入りするのが一般的とも思われますが、今回はサンフランシスコ在住のトライアスリート(IM CDAに出場経験があり、今年も参加する。)と行動をともにすることになっており、木曜日にサンフランシスコに入り、金曜日の朝にスポーケン空港(ワシントン州東部)に飛び、そこからレンタカーで現地に入るというスケジュールを組みました。

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カナダ国境にも近い高緯度の地域でもあり、現地入りしてまず感じたのは気温の低さ。また、梅雨時の日本から来ると、空気は非常に乾燥していました。とても爽やかではありますが、朝晩などは長袖がないと過ごせないほどの気候です(と言っても、自分はほとんどTシャツで過ごしましたが・笑)。
翌朝(レース前日)はレースのスタート時間に合わせてスイム会場で泳いでみましたが、予想通りの超低水温(摂氏15℃~16℃くらいか)。最初は息が詰まってしまうほどで、10mほど泳いで上がってしまいました。普通、レース前日の朝などは多くの選手が泳いでいるものですが、このレースではあまり泳いでいる人がいません。それほど水温が低いということでしょう。ただ、驚くべきことにウェットスーツも着ないで泳いている人もおり、改めて白人の低温への強さを実感しました。

エキスポはそれなりに充実しています。忘れ物しても全然平気です(笑)。
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トランジッションエリアはT1もT2も同じ場所で、湖沿いの芝生の上にバイクラックが設置されています。IM CDAの参加者は約2500人と極めて大規模なレースなので、レース当日、ぎっしりとバイクが預託されたラックは壮観でした。

さて、当日はいつものように午前3時に起床。ホテル側は午前4時頃からしか朝食を用意してくれないようなので、前日に買っておいたバナナやパンを食べ、日本から持参したサプリメントを水分とともにとりました。普通はもう少し後に起きる人も多いと思いますが、自分はレースのスタート(午前7時)の3時間前までには食べ終えたいので、午前3時には起きるようにしています。午前5時頃にホテルをクルマで出て、3kmほど離れた会場に向かいました。やはり寒い! ダウンジャケットを持ってくればよかったと後悔しました(マジです)。幸い天気はよいようですが、本当にこれで泳げるのか、心配になるような気温でした。バイクに補給食をセットするなどし、ちょっと早めにウェットスーツを着用し、プレスイムバッグを預託しました。というのも、寒いから(笑)。ウェットスーツはそれなりに暖かいですからね。

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スイムは湖に設置されたコースを2周回です。プロが35分前にスタートし、1周目を終えてしばらくした頃にエージグルーパーのスタートになる感じです。少しウォーミングアップめいたことをしてみましたが、あまりに冷たいので早々に退散。一応最前列でスタートを待ちました。このレースはアイアンマンでは比較的少ないスタンディングスタートです。午前7時、号砲とともにレースが始まりました。かなりきついバトルがありましたが、なんとか落ち着いてこなし、位置取りもまあまあかな、と思っていましたが、1kmほどすると低水温で手が動かなくなりました。てのひらを水をかく形に保つことすらできなくなってしまい、どうにもこうにもならない感じ。リタイヤも頭をかすめましたが、ここまで来てリタイヤじゃ話にならないという思いで1周目を終了。2周目への短いビーチランの間に腕を動かすなどして、なんとか手の感覚を取り戻し2周目へ。2周目に入ってからは腕がおかしくなることもなく、スムーズに泳ぎきることができました。ただ、1時間07分という、今までのアイアンマンレースの経験の中でも突出して遅いスイムラップ。「ああ、やらかしてしまった!」という気持ちでT1に入りました。

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寒さで手がかじかんでおり、着替えもまごつきましたが、ともあれバイクスタート。日差しはそれなりにあったので、用意していたアームウォーマーは使わないこととしました。バイクも2周回のコースです。最初の20kmほどは距離調整的に湖沿いを往復した後(ランコースとほとんど重複しています。)、コーダレーンの市街から北上して、森林地帯を巡る周回コースです。北部のHayden Lakeの付近から始まるしつこいほどのローリングヒルは、相当に体力を消耗します。コース全体の最大高低差は200mにも満たないコースですが、その数値からは信じられないほどハードなコースとなっています。

全然平坦に見えますが、ここはかなりの急坂なんですよ。
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水泳での出遅れもあったので、最初から相当突っ込んで行き、ほぼ抜きっぱなしの状態でポジションを上げていきました。
周回の後半、コーダレーンの街に戻る道は平坦なのですが、いやらしい風が吹きつけてきて、思ったほどのスピードが出せませんでした。と同時に、前半から突っ込んでいったツケがやや出てきて、少しペースダウン。ただ、ずっと近いところで走っている選手がいたこともあり、集中力が途切れることはなくバイクパート終了。5時間12分59秒。5時間を切る程度を目標としていたので、すごくよくはないけど、最低限、ハワイを狙えるところまでは挽回できたのではないかと思われました。

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ランニングは湖沿いの道を2往復です。バイクでだいぶ脚を使った状態でのランスタートで、最初の数キロはかなりスローな入りとなってしまい、これは42kmはきついのではないか(これ自体はだいたいいつも思うことではある・笑)と不安がよぎりましたが、4km程度で脚は回復し、いいペースで走れるようになりました。ただ、バイクコースの箇所にも触れたように、折り返しの手前には急坂ポイントがあり、往路と復路で連続して登坂をこなさなければならないことになります。ここで脚を使ってしまったのか、復路の途中からはかなり苦しい走りとなってしまいました。ただ、歩いてしまうことだけは絶対にしないとの意志を強く持って、我慢の走りを続けました。
フィニッシュ近くまで行って、2往復目に入ります。引き続き我慢の走りでしたが、いつかは戻るだろうと粘っていたら、徐々に脚が回復してくるのを感じました。そして、いったんは先に行かれた選手を再び抜き返すことも多くなりました。折り返しの付近までくると、すっかり元気になり、復路は多くの選手をどんどん抜き去ることができました。周回遅れの選手も多く走っているので分かりにくいですが、2周回目の同じエージグループの選手も何人も抜いたことは間違いありません。そのままの勢いでフィニッシュゲートに向かう直線道路に入り、最後の力を振り絞ってフィニッシュ。

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タイムは9時間54分47秒でした(ランラップは3時間27分00秒)。アイアンマンの自己ベストが9時間19分台であることからしても、お世辞にもよいタイムとはいえませんし、World Championshipの出場権が獲得できたかどうかについては全く自信がなく、苦しいながらも大きく崩れることなく終えられたという満足感はあるものの、ちょっと不満の残る結果といえました。このときは「あ~今シーズンが終わってしまったか~。まあ、ゆっくりする年があってもよいよね」などと、すっかり弱気になっていました(笑)。

もっとも、自分たちのエージグループは非常に人数が多く、登録人数では500人を超えていました。それだけで普通のレース並みです。スロット数も相応に多いはずだとの思いもあり、翌日は期待半分、不安半分でアイアンマンハワイの登録会場に向かいました。すると、スロットは9でした! 去年に引き続きすれすれセーフです。どうにか7年連続、8回目のハワイを決めることができました。

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最後の最後まで諦めずに走って本当によかったです。あの最後の10kmくらいは不思議なほど力が出ました。ほんと、トライアスロンは何があるか分からないから、気持ちを切らしたらいけませんね。改めて実感。

心身の疲労回復のため、2週間ほどはゆっくりしましたが、ぼちぼち練習を開始しています。7月中はリハビリ期間と考えて、8月からガンガンやろうと思います。しかし、この暑さ、大丈夫かいな??

2010 Ironman World Championship in Kona Hawaii: Race Report

2010-10-16 | Race Report
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2010年アイアンマンハワイのレースレポート。どうぞ!

当日の朝は、いつもどおり午前3時に起床。前夜は午後9時半過ぎにはベッドに入って早々に就寝。興奮のあまりか、時々目が覚めながらも、十分な睡眠をとることができました。パン、バナナ、ご飯などでお腹を満たして、仕上げに例によって正露丸。これで今日も腹痛からは開放される! 朝のチェックインは4時45分からなので、4時半頃にコンドミニアムを車で出発。なんか、今からレースをするとは思えないほどに落ち着いた精神状態でいることができました。

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4時50分頃にカイルアコナに着いて、まずはボディナンバリング。そして、ピアに移動して補給食のセット。ここで重大なトラブル発生。なんと、前輪がパンクしていました。前日は問題なく走って、預託に来ていたので、おそらくはスローパンク。あまりの出来事に顔面蒼白になりましたが、とりあえずスペアタイヤをはめて空気を入れました。そして大西さんに電話してアドバイスを求めたら、「スローパンクだから、とりあえずスペアとしては使えるだろ。スペアで5時間も乗るわけじゃないんだし」ということなので、バッグに納めてバイクにセットしました。ほんとなんでこうなるの!という感じです。

ちなみに補給食は、カーボショッツ12本(P4のBB上のボトル)、パワーバー3本(ノリブクロ)、梅干3個(ラップにくるんでトップチューブにテープで固定)です。最近のアイアンマンはほとんどこれで行ってます。スタートまでは、KKKBHのエントランス前で過ごして、頃合いを見てピアに移動しました。さすがに緊張感が高まります。ウェアはTYRのトライスーツの上に、ブルーセブンティのスイムスキンを着用。今年はプロがエージより30分早い6時30分のスタートで、それが終わってからエージグループのウォーミングアップの開始です。しばらく泳いでから、位置取りのためにスタートライン付近に行くのですが、今年は異常なほどタイトな状態で、ほんとにこれでスタートすんのか!という感じ。あぁやばいな~と思いながらも時間が過ぎ、そのままスタート。かなりきついバトルにやられました。

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なんとか落ち着いてきたけど、泳いでて妙に楽チン。とはいえ、前に出れば出たで人がいっぱいという状況。ちょっとローペースで進む展開。時々タイミングを見て前に出ながら、徐々に順位を上げていきました。とはいえ、あまりいい流れに乗ることもなく、最後はかなりペースを上げて追い上げたものの、体力的にも異常なほど楽にスイムアップ。あぁ、やってしまった。。。1時間02分05秒。全然力を出し切れなかった。

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まあ、アイアンマン全体とすればこんな数分の差なんてどうってことない!と気を取り直してバイクスタート。最近調子がよいので、そこそこ走れる自信がありました。

クアキニハイウェイの上り
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パラニロードの上り
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最初の約12kmはコナの街をめぐるのですが、これがアップダウンの連続で異常なほどきついです。最後のパラニロードの上りはほぼマックス。こんなところで写真撮るな~って感じ。上りきって左折するとクイーンK。ここからはハワイ島の北端の町・ハヴィまでひたすら北上します。ここからは心拍も落ち着きます。風もあまりなく調子に乗ってスピードを上げますが、なんだか胃の調子がいまいち。補給食をとる気になれません。でも、そんなことも言ってられないので、定期的にカーボショッツをとりましたが、固形はとても無理っぽい感じが続きました。

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60kmを過ぎた往路のカワイハエあたりで、早めの梅干し摂取。胃の調子もよくなってきたようなので、パワーバーをとりました。なんとか大丈夫そう。カワイハエを左折すると、コースはアップダウンが多くなります。それと同時にかなり強い右からの横風が吹き荒れてきました。バイクを斜めに傾けながら前に進みます。このあたりで、カワイハエ手前で一旦抜かされた金田一くんをパスしました。

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ハヴィに向けての最後の10kmくらいの坂はかなりきつかったですが、ここがきついのは毎年のこと。最近では一番風が強かったと思われる2008年などに比べればたいしたことがありません。気合いで上りきって折り返し。ここからは追い風です。折り返し後は、山の方から吹き下ろされる横風が強烈で、やばいくらいバイクが横に振られますが、それでスピードを緩めるわけにもいかないので、構わずアウタートップ(55-12)でガンガン踏みこんでいきました。落車の恐怖は相当なものでした。風をさえぎる崖などがあるときには、しっかりと水分補給をしました(こういうときじゃないと、風が強くてハンドルから手を離せない)。これをやらないと痙攣が始まってしまいます。

おーい、後ろのお前らくっつくな!!
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カワイハエの手前で外山くんをパス。もう相当へばってる様子。ここで日本のエージグルーパーではトップに立ちました(本人は分かってなかったけど・笑)。カワイハエでみんなに応援してもらって右折。クイーンKに入ると風もかなり弱くなりました。カワイハエを過ぎて最初の上り返しはいつもかなりきついのですが、今年は楽にクリアすることができました。その後も時々風は強まりましたが、だいたい順調に走ってバイク終了。5時間10分08秒。なぜか、プロを含めて日本人で一番バイクラップが速かったです。Garminのフィットネスデータは こんな感じ です。閲覧がマイルになってしまう場合は、右上のボタンで切り替えられます。平均心拍が138、最高心拍が159でした。うーん、さすがに低すぎるような。。。どうしたら上がるのでしょう。頑張ってるんですが。

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ランに入ると、スタート直後の上り坂(上の写真)がかなりきつく感じられ、これはまともに走れないかも。。。という不安が頭をよぎりました。でも、UKでしっかり走れず、続いて今回も崩れてしまっては、ランでつぶれる癖が付いてしまうので、今回だけはどんなに苦しくても歩いたりしないでおこうと気持ちを強く持つようにしました。心拍は140台後半くらいを維持し、ペースはキロ4分半前後で落ち着いてきました。

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ケアホウまでの折り返しでは、「勝負はクイーンKに入ってから」と言い聞かせ、無理なペースアップはしないように心拍数をしっかりとチェックするとともに、日本人のエージぐルーパーとの位置関係をチェック。みんなだいぶ苦戦している様子で、追いつかれることはなさそう(北里さんには気づかなかった)。

17kmくらいでコナの街に帰っきて、パラニロードへ右折すると、前方から30分前にスタートしたプロの先頭がやってきました。急坂をものすごい勢いで駆け下りてくるのは、クリス・マコーマック!! おお、マッカが優勝か~と思ったら、すぐ後ろから別の選手が追ってきていました。うわ~こりゃすげー接戦だ。。と思いながら、クイーンKまでの急坂を必死に上りました。とにかく、歩かない(笑)。

クイーンKに出てからは、後続のプロとすれ違いながら北上します。しばらく行くと、後方から北里さんにパスされました。全然力みのないスムーズなフォーム。すごいな~。どうしたらああいう走りができるのだろう。あんな感じでいきたいものです。そして、前方に絵美が見えてきて、パスしました。ケアホウの折り返しでだいぶつまっていたので、なんとか追い抜けるかな~とは思いましたが、かなり苦しそうな様子です。

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ナチュラルエナジーラボに入ったあたりからは、自分もかなり脚にきてしまい、苦しいレースとなりました。ナチュラルエナジーラボから出るときの上りのつらいこと。。。でも、クイーンKに出れば、残りは10kmちょっとです。気合いで乗り切るしかない。このあたりからは、エイドでは一瞬止まってしっかりと脚を冷やしたり、水分を補給したりしました。当然タイムロスをして、エイドが入ると、キロあたりのペースは5分かかることもありました。また、氷水を飲んだときに、氷が気管に入ってしまい、しばらく止まって思いきり咳きこんだりもしました。きつい。。。

でも、とにかく最後まで粘り切ることだけを考えて、前に前に進みました。最後の上りが見えてからは、最後の力を振り絞ってペースアップ。周りに同じカテゴリーの人が何人もいるので、1つでも順位を上げたい気持ちでした。右折してパラニロードを駆け下り、アリイドライブへのう回路も、いつもにも増して頑張りました。そしてフィニッシュロードへ。沿道からはタッチを求める手が出てきますが、すぐ後ろに同じカテゴリーの人がいるので、手を出すことなく最後までしっかり走ってフィニッシュ! 9時間37分53秒(ランラップは3時間18分48秒)でした。日本人では4番目(プロを除くと2番)でした。ランのGarminのデータは こちら

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カテゴリーの順位は、21位でした。ここ2年からは大きく後退してしまいました。自分としてはしっかり走ったつもりだし、それなりにいいレースができたと思うのですが、こういう結果になってしまい、力不足を痛感するレースとなってしまいました。ちょっと途方に暮れてしまうような結果ですが、全てにおいてレベルアップをしていくしかないですね。しばらくオフをとって、冬のトレーニングをしっかり積んで、来年のレースに備えたいと思います。まだまだ進化の余地はあるので。頑張ります!!

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日本のオジサンをなめんなよ!(笑)
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エージグループで日本人トップ。カテゴリー4位だった北里さんと。一昨年は14秒差で勝ってます(笑)。来年は負けませんよ!
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バイクピックアップ。朝は焦ったけど、トラブルなく走ってくれて感謝です。
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さて、これにて今シーズンは終了です。ただいまオフ生活を満喫中(笑)。しばらくは全くトレーニングをしないつもりです。肝臓以外は(笑)。来季のレースですが、初戦はアメリカのアイダホ州で開催される Ironman Coeur d'Alene の予定です(6月26日)。ここでハワイの権利をきっちり確保します。しっかりと準備して、初のアメリカ本土のレースを思いきり楽しもうと思います!

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コナ 4日目…Race Day!!

2010-10-11 | Race Report
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昨日のことになりますが、今年の最終レースにして、最も重要なレース、2010 Ironman World Championship が終了しました。結果は、目標には及ばず、悔しさが残ることとなってしまいました。9時間37分というタイムは悪くはないのですが、全体的なレベルが高かったように思います。おそらく、バイクが(横風は少しあったものの)比較的走りやすくてタイムが出るコンディションだったこと、ランの気温が例年より低かったことが理由だと思います。

自分としてはそこそこ頑張って、今の力は出し切れたと思うのですが、世界がその先に行ってしまっている感じです。でも、届かないレベルではないと思うので、しばらく休んで出直そうと思います。まだまだ力不足でした。バイクラップは日本人ではプロを含めて一番ですが、国際的にはまだまだですし、ランも後半は本当にきつかったです。そもそもの走行距離が足りないと思います。

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正直、8月のアイアンマンUKの後は、じっくりと距離を積むような練習もできず、バタバタと時が過ぎていった感じで、自信をもってレースに臨むことができませんでした。やはり早めの予選レースに出て、ハワイの出場だけは決めておかないといけないと思いました。来年は6月のレースに申し込んでいるので、順調にいけばしっかりと準備をしてレースに臨めそうです。

詳しいレースレポートは、帰国後に書こうと思います。これからアワードバンケットに出かけてきます。悔しくて表彰は見たくない気持ちも強いのですが、あえて目に焼き付けてこようと思います。

悔しいレース3人組は、来シーズンはやりますよ!(笑)
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Ironman 70.3 Centrair Tokoname Japan

2010-09-20 | Race Report
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昨日は Ironman 70.3 Centrair Tokoname Japan に参加してきました。アイアンマンハワイに向けてのポイント練習という位置づけです。土曜の朝に東京を出発して、約3時間で中部国際空港に到着。ほんと便利です。車移動の人はかなり事故渋滞などでかなり苦戦していたようですが。。

初日は説明会に参加したり、バイクの預託をしたりで過ぎていきました。アイアンマンとは方式も違って、トランジッションの方式とかも、どちらかというとショートのレースに近い感じでした。久しぶりのことで、若干戸惑いました。

前夜は9時半ごろには就寝、当日は3時20分に起床。荷物の最終チェックをして、午前4時から朝食(ホテルが特別にこの時間にレストランを開いてくれました。)。宿泊したホテルはセントレア空港内のセントレアホテルなので、対岸のスタート地点のりんくうビーチまでは電車移動です。何もないところに無理矢理作ったみたいな(笑)、りんくう常滑駅から10分ほど歩いてビーチに着きます。人工のビーチですが、とてもきれいないいところです。

距離が短いこともあるので、バイクの補給食はカーボショッツ8本だけ。固形物はなしです。ウォーミングアップを軽めにやってスタート時間を待ちました。スタートはこれまた久しぶりのスタンディング。バトルが緩和される感じがしてよかったです。調子よく最初のカーブまで泳ぎました。問題はここから。自分は第3ウェーブだったのですが、このあたりから前のウェーブの人が前から降ってきます。なんとか避けながら泳いでいったのですが、どうも泳いでる方向が変。でも、100人単位で同じ方向に泳いでるので、まさか間違えてることもないだろうと付いて行きました。目標物もほとんど見えなかったし。ところが、これが大間違い。気付いたときには回るべきブイがはるかかなたにありました。ガーン。慌てて戻りましたが、時すでに遅し。こんな豪快なコースアウトは初めてかも。がっかりです。

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100919 IM703JP01 posted by (C)Junya

バイクの序盤は路面の悪い堤防上です。パンクとボトルの脱落に注意しながら進みました。幸いなんのトラブルもありませんでした。一般道に出ても、小刻みなアップダウンが続いて、脚を休ませるところが少ないコースレイアウトです。心拍数を見ながら、160以下に抑えながら走りました。堤防部分を除くと、大きく2周回するのですが、1周目までは全然体が動かず、我慢の走りになりました。そうこうするうち、アクラブ稲城の朝練で一緒の遠藤さんが追いついてきて、「湯尻さん、ゆっくりじゃないですか~!」ときつい一言(笑)。これで目が覚めたのか、体が徐々に動くようになりました。

このあたりからは、追いついてきて前に出た高橋泰夫さんを前に見ながら走りました。しばらくはほとんど同じペースで、縮まりもしないし、開きもしないまま推移しました。しかし、2周目の後半で、明らかに高橋さんのペースが落ちたので、上り坂で一気に前に出ました。かなり苦しそうにしていたので、気合いを入れて引き離しました。そのままバイク終了。トランジッションの周りをみたら、きれいに1台もバイクがないので、この時点ではカテゴリートップということが分かりました。ガーミンのデータはこちら

ランの最初は海岸を北に走り、折り返して南に向かうのですが、なんとこの区間で高橋さんがものすごいペースで追い抜いていきました(笑)。本来はもう少し悪あがきできたかもしれませんが、ハワイのための調整レースということもあり、無理せず自分のペースを維持しました。だいたい心拍は150台前半くらい。ペースは4分10秒~20秒台です。とにかく余裕をもって、アイアンマンを走っていることを頭の中でイメージしながら走りました。

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100919 IM703JP05 posted by (C)Junya

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100919 IM703JP06 posted by (C)Junya

ランコースは15㎞過ぎまで、りんくう常滑駅の周囲をこれでもか!とばかりに行ったり来たり。こういうレイアウト、応援も多くて僕は好きですね。見ている方も面白いんじゃないかな。で、ランコースのクライマックスは空港連絡橋です。ここの1車線をフェンスで閉鎖して、特設ランコースを作っています。一夜にして作ったようです。これはすごいことだ。インターチェンジのところから連絡橋に入り、1.5km以上の橋を走ります。すっごく気持ちよかったです! で、終わりと思ったら、空港島に入ってからもフィニッシュまでは、あと4kmくらいあるんだよね。さすがにこれは長く感じたなぁ。ガーミンのデータはこちら。なぜか高度のデータが記録されていない。

きつかったですが、しっかり我慢して、若干ペースアップしてフィニッシュに飛び込みました。4時間49分42秒。総合20位、カテゴリー2位でした。フロリダのクリアウォーターの70.3のワールドチャンピオンシップのスロット圏内でしたが、辞退しました。あくまでアイアンマンをメインでやっていきます。他にも次々写真を入手できると思うので、その都度追加していこうと思います!

アクラブ稲城軍団、常滑に参上!
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DSC00358.JPG posted by (C)Junya

そして、夜はアワードパーティー。授与されたのは常滑焼のお皿(笑)。
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とても盛り上がっていたのですが、翌日は娘を試合に送って、すぐに仕事に行って、夜は後輩の結婚式ということで、泣く泣くセントレアをあとにしたのでした。このめちゃくちゃなスケジュール、レースよりも確実に疲れたよ。。


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Ironman UK 2010 - after the race

2010-08-10 | Race Report
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ということで、レース当日は、アイアンマンに参戦して初めて一滴のアルコールもとらずに寝たわけですが、翌朝は例によって5時前には目が覚めてしまいました。7時からの朝食までは、iPadでtwitterなどをして暇つぶし。

朝食ではみんなで昨日のレースを振り返りました。改めてほんときついバイクコースだったなぁ。運営がうまくいってないところも散見されて、まだ課題のあるレースだとは思いますが、コース自体はいいと思います。ポテンシャルは高いね!

朝食後はバイクのパッキンクをして、荷物もあらかたまとめました。来るときよりも確実に荷物は増えているので、結構大変。帰りも超過料金確定です。時間があまったので、リーボックスタジアム周辺を散歩しました。

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アワードパーティーはお昼の12時からです。それはそれでいいかな。でも、ビールをはじめ、アルコールは全くなし! 強く改善を望む!(笑) ちなみにハワイ登録も表彰と同時にやっちゃいます。表彰の後、ウィットが1人1人に " Are you going to Hawaii? "とくるわけです。もちろん答えは、Yes!!! これは結構盛り上がります。

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スロットが取れた人はホールの別室の前で登録の手続きの列につきます。待っていたら、ロールダウンでスロットを獲得した若者が涙目でやってきました。めちゃくちゃ嬉しそうでした(笑)。

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登録を終える頃にはパーティーも終わり、みんなで記念撮影。お疲れさまでした~!

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いったんホテルに戻り、荷物の仕上げをした後は、夜の部に突入。といっても3時台なんだけど。

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そして2軒目へ! イギリスは9時過ぎまで明るいので、時間の感覚が狂っちゃいます(笑)。

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ながーい夜も終わって、酔い覚まし?のために歩いてホテルに戻りました。あ~楽しかった! さあ、明日は帰国だ!

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ヒースロー空港のラウンジは結構快適!
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翌朝は朝7時半にホテルを出発。余裕でマンチェスター空港に着くはずだったのに、ロンドンへの便が遅れていて、1本早い便に乗らないといけないことになり、大慌てになったりしたハプニングはありましたが、何とか無事に日本に帰ってきました。ホテルを出てから約22時間で自宅に到着。。。とことん疲れ果てました。でも、なんとかコナへの切符も確保できたし、結果的には実りのある遠征となりました。よかったよかった。

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Ironman UK 2010 in Bolton England

2010-08-10 | Race Report
さて、いよいよRace Day!! レースのスタートが午前6時と普通より1時間早いので、起床も午前2時と早めです。前日が7時台には寝られたので、全くつらくありませんでした。ホテルは午前3時から朝食を出してくれますが、その前に自分買っておいたバナナを2本食べました。ホテルの朝食では、オレンジジュースとパンを少々。野菜やシリアルは腹痛の原因になりそうだからやめました。スタート地点へのシャトルバスは午前4時15分の便を予約していました。乗り遅れては大変なので、ちょっと早めに出たんですが、そうしたら4時の便に乗れてしまいました。「予約は15分だけどいいのか?」と聞いたら、全然OKとのこと(笑)。結構いい加減です。

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30分弱でスタート地点近くのリー・スポーツビレッジに到着。ちょっと歩いたところにあるT1 & スイム会場に行き、バイクに補給食をセットしました。今回は、固形物はパワーバーを3本(チョコ2本でバナナ1本を挟んで短冊状に切り、ラップでくるんだもの)と、カーボショッツ10本(P4の特殊なボトルに入れて、水で溶いたもの)です。だいたいいつもと同じです。

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補給食のセット!
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日本人選手団で気合いを入れました!
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スタートまでゆっくりと待機するところもあまりなく、バイクラック付近をウロウロしていましたが、午前6時半にはトランジッションがクローズされたので、それに伴って芝生の上を歩いてスイム会場に移動しました。このルートはスイムアップ後にトランジッションまで走るところです。池に向かう選手に沿道から盛んに声援がかけられていて、かなりの盛り上がりでした。

水に入ると。。。やはり冷たいなぁ。16℃くらいみたいです。でも、ウォーミングアップができないくらいじゃないので、気合いを入れて泳ぎ出しました。とりあえず凍えるほどではない感じ。しかし、スタートは200mくらい先でのフローティングなので、立ち泳ぎでの待機時間が結構長くなってしまい、スタート前には若干寒さを感じ始めてました。

そして午前6時。スタートの号砲が聞こえたような聞こえてないような感じでしたが(笑)、周りに合わせてスタートを切りました。3角形を反時計回りに2周回です。最初の辺が一番長く、第1カーブ後は短く若干スタート方向に戻り、第2カーブ後は最初の直線よりは少し短い感じです。バトルはそれなりにありましたが、第1カーブにくる頃には抜け出せた感じ。でも、それと同時に体が冷えてきて、脚は痙攣するし、腰は痛いし、頭痛も激しくなりました。とりあえず、方向だけはしっかり確認して泳ぎました。2周目の前半が一番おかしくなっていた感じで、気分転換で背泳ぎを入れたりして(自分は背泳ぎの選手だったのです・笑)、ちょっとペースダウンしてたと思います。終盤はなんとか盛り返して、55分47秒でスイムアップ。

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2010IMUK-BIKE01 posted by (C)Junya

トランジッションまでは芝生の道です。去年はドロドロにぬかるんでいたみたいですが、今年は改善されていて、全く問題なし。バイクバッグにはアームウォーマーも入れていたんですが、天気はよさそうだし、気温も低くはないのでトライスーツだけでバイクをスタートしました。乗り始めてから天候の急変が心配になりましたが、結果的には雨もほとんど降らず、何ら問題ありませんでした。

最初はリーの街から、細かなアップダウン(上り基調)を経てボルトン、さらには郊外の丘陵地帯に入り、激しい山岳を含むコースを3周回です。試走に行くヒマもなく、全くの白紙で臨んだんですが、とにかく面食らいました。古い街並みの坂道を上っていって、いったん下った後には牧場などの間を上る激坂が登場します。スピードは10km台前半にまでダウンして、蛇行してしまうような坂道です。アイアンマンでこれはないだろーという感じ。インナーが42ではきつかったな。最も厳しい地点を過ぎても、アップダウンはしつこいくらいに連続します。これはつらい!!

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2010IMUK-BIKE04 posted by (C)Junya

正直、3周するのが(さらにはその後にフルマラソンを走るのが)信じられないな~と思いながら、集中力だけは切らさないようにして走りました。周回遅れの人が多くて分かりにくいですが、上がったり下がったりしながらも基本的には同じようなメンバーで走ってたような感じです。ようやく3周が終わって(正確には周回の序盤の坂は4回上る)、第2トランジッションに向かいました。きついながらも時計を見てびっくり。5時間45分以上かかってました。

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2010IMUK-BIKE03 posted by (C)Junya

実際には、バイクコースの距離は185kmくらいあって(自分のサイクルコンピューターは不調だったので、レース中はよく分からず)、コースもすごい坂だったので、実はそこそこいい位置で走っていたのですが。タイムの数字に大きな焦りを感じてしまいました。。。結果的にはこれがまずかった。冷静さを欠いていたのかな~。

ランの最初は高校の裏のクロカンコースです。大まかに言って、上って下る往復コース。前夜の雨でぬかるんでグチャグチャでした(笑)。これがなぜか脚が軽い! 急坂上りなのにキロ5分を切ってるし。通りに出てからも、4分半ばのペースが無理なく維持できています。これが勘違いのもとでした(笑)。

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2010IMUK-RUN02 posted by (C)Junya

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2010IMUK-RUN03 posted by (C)Junya

とにかくランラップは最低でも3時間ひと桁と思って、ちょうど一緒になったランニングが速い選手と一緒にガンガン飛ばしていきました。ペースはキロ4分台前半まで上がってました。ランコースは、クロカンコースを終えた後に通りに出て、いったんボルトン中心部のフィニッシュの直前まで行って折り返し→T2近くまで戻って折り返し→ボルトン中心部でフィニッシュというルート。ハイペースは最初のボルトンでの折り返しまで続きましたが、その後の急坂で一気に脚にきてしまいました。その後もダラダラ上りが続き、とうとう歩きが入りました。

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2010IMUK-RUN07 posted by (C)Junya

こんなことってほとんど初めての経験です。自分でも歩いちゃうことがあるんだなぁ~なんて、妙に冷静に自分を見ていました。でも、脚がいうことをききません。歩いたり走ったりしながらT2近くの折り返しを過ぎ、その後はかなりの距離を歩き続けました。その時点で今年のハワイは無理だと覚悟。あぁ、何のためにこんなところまでやってきたんだろうと情けなくなりました。

そうこうするうち、同じホテルに泊まっている日本人の方に追いつかれました(彼はランの序盤ですが)。一生懸命に走っています。ああ、自分は何をやってるんだと気持ちを入れなおし、ゆっくりと走り始めました。歩いているうちに脚がある程度回復したのか、そこそこのペースで走れるようになりました。すぐきつくはなるのですが、「このまま歩いたら、それこそ11時間くらいかかってしまう。このまま走れば10時間30分くらいではいけるし、僅かながらもコナの可能性は残される」と考え、無理矢理に走り続けました。

公園の中の道を過ぎ、通りに出ると、下り基調になることもあり、ペースはキロ5分を大きく切るほどにまで回復しました。そして、そのままフィニッシュに駆け込みました。10時間31分41秒(総合56位/1371人、カテゴリ3位/278人)。

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2010IMUK-FINISH01 posted by (C)Junya

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2010IMUK-FINISH02 posted by (C)Junya

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2010IMUK-FINISH03 posted by (C)Junya

同じくブッつぶれた2003年のアイアンマンハワイ以来、久しぶりに10時間かかりました。アイアンマンの自己ベストの9時間19分から1時間12分も遅れて、アイアンマンデビュー以来、2003年のハワイに次ぐ、ワースト2のタイムです。でも、最後に盛り返して終われたので、やっちまったなぁ~という気持ちもありましたが、意外なほど気持ちよくレースが終われました。

フィニッシュの隣のシティホールでプレスイムバッグを受け取り、マッサージを受けました。すごく上手で気持ちよかったです。外は多いに盛り上がっています。レース全体としてはそれほどの盛り上がりのあるレースではないのですが、フィニッシュだけは別世界のように盛り上がっています。それもこの人のおかげかな?(笑)

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歴史を感じさせるシティホール内でプレスイムバッグを受け取り→隣の部屋でマッサージ。
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無理だろうとは分かっていながら、日本にいる知人と連絡を取ると、どうやら自分はカテゴリで3位に入っているとのこと。レジストレーションのときに掲示されていたハワイのスロットは3個だったので、なんとびっくり仰天、ハワイに届いていたことが分かりました。終盤に走り始めてから抜いた同じカテゴリの人もいたので、あきらめない気持ちがハワイにつながったことが分かり、本当にこんなことがあるのか!と信じられない気持ちでいっぱいになりました。

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バスでT2に行って、バイクとトランジッションバッグを受け取ってホテルに戻りました。4種目めどころではなく疲れていたので、シャワーを浴びたらウトウトと眠ってしまいました。夜の10時頃にお腹がすいてホテルを出たら、郊外のリーボックスタジアム付近は、なんとマクドナルドしかやってなくて、夕食はビッグマックとフィレオフィッシュになってしまった(笑)。まあ、それはそれで美味しかったです。

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早々に「おめでとう!」という連絡はいくつか入ってきましたが、スロットの正式発表はアワードパーティーなので、変にぬか喜びをしないようにして、早々に眠りにつきました。ほんと、いろんなことがあった1日だったなぁ。いろんな意味でいい勉強になったレースでした。

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09 Ironman World Championship - Race day

2009-10-15 | Race Report
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お待たせしました! 2009年アイアンマンハワイのレースレポートです!

レース前日は早めに食事をとって、補給食の準備をして、午後8時半くらいにはベッドに入りました。ちなみに準備した補給食は、カーボショッツ12本(P4の特殊なボトルに入れました)、パワーバー3本(3本をくっつけて短冊状に切り、ラップでくるみました)、梅干し3個、ベスパ4袋(大きいの2袋をバイクとランのスペシャルニーズバッグに、小さい濃縮バージョン2袋をバイクに載せました)です。

実はレース前日は寝付けないことが多いんですが、今回はあっけなく眠りに落ちました。レース2日前の日になかなか寝付けなかった反動でしょう。起床は午前2時50分。もちろんすっきり目覚めました。朝食はバナナ、おにぎり、パンなど。食後には正露丸を服用(前夜の夕食後にも飲んでいる)。

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午前4時30分頃に車で会場に向かい、4時40分頃には到着。まずはボディマーキングです。いつものテニスコートが工事中なので、駐車場側に設置された会場でマーキング。その後にキングカメハメハ・コナビーチホテル(KKKBH)の裏を通ってピアに向かいます。緊張感が高まってきます。

トランジッションエリアの入り口で絵美と。
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上記のように昨日のうちに準備した補給食のセッティングを手早く終えて、タイヤの空気圧を9気圧まで上げました。準備は完了です。まだ午前5時過ぎで7時のスタートまでは時間はたっぷりあるので、KKKBHの玄関前でみんなと時間をつぶしました。午前6時にベスパをとって、さらにパワージェル1袋を補給しました。

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午前6時半から海に入れるので、それに合わせて移動。ちょっと出遅れてしまい、かなりの行列になりました。午前6時35分頃に入水できました。気持ちのいい水温の海を泳ぎまわって、しっかりとウォーミングアップ。プロのスタートが終わったら、スタート位置の確保のために移動しました。僕は真ん中よりもちょっと外側の前から数列目を確保。ブイの位置をみると、内側はかえって遠回りになる感じでした。



キャノン砲とともに泳ぎだしました。ジャパンのスイムでひどいことになったので、力まずスムーズに流れに乗ることを意識しました。意外にバトルからは早々に抜け出して、周りには余裕のある位置取りに落ち着きました。時々、なぜか異様に幅寄せしてくる変なヤツと一緒になってロスをしましたが、まあまあいい感じの流れに乗れた感じです。最後まで余裕をもってスイムフィニッシュ。59分36秒。。。ん、イメージよりも数分遅かったなぁ。後から聞いたら、今年は全般的にあまりタイムが出ない傾向があったようです。



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スムーズにトランジッションを終えてバイクパートへ。ハヴィまでの長い長い旅の始まりです。最初の12kmくらいはコナの街をぐるぐる回ります。しかもアップダウンの連続です。落ち着いてペースを作ることを意識して乗り切りました。今回はクアキニハイウェイの折り返し地点のところに宿泊していたので、坂のイメージがつかめてよかったです。

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パラニロードを上って左折、クイーンKに入りました。風もあまり強くなく、いい感じでスピードに乗りました。風がとても強かった去年とは違い、約65km地点のカワイハエまでは風の影響はほとんどありませんでした。途中の50km地点の手前で、平松くん、絵美をほぼ同時にパスすることができました。

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カワイハエを過ぎると、アップダウンが激しくなるのと同時に、徐々に風が強くなってきました。これはいつものことです。というか、例年に比べればたいしたことがない風でした。ハヴィ手前の長大なダラダラ坂はさすがに向かい風との戦いになりましたが、スピードはそれなりに維持できる程度でした。去年なんか10km台にまで落ちたからね(笑)。

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96~97kmくらいでハヴィの折り返し(いつも折り返しで距離を確認しようと思って忘れています・笑)。なんとタロウさんが応援をしていてびっくりしました。上の写真もタロウさんが撮ってくれました。ハヴィはハワイ島の最北端の町。ここまで来る人は少ないんだよね。力がでました!

折り返すと、当然のことながら下り基調になるのと同時に追い風になります。が、それも長く続かず、なぜかまた向かい風になりました。まあ、ここではよくあることです。集中力を切らさずにカワイハエまでを乗り切り、みんなの応援を受けてクイーンKに戻りました。



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クイーンKに入っても相変わらずの向かい風。ほとんど根気比べの様相です。とにかく周りのメンバーに置いて行かれないように淡々とペダルを回しました。下りでも全然スピードが乗らず、ストレスがたまりました。

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エアポートの手前に来て、ようやく風も落ち着いてきました。でも、もう12kmくらいしかないんだよね(笑)。かなり脚を使っちゃったなぁと思いながら、コナの街に突入してバイクフィニッシュ。5時間14分24秒でした。この日のコンディションにしては、まずまず走れたと評価できるかな。コナの街はとにかくすごい熱気です!…観客も、本当の気温も(笑)。トランジッションでサンスクリーンをたっぷり塗ってもらい、ランコースに飛び出しました。

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むむ、暑い。尋常じゃなく暑いです。こんな気温のときに屋外で激しい運動をするのはやめましょう!って感じです。重たい脚を引きずりながら、ピッチを刻みます。徐々に脚は回復しましたが、とにかく暑くて大変でした。

ケアホウの折り返しを過ぎて、日本勢との差を確認。山本信吾くんがやってきました。それなりに離れてはいるけど、かなり元気そうです。絵美も元気な走りでやってきました。その後ろからやってくる日本のライバルたちは、差もかなり開いているし、よほどつぶれない限りは抜かれなさそうでした。

もちろん、自分も気合いを入れて頑張っていたのですが、12kmくらい?でややペースダウン。というか、エイドで走りながら補給することをやめてしまいました。このまま走ったら本格的につぶれそうだったので。今から思えば、ここでもう少し粘るべきだったのかなぁ。肝心なところで気持ちが弱かったように思います。

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コナの街に戻り、パラニロードの上りはかなりフラフラでした。本当にこれから約25kmも走れるのか。。という不安感が頭をよぎりました。とにかく、エイド以外のところで止まったり、歩いたりしたら、際限なくつぶれてしまうと思ったので、エイドではしっかり水分を補給して、体も冷やしましたが、それ以外は頑張ってピッチを維持していきました。ほんと信じられないくらい苦しかったです。

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クイーンKに入ってしばらく、ハーフを過ぎたあたりで、とうとう山本くんにパスされました。付いていく力は残っておらず、自分のペースを守るしかありませんでした。もっとランニングを強くしないとダメだな。反省です。

ナチュラルエナジーラボが近くなってきて、クレイグ・アレキサンダー、クリッシー・ウェリントンの快走を横目に見ながら走りました。日本のプロは苦戦の様相です。ナチュラルエナジーラボ内のスペシャルニーズでは、最後のベスパを補給して(レース前のも含め、5袋目)、復活のきっかけとしたかったのですが、ここまで疲れると劇的な効果まではなかったですね(笑)。

ナチュラルエナジーラボの出口手前で30㎞地点を通過。もう気合いで乗り切るしかないという感じです。とにかくペースを落とさず(歩かず)、最後まで走り続けることしか考えずに集中して走りました。日本のライバルたちは総じて撃沈気味。まだまだ自分は元気な方だ!と自分に言い聞かせました。

あと6kmくらいで絵美にぶち抜かれました。まあ、彼女は15分先にスタートしているので、実際はまだかなり僕が前にいることになるのですが、ちょっとショック。本来ならついて行けるはずのペースなのに。。気を取り直して、ちょっとペースアップ(したつもり)。何度もこのコースを走っているので、あと何回アップダウンをこなせばコナに帰りつけるかは頭に入っています。

とうとう現れた最後の上り坂。これが長くてつらいんだよね。でも、これが終わればパラニの下り、そしてフィニッシュです。最後の力を振り絞って上り切り右折、観客で埋まるパラニロードに入りました。曲がってすぐに山本光宏さんからも声をかけていただきました。レースが終わりに近づいてくるとともに、長かった今シーズンがこれで終わりになるという感慨が心にわき出てきました。

クアキニハイウェイに入っても、たくさんの日本の方に応援していただきました。ほんと嬉しい一瞬です。意外に遠い76のGSで右折してアリイ・ドライブへ。脚はもうガタガタだけど、ここから順位を落とすのも嫌なので、頑張ってスパートしました。僕のフィニッシュのときのMCはウィットさんじゃなくてマイク・ライリーさんだったので、僕の名前はなんだか変な発音をされてました(笑)。

フィニッシュ直前!
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そして、フィニッシュ。9時間48分31秒。ほんと長くてつらいレースでしたが。なんとか粘り切ったという感じでしょうか。タイムも順位も全く不本意ですが、これが今の自分の実力でしょう。謙虚に受け入れて、この悔しさを来年に向けて進化していく糧としていこうと思います。カテゴリでは去年と全く同じ12位で、表彰対象の5位以内までは約10分でした。勝負事で「たら・れば」は言いたくありませんが、せめてランが去年並みだったら届いていたわけです。ほんと悔しいなぁ。

平松くんと。
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谷さん、荒井さんと。
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優勝したクレイグ・アレキサンダーと。
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バイクピックアップのときのトランジッション。
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ともあれ、シーズンは終了しました。毎年マッサージをしてもらっているヨシミさんたちから今年もマッサージをしていただき、メディアとしての取材を終えた大西さんたちと家に戻りました。とりあえず、ビール。疲れすぎてあまりおいしく感じなかったけど(笑)、心地よい安堵感でした。同宿の選手3人揃って無事完走でした。よかったです。撮影された写真や動画を見ながら、なんだかんだで日付が変わるまで起きていましたが、さすがに眠くなり就寝。長い1日が終わりました。


次回は、レース翌日以降について書きます。なかなか楽しかったですよ。

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2009 Ironman Japan

2009-06-24 | Race Report
昨夜、東京に帰りつきました。それはそれは大変な道中でしたが(笑)、それについてはまた書くとして、忘れないうちに09年アイアンマンジャパンのレースレポートを書いておきます。現地で書こうかとも思ったんだけど、レース中の写真もないので、帰ってから書くことにしました(写真はこれからもたくさん入手すると思うので、随時追加・差替えをしようと思います。)。

前夜は午後8時台には就寝し、朝はいつものように午前3時過ぎに起床。おにぎり、パン、バナナ、カロリーメイトを食べて、仕上げに正露丸を飲んで、4時半にホテル発。バスで富江へ。到着後、早々にバイクのセッティングを終えて、スイムチェックインを待ちました。

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いつものようにチェックイン開始直後にスイムエリアに入ってウォーミングアップをするも、いまいちしっくり来ず。どうなんかな~、と思ってました。プロのスタートを見送ってしばらくして、我々のスタート。きちっとダッシュを入れて、バトルは皆無のままトップ集団に入りました。でも…折り返しを過ぎてしばらくすると、呼吸が苦しくなってやばい状態に。。。お腹が押さえつけられてるみたいで、過呼吸のような感じになってしばらく動けず。1周目を終えても調子は戻らずにフラフラ目眩がする始末。リタイアも頭をよぎりましたが、2周目の後半はなんとか持ち直してスイムフィニッシュ。調子が上がっていたはずのスイムで、あり得ないほど出遅れてしまいました。この時点で本日の体調に大きな不安が出てきました。。

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バイクに乗ってもいまいちフラフラしてましたが、とにかく出遅れをカバーする気持ちが強くて、最初からバリバリ踏み込んでいきました。抜く人、抜く人に「あれ? なんかあったんですか?」と言われるのが情けない…。でも、頑張って踏んでいるうちに、顔ぶれからいって、そこそこの位置まで挽回できたことは分かりました。

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バイクは、筑波の石倉さんや兵庫の田中さんと抜きつ抜かれつの展開。引き離そうと何度も試みたけど、いまいち決まらず…。なんとか最後の二本楠の前の坂道の連続区間で抜け出して、そのままバイクフィニッシュ。でも、トランジッションのテントで彼らが合流してきて、思ったより離れてなくてがっかり(笑)。

さて、Cervelo P4 ですが、ほんとよかったです。下りなんか、周りが必死でペダルを回している横を、DHポジションで脚をとめている僕が全然違うスピードでぶち抜いて行けるんですから。普通じゃあり得ません。異次元の空力性能を実感できました。これは僕の主観的な感想じゃなくて、一緒に走っていた石倉さんとかもびっくりしていました。
あと、よく話題になるBB上の特殊なボトルですが、結論的には全く問題ないです。僕はカーボショッツを満載していたのですが、全く問題なく補給ができました。ボトルの形状がつかみやすいようになっているし、収納するのも全く苦になりませんでした。用途はエネルギージェルなどを入れることに限定されるとは思いますが、あれを理由に購入を見合わせるのは、全くナンセンスだと思います。ということで、かなり気に入りました!

1周目の武家屋敷通り
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ランニングに入ると、最初からどうにも体に力が入らず、ヒラヒラと走ってました。なんだか前途多難。でも、中央公園の折り返しで、大橋くんをはじめとする同じカテゴリーの選手や、その他のライバルたちとすれ違って、「こんなことしてる場合じゃない!」と気合いを入れ直しました。滑走路の折り返しをこなし、周回道路に出ると徐々にリズムが出てきて、一旦僕を抜いていって、一時はかすかに視界に入るほどになった石倉さんがだんだん近づいてきました。

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1周目の終わり、福江の市街に入る前にとうとう石倉さんをパス。ほぼ同時につぶれ気味の篠崎くんもバス。そこからはほとんどひとり旅。元気なうちはいいんですが、30kmを過ぎると相当に脚にきて、我慢のレースになりました。

走っているうちは、後続の選手がいつ追いついてくるのか、心配で心配で仕方なかったです。終盤になって松下くんや平松くんにひとたまりもなく抜かれ、かなりがっくり。まあ、今日の調子じゃ仕方ないか。

武家屋敷通りを右折してフィニッシュに向かうところ。。きつい!
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ほんときつかったけど、かなりのど根性で(気持ちの上では・笑)ペースを落とすことなく福江の市街に帰ってきました。武家屋敷通りを過ぎて、フィニッシュへの迂回路へ。朝に富江へのバスを乗ったあたりで後方を確認すると、はるかかなたに黒いウェアが見えました。鈴鹿くんだ。。。しかし、これだけ開いていればセーフティーリードだなぁ、と思いました。苦しいながらも充実感にひたりながら文化会館前を通過し、いよいよ石田城の門をくぐりました。ああ、やっと終わった…と思って後ろを振り返ると、げっ、鈴鹿くんがすぐそこに迫ってるし! もちろん、大人気なく猛ダッシュ。2秒差で逃げ切ることができました。最後の最後に一番の見せ場を作ることができてよかったです(笑)。

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9時間38分56秒で総合21位、カテゴリー2位でした。一時はどうなる事かと思いましたが、なんとかアイアンマンハワイの出場権は確保できました。

谷さんと
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でも、内容的には反省点だらけ。調子自体は上がっていたのに、当日に体調を合わせられなかったのが一番の原因です。レース中は今までにないくらいずっと苦しかったです。周りには「相変わらず安定して結果を出すね~」なんて言われるし、自分でもそういうところは評価してよいのかな、とは思いますが、もっと爆発的な力を発揮できるようにならないと、ハワイでは戦えないなあ。ハワイで今回みたいなレースをしないよう、夏の間もしっかり練習していこうと思います。

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この日の第4種目はかなりハードで、午前2時20分まで続いたのでした。。ホテルに帰って即死状態で寝ましたが、起きてる時間がほぼ24時間になりました。

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魔女王?
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シラトタロウ氏も合流
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Kona 4日目… Race Day !!!

2008-10-14 | Race Report
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いよいよ2008年の Ironman World Championship のレースデイ 今シーズン積み重ねてきたものの全てを出し切る日がやってきました。でも、緊張感はあるものの、不思議なほど冷静でした。アイアンマンハワイはいつもそんな感じ。

ケアホウのコンドミニアムから車で移動して、午前5時過ぎにKKKBHに到着。すぐにボディマーキングをしにテニスコートに行きました。

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そして、バイクのセッティング。補給食は、①ラップにくるんだ梅干し4個をトップチューブにセット、②DHバーの間のバッグに、カットしたパワーバーを約2.5本分入れて、③カーボショッツ13本分をボトルに入れて、サドルの後ろにセットしました。主食はカーボショッツで、パワーバーは固形物が欲しくなったときに食べる感じです。梅干しは定期的に食べて、発汗により失われた塩分を補給します。

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(スイム)
スタートまでは、KKKBHの玄関前にいました。で、スイムチェックインが始まる午前6時30分の直後に泳ぎ始めました。今回はメイストームの山本化学工業の素材を使ったスイムスーツで泳ぎました。午前6時45分のプロのスタートを見送って、すぐにスタート付近に移動。今年のスタートの位置取りは例年以上にタイトで(というか、エリア自体が狭かったと思います)、ぎゅうぎゅうに詰め込まれてた感じ。こんなんでスタートしたらえらいことになるな~と思っていたら、スタートの号砲が鳴りました。

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そりゃもう、めちゃくちゃなバトルでした。折り返しまでず~っとごちゃごちゃでした。折り返しを過ぎると若干すいてきて、前の集団を次々にとらえていきました。でも、追いつくたびに僕が行こうとしている方に寄ってくる人がいて、いまいちスムーズに上がっていけませんでした。タイムは58分48秒。よくはないけど、悲観するほど悪くもないかな、という感じ。スイムスーツですが、やはりよく進む感じがしますね。最後まで体力的にすごく余裕をもって泳ぐことができました。


(バイク)
バイクをスタートすると、最初はコナの街をまわります。これがアップダウンがあって結構つらいんだよね。目が回りそうです。クイーンKに入れば最初は下りなので、頑張って踏んで行きました。そして、大観衆のパラニロードを上って、クイーンKへ。

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クイーンKの序盤は風も穏やかで、いいスピードで飛ばしていけました。でも、カワイハエに近づくにつれ、いわゆるコナウィンドが吹き始め、直線道路なのにみんな自転車を斜めにして走っているような状況でした。カワイハエの付近ではいったん風は弱まりましたが、ハヴィが近づくにつれ、猛烈な向かい風が吹き始めました。特にハヴィ手前の15kmくらいの上り坂は相当に堪えました。全然スピードが出ないし。でも、こんなときでも構わずガンガン飛ばしている人もいるわけで、自分の弱さを痛感してしまいました。

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ハヴィを折り返すと、最初は追い風が吹いていて、快調に飛ばしていけました。しかし、時々吹いてくる横風は強烈で、ハンドルが振られてこけそうになることが何度もありました。そして、風はいつの間にか向かい風基調になりました。なんでだよ~

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クイーンKに入っても、しばらくはあまりスピードに乗らなかったけど、終盤になってやっと、風も落ち着いてきました。風が強いときは「これはバイクが終わった後にフルマラソンなんて正直無理かも…」と不安になったんですが(ほんとです・笑)、バイクの終盤でなんとか体力は回復することができました。バイクラップは5時間19分53秒でした。


(ラン)
ランの最初は、コナからケアホウまで南下します。ちょうど昼過ぎころで、日差しもあったんですが、暑さはそれほど感じませんでした。最初こそ足取りは重かったものの、すぐに軽い感じでリズムに乗り始めました。今回思ったんですが、ケアホウのコンドミニアムに泊っているおかげで、ランの前半のコースのイメージがしっかりできました。ちょっと遠いな~と思ったけど、それはそれでよい面もあるんですね。

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スイムを僕のすぐ後で上がって、得意のバイクですっ飛んで行った篠崎くんが徐々に近づいてきました。アイアンマンエキスポの手前あたりで山本光宏さんが、「篠崎がすぐ前にいる。抜けるぞ」と声をかけてくれました。遠くを見てみると、確かにそれらしい人影が。気合いを入れなおしてペースを上げていって、パラニロードへ右折する直前、コナ・シーサイドホテルの前で篠崎くんをパスしました。

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パラニロードの上りでも何人かパスしました。このあたりで17kmくらいだと思います。その間、抜いて行く人もいますが、圧倒的に自分が抜く人数の方が多くて、今日は走れているなと実感しました。

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クイーンKでは、戻ってくるトッププロとすれ違いながら、一歩一歩前を目指しました。ナチュラル・エナジー・ラボまでは意外に長く感じます。その間にランニングは半ばを超えることになります。ナチュラル・エナジー・ラボの入り口で左折して、L字型に折り返してきます。ここで後続との距離を確認できます。この時点で日本人のアマチュアではトップを走っていたのですが、実業団ランナー出身の荒井さんが結構近づいてきていました。例によってすごいペース。やばい(笑)。でも、それ以外の日本のライバルたちに対しては、ほぼセーフティーリードといえる差をつけていました。

そして、再びクイーンKへ。ここからは10kmちょっとなんだけど、疲れている身には長い長い道のりです。周りにはカテゴリーの選手がうようよいて、気が全然抜けません。というのも、このときは表彰台を争っていると思っていたから(笑)。

36kmくらいで荒井さんが後ろから来て、あっという間に抜いて行きました。ランラップはなんと2時間49分 河原くんより速いし。おそろしい。でも、絶対にあの走り方はまねできないな~。

メイストームの応援部隊の大西店長、高嶺くんたちの応援に力づけられながら、最後の力を振り絞って、やっと最後の上り坂へ。めちゃくちゃきついけど、これを上りきれば、パラニロードの下り坂、そして、フィニッシュが待っています。周りの選手もペースがどんどん上がって、僕も必死でストライドを伸ばしていきました。

意外に長いフィニッシュラインへの迂回をこなして、やっとアリイ・ドライブへ。例年通り、いや例年以上の熱狂的な声援に後押しされてフィニッシュ ランラップは3時間15分46秒でした。

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タイムは9時間41分26秒(日本人で4番目、プロを除くと2番目)。はっきり言って思ったよりも全然悪いし、カテゴリー順位も12位で(7位までは1分くらいの差だけど、表彰対象の5位は9時間30分)、目標は達成できなかったけど、今の自分の力は出し切ったと思います。要は力不足ですね。早くも来年に向けてのモチベーションがふつふつとわいてきました。ちょっとは休ませてもらうけど、またしっかり練習をして、来シーズンに向かいたいと思います。僕はまだまだ発展途上です

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ホノルル国際空港のサクララウンジにて。タロウさんが横でブログ更新?しています(笑)。


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アイアンマンジャパン報告3…Race Day !!!

2008-06-27 | Race Report
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08IronmanJapan0075 posted by (C)Junya

いよいよ Race Day !!! この半年の練習の成果を発揮するときがやっと訪れました。

前日の就寝が早かったこともあり、起床予定の午前3時よりも少し早く目が覚めましたが、3時まではベッドでゴロゴロしてました。朝食はおにぎり2個、パン2個、バナナ1本、腹痛予防に正露丸を服用(ちなみに、前夜にも服用)。

午前4時25分にホテルを出発して、富江行きのシャトルバス乗り場に行きました。4時45分からの運行ということになってるけど、人が集まり次第、45分になる前でも出発しています。僕も40分前頃にはバスに乗れました。

福江市街は雨は降ってなかったけど、富江に近づくにつれ、霧雨が降り出しました。到着しても軽く降ってました。でも、準備には支障がないくらい。まずはボディマーキングをして、バイクバッグをラックの所定の位置にぶら下げ(今年からバイクバッグの預託はなくなりました)、バイクのセッティングです。バイクにセットした補給食は、カーボショッツ12本(バイクボトルに入れて、少し水を混ぜたものをサドルの後ろのケージにセット)、大福餅4個(ノリブクロにセット)、梅干し4個(ラップにくるんで、トップチューブにセット)です。前日にレジャーシートをかけておいたので、チェーンとかは問題ない感じですが、念のため、少しオイルを塗っておきました。

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08IronmanJapan0074 posted by (C)Junya

スイムチェックインの午前6時30分まではまだまだ時間があるので、知人と話したりしてました。10分くらい前にはウェットスーツを着て、いつものように、チェックイン開始と同時にビーチにおりました。

前日と同様に波はほとんどないコンディションです。水温は20℃ちょっと。最初はやや冷たいですが、レースには問題ないです。軽くウォーミングアップをして、6時58分のプロのスタートを見送り、いよいよ自分たちの番です。

ラインの中央くらいの2列目からスタート。さすがに最初はバトルが激しくて、乗っかられたり、引っ張られたりでしたが、比較的早く落ち着いてきて、エージのメイン集団のちょっと後方の位置になりました。結局、最後まで集団を前に見ながら泳ぎました。ちょっと失敗。最後まで余裕はあったので、集団につくことは可能だったはずだよな~。タイミングを逸しました。56分41秒。

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さて、次はバイク。スイムアップ直後のバイクは何度やってもつらいです。最初は富江の町を回るコースでタイトなカーブが多いのですが、路面はかなりスリッピーな状態でした。直線では気合いで踏み込みましたが、カーブでは無茶をしないで慎重にいきました。

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08IronmanJapan0076-03 posted by (C)Junya

富江の町を出ると、海沿いを北上して福江市街に向かいます。沿道からいろんな人に声をかけられて気合いが入ります。カーボショッツのダリルさんも「ユジーリ、ガンバッテ」と大声で応援してくれました。実は木曜にもつ鍋を食べたときに、日本語で応援するにはなんと言ったらいいのか?と聞かれたので、「ガンバッテ!」と教えてあげたのです。

福江に近づくにつれ、路面はドライになりました。後で聞きましたが、福江は1日を通して一滴も降らなかったみたいです。とにかくなるべく重たいギアを力を込めて踏んでいきました。だんだんと調子が出てきましたが、二本楠の手前の坂の連続ですでに結構きつい。こんなんで180kmもつのか?という心配もありましたが、涼しくてスピードレースになることは確実なので、セーブすることなく飛ばしていきました。

そういえば、途中で1秒もつけないくらいものすごいスピードで走っている選手がいて、びっくり仰天しました。なんと同じエージカテゴリーです。ありゃ~と思ったのですが、実はその人(Matthew Illingworth選手)はイギリスの元オリンピック選手(自転車競技)、しかもタイムトライアルなんだそうな。速いはずだよ。ちなみに、ランニングで抜き返しました(笑)。

最初の二本楠を左折すると、救急車が僕を抜かしていきました。事故か…と思っていたら、優勝候補のパクさんが落車してもがき苦しんでいました。どう見ても復帰はなさそうな感じ(結局そのままリタイヤ)。折口トンネルを抜けると下り基調の道になり、スピードに乗って突っ走ることができます。それを過ぎると玉之浦町大宝への折り返しに入ります。プロが帰ってきているのを横目に見ながら飛ばしていきます。折り返し手前はちょっと上り坂になります。

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08IronmanJapan0076-031 posted by (C)Junya

折り返してライバルとの位置を確認すると、、、意外に近いじゃん 相当につめてきているようです。これはやばい。やや焦って、これまで以上に気合いを入れました。しかし、島の北西部のアップダウンの続く区間で、まずは 福田宰くん が、次に大橋康治くんが、さらには鎌田和明くんが次々に追い付いてきました。70kmくらいで抜いた飯田忠司くんもついてきているようだ。あとはフランス人のステファン(後で書きますが、彼とはランニングでものすごい接戦をすることに…)。おぉ~なんという高いレベルのパックができてしまったのでしょう。このメンツで練習すると面白いな~なんて思いながら走っていました(笑)。天気は雨で、しかも濃霧でした。

パックで走りながら、福田くんは「面白くなってきましたね~」とか言ってるし、鎌田くんも「湯尻さん、去年のハワイみたいっすね!」とか言ってます(笑)。ドラフティングに気をつけながらも、着かず離れずでいいペースを維持して走りました。福田くんが特に元気そうです。しかし…このなかで自分は決してランニングが強くない。このまま最後まで行ったら、確実に誰かには負けてしまう。ここは行くしかない ということで、上り坂を利用してペースアップ お、ついてこない ここは頑張りどころだと思って、平地と下りで死ぬ気で踏み倒して、集団を引き離すことに成功しました。

そのまま2周目へ。最初はほぼ単独走でしたが、大宝の折り返しの復路で、山本信吾くんが追い付いてきました。で、またもアップダウンの連続する区間での抜きつ抜かれつの接戦になりました。僕もよく体が動きましたが、やはりきつい でも、一人ぼっちで走るよりは速く走れたと思います。この接戦はバイクフィニッシュまで続きました。バイクのタイムは5時間08分44秒(トランジッション1&2を含む)でした。

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08IronmanJapan0076-04 posted by (C)Junya

さて、ランニングです。ほぼ同時にバイクをフィニッシュした山本くんは、素早いトランジッションで一足先にランスタート。僕も普通にやったつもりだけど、なぜか出遅れてしまいました。山本くんは前方に見えるんだけど、なかなかつめられないでいました。そうこうするうち、バイクで一緒に走っていて、僕の少し後にランをスタートしたステファンが追い付いてきました。相当大柄なのに、いい感じで走っています。ちょっときつかったけど、ついていくことにしました。

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08IronmanJapan0076-041 posted by (C)Junya

それからは、長い長い並走の始まりです。去年は大橋くんとだったけど、今年はこいつと一緒か~なんて思いながら、淡々と並走しました。1周が終わった武家屋敷通りで、前述の自転車のオリンピック選手を抜きました。Dカテゴリーの順位が1つアップ かなり気が楽になりました。でも、23kmくらいのスペシャルニーズをもらうことができるエイドの手前で鈴鹿将樹くんに追いつかれました。まあ、ある程度は想定内。カテゴリー3位に落ちました。後ろには松下篤史くんと荒井さんがいることが予想されます。2人ともランが切れるので安心はできません。とにかくしっかりとペースを維持していくことだけを考えていました。同じあたりで金田一くんを抜きました。

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08IronmanJapan0076-042 posted by (C)Junya

2周目に入ると、すごく脚がきつくなってきて、ついて行くのがきつくなってきました。ステファンからは「フィニッシュまで一緒に行こう」と励まされ、お尻をポンっとたたかれました。かなりいいヤツです(笑)。苦しみながらもしばらく粘っていたら、なんとか復活してきて、元気に走れるようになりました。

しかし、38kmくらいでまたきつくなり、もう脚がガタガタに。。。でも、あと少しです。なんとかステファンに食らいついていきました。カンパーナホテルの角を曲がってあと700mくらいになったとき、後ろを振り返ったら、なんと福田くんが結構近いところを例によって元気よく走っていました 僕はカテゴリーが違いますが、ステファンは同じCです。彼は僕にペースを合わせているようにも見えたので、文化会館を過ぎたあたりで、「後ろの彼はCカテゴリーだから、急いで行け」と言いました。ステファンはめっちゃ驚いて慌ててペースアップ。。といってもあまりアップしなかったけど(笑)、僕の前に出ました。結局そのままの順位でフィニッシュ。ランラップは3時間14分23秒です。

↓これからゴールテープを持ち上げたのに…。変な写真だ。。。
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08IronmanJapan0076-05 posted by (C)Junya

フィニッシュタイムは9時間19分48秒でした。詳しい結果は こちら をご参照。涼しい中でのスピードレースだったこともあり、とてもいいタイムが出ました。冬からやってきた練習の成果は出せたかなと思います。正直9時間半は切れるのではないかと思っていましたが、9時間20分を切るのはちょっと驚きです。

フィニッシュ直後、日本人トップの河原くんと。
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08IronmanJapan0078 posted by (C)Junya

バイクで爆走した篠崎くんと。
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08IronmanJapan0079 posted by (C)Junya

実は、7月には40歳になり、カテゴリーが上がります。アイアンマンハワイは40-44歳カテゴリーでの参加になります。ハワイでも今回のような走りができれば、十分に表彰台圏内だと思います。このチャンスを逃したくないので、夏の間もしっかり練習して、クイーンKを爆走できるパワーをつけたいと思います。

帰りの五島福江空港で、ステファンと。KONAでの再会が楽しみです。
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08IronmanJapan0174 posted by (C)Junya

※写真はいい写真を入手し次第、追加or差替えをします


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2007 アイアンマンハワイ報告4…Race Day !!!

2007-10-19 | Race Report
いよいよ 2007 Ironman World Championship の Race Day  この1年間やってきたことの成果を全て出し切る1日です。いわば、発表会みたいなもんですね。とにかく、精いっぱい頑張ってきました。以下、そのレースレポートをします。

当日は、あまりの興奮状態に、午前3時に起きるつもりだったのに、2時半過ぎには目が覚めてしまいました。寝つきも悪かったので、あんまり寝られなかったけど、気持ちが高揚しているせいか、眠気は全く感じませんでした。気持ちが高ぶっているのに妙に冷静という、不思議な境地。最近のレース前はいつもそんな感じです。

僕がベッドに入った後に朝食用のサンドイッチを作っておいてくれていたので、一人でパクつきました。あとはバナナを2本。あんまりたくさん食べると、レース中の腹痛を誘発するので、軽めに済ませました。去年が腹痛で苦しんだので、慎重にいきました。直前に空腹感が出たときのためにGUUのジェルを数本プレスイムバッグに入れておきました。そして、仕上げにはやはり腹痛予防に正露丸。

午前4時半にクルマでコンドミニアムを出発。すごく緊張はしているんだけど、そういう自分を冷静に見つめている自分がいる感じ。精神状態は良好であることを感じていました。

アリイドライブを、交通規制されて手前まで行って下車。ボディナンバリングと、バイクのセッティングに向かいました。高嶺くんがサポートで付き添ってくれました。

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比較的スムーズにボディナンバリングを済ませ、トランジッションエリアへ。補給食はカーボショッツ12本(ボトルに入れる)、パワーバー3本(3本くっつけたものを短冊状に切って、ラップでくるんでノリブクロへ)、梅干し3個(ラップにくるんで、トップチューブにテープで固定)です。ヴィットリア・コルサEVO CXの空気圧は、晴天が予想され、かつ直線的なコースでもあるので10気圧ちょっとまであげました

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ポンプや補給食を持ってきた容器など、余計な荷物を高嶺くんに預けて、すべての準備は終了。ホテルが近い人は部屋に戻ったりしますが、僕はトランジッションエリア内で座り込んで、レースに向けて精神を集中させていました。な~んていいながら、ミーハーぶりを発揮して、ノーマン・スタドラーのバイクの写真を撮ったりしてました(笑)。

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午前6時半になると、スイムエリア内に入れます。いつものように、速攻で海に飛び出しました。アイアンマンハワイのスタート前の海の雰囲気は本当に素晴らしいんだよね。今そこに自分がいて、海に浮かんでいることに、言いしれぬ喜びを感じます。アリイドライブ沿いやピア上にはすごい群衆、上空にはヘリコプター、、感動で鳥肌が立って、気分は最高潮に高まりました。ピアに山倉紀子さんや山本光宏さんがいるのを発見して手を振りました。↓は、そのとき紀子さんが撮ってくれた写真です。



十分にウォーミングアップをした後は、アカペラのアメリカ国家を聞き、プロのスタートを見送りました。ちょっとスタート時間が早まっています。自分らも早くなることを想定して心の準備をしました。だんだんと人が密集して位置取り争いが激しくなってきたところで、いきなり大砲の音。いつもながらの激しいバトルとなりました





かなりバトルは激しかったです。ゴーグルが何度も外されました。前に出ようにも出られず、あまり体力的に追い込むこともできないまま時間が過ぎていきました。結局最後まできつくなることもなくスイム終了。58分くらいかな。。。と思ってたら、1時間ちょうどでした ちなみに、ゴーグルが外されたことで、コンタクトレンズが外れて、ゴーグルの内側に張り付いていました。ひどいな。もっとも、仮にコンタクトレンズがなくなっていても、予備のレンズをバイクバッグに入れていたので大丈夫だったのですが。とはいえ、スイム直後のトランジッションで、落ち着いてコンタクトレンズを装着するのはかなり大変で、タイムを少しロスしてしまいました

気を取り直してバイクパートにに移りました。最初はコナの町の周囲を八の字に回ります。意外にアップダウンが激しくて、スイム直後ということもあり、目が回りそうな感じです。クィーンKに出る最後の上りであるパラニロードの路上には、チョークでいろんな応援メッセージが書かれ、群衆がバイクの行き先上に密集しています。上りがきつくてめっちゃ苦しいのですが、大げさではなく、ヨーロッパのロードレースみたいで結構うれしい 実はコナの町を周回しているときにトラブルが発生。カーボショッツ入りのボトルが飛んでしまいました。。。ひと口も飲んでないのに やっぱ、重たいからダメなのかな。去年も途中で落ちちゃったし。とはいえ、気持ち的に引きずっても仕方ないので、固形物はあるし、あとはエイドでジェルやバナナをもらえばいいか~と気を取り直しました。



クイーンKハイウェイに出ると、鎌田くんと一緒になりました。結局、彼とは後半までず~っと一緒でした。時々すごいスピードで抜いていく人はいますが(そのなかには、ローラン・ジャラベールがいたはずなんだけど、残念ながら気づかなかった)、バイクパートも中盤になると、だいたいは同じメンバーで上がったり下がったりしている状況になります。これは例年どおりの展開です。



カワイハエを過ぎると、猛烈な向かい風が吹き始め、ハウィ手前の長い上りでは超スロー走行を強いられることになり、ものすごく苦しい走りとなりました。
そんななか、鎌田くんはまずイエローカードを受け(ドラフティング以外のペナルティ=ペナルティボックスでのストップ&ゴー)、その後にドラフティングの宣告を受けてペナルティボックスでの4分間のストップとなってしまい、集団から遅れました。

ハウィを折り返すと、追い風といえば追い風なんですが、しょっちゅう左(内陸側)からの強烈な突風が吹いて、度々こけそうになりました。このあたりは軽く60km以上のスピードが出ていることもあり、本当に危なかったです。とはいえ、周りも飛ばしているから、スピードを緩めるわけにもいかない。こわ~

帰りのクイーンKは、微妙に向かい風気味だったけど、気になるほどではありませんでした。撮影のクルマが近くで撮影していたこともあって、気合いが入りました(笑)。もっとも、オフィシャルDVDに写っている保障は何らありません。出てたら買おう バイクラップは5時間14分。去年より10分遅いです。風のコンディションは今年の方が悪かったけど、もうちょっと短縮したかったところです。


さて、ランニングです。バイクでかなり踏みこんでいたせいもあり、最初の数キロは相当またーり走っていたと思います。でも、徐々にペースを上げていけました。しかし、めちゃくちゃ暑いし…



まずはケアホウへ南下する折り返しです。木曜の朝に走ったコースです。自分たちの泊まっているいるコンドミニアムの前を通過していきます。数日前に走ったのは正解でした。コースのイメージができてる(先がみえてる)と気分が楽です。河原くんは相変わらず小気味よく走っています。折り返しに近づくころ、ナオ発見。時間はかかりそうだけど、頑張れば、どっかでは抜けそうな気配。



折り返してコナの町へ。途中で日本人のエージグループの選手との差を確認。あとから考えると、この時点では日本人のエージではトップを走ってたんだよね。いつも競り合っているライバルたちはなぜか結構遅れていました。今回のコンディションはかなり厳しいのかな。荒井さんとの差はそれなりにあったけど、走力の差を考えると、そのうち抜かされそうな感じ。気を引き締めました。鎌田くんも脚がよく動いています。

コナの町に帰り、パラニロードを上ってクイーンKへ。だいたい同じ外国人たちと一緒に走っていたのですが、外国人は上りが遅かったです。多摩丘陵のアップダウンで鍛えたのはコナでも役にたった

クイーンKに出ると、一気に視界が広がって気分が一新します。でも、その分、先が見えすぎてつらい面もあります。ナチュラルエナジーラボまでは、実はそれほど距離はないんだけど、単調なだけにえらく長く感じます。

しばらくすると、前方からクリス・マコーマックが帰ってきました。おお、優勝はマコーマックか。もうすぐ終わりとはうらやましい(笑)。自分はまだ距離がたくさん残っているので、なるべく後のことを考えず、今全力で走ることだけを考えました。

ナチュラルエナジーラボのところで左折すると、強烈な西日が襲ってきます。でも、それほど暑さは感じませんでした。L字型に走って折り返し。仰天したことに、鎌田くんが少し前にいることが分かりました。一度トイレに入ったすきに抜かれたらしい。ストライドが伸びていて、元気そう

折り返してしばらく行くと、荒井さんが。。やばい近づいてる。ま、抜かれるにしても、できる限り抵抗をしようと思い、頑張りました。クイーンKに上ると、残りは11kmくらい。でも、このあたりから気を抜くと腰が落ち気味になるようになってきました。とにかく高い姿勢を保つように意識して、ペースを維持。エイドでは氷をもらってウェアの中に投入。

途中で前方にナオを発見。徐々に近づいてきて、メイストームチームの応援の手前で抜きました。もう距離はそんなに残っていません。時計を見ると、サブ10は余裕でクリアしそう。あとはどれくらいまでいけるか。気持ち的にはペースアップしました。実際に上がってたかどうかは、大いに疑問の余地がありますが(笑)。

クイーンKの最後の上りをクリアして右折、パラニロードに入ると、一気に応援が増えます。すんごくつらいけど、心は幸せ 周りが飛ばしているので、自分も最後の力を振り絞りました。シーサイドホテル前を左折してフィニッシュロードへの迂回。これが結構長いけど、知合いの応援もあり、元気づけられました。76の給油所を右折するともうアリイドライブは目の前です。



とにかく、最後までしっかり走りました。というのも、振り返ると、ちょっと後ろに結構頑張って走っている人がいたもので(笑)。そして、歓喜のフィニッシュ



フィニッシュタイムは9時間45分26秒でした(ランは3時間22分でした)。日本人のなかでは6位(プロを除くと2位)です。日本人のなかの順位はよいんだけど、総合ではやっと100位台です。まだまだ修行が足らんな。

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ちなみに、来年のハワイはカテゴリーがEに上がります。今回の結果を見ても、ベスト10はもちろん、表彰台だって狙えないところではないと思います。冬の間からしっかり体力づくりをして、競技能力を飛躍的に向上させて来シーズンに臨みたいと思います。終わったばかりなのに、早くも意欲満々って感じ もちろん、しばらくは1年の疲れを癒すためにのんびりしますけどね。


では、楽しいオフに突入しまーす


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実業団サイクルロードレース(富士スピードウェイ)

2007-10-06 | Race Report
富士スピードウェイ
富士スピードウェイ posted by (C)わかパパ

今日は来週のハワイのための調整レースという位置づけで、実業団ロードの試合に出てきました。去年はロードの試合をおろそかにしてしまい、今年はBR-3での出走です

使用バイクは、Cervelo R3SL です。
Cervelo R3SL
Cervelo R3SL posted by (C)わかパパ


明日のBR-1のヒルクライムに出場する篠崎くん。
篠崎ユー!
篠崎ユー! posted by (C)わかパパ


着替え未了&受付未了の人たち(笑)
メイストームライダーズ!
メイストームライダーズ! posted by (C)わかパパ


レースでは終始先頭集団の前方に位置し、時々は先頭を引きました。BR-3ということもあって、基本的な走力は僕より下の人が多いと感じました。富士スピードウェイのサーキットを8周するのですが、最終周回ではメイストームライダーズが先頭集団を4人で引く展開になりました。僕は途中で抜け出して単独でトップを走りました。最終コーナーを回るところまでは先頭をキープしました。しか~し。。。ゴールスプリントは川の流れに飲み込まれた感じでした(笑)。結局は集団に埋もれてフィニッシュ トライアスリートの弱点がモロに出た感じ。まぁ、ケガをしなくてよかったです。自分の仕上がりのよさも感じられたしね でも、距離的には、これから力が出る、ってっところで終わるんだよね~

走り終えました!
走り終えました! posted by (C)わかパパ

今日のレースには、トライアスロンジャパンの村山さんとジェロ本多さんも取材に来ていて、レース後のホームストレートに入れてもらい撮影をしました。今度の号の巻頭カラーに登場する予定です。今年2度目の巻頭カラーだ
そういえば、フィニッシュ後のクールダウンの周回で、トライアスロンをやっているという人に「湯尻さんですよね?」と話しかけられました。このブログを時々見ていただいているとのこと。トライアスリートもどんどんロードの試合に出てみたらいいんじゃないかな。バイクの走力の向上には絶対に役立つと思いますよ~。

ポテンザブリッジ
ポテンザブリッジ posted by (C)わかパパ


ほんと、いい刺激が入りました。この距離だと全然疲れも残らないし、これはいいかもしれない。しばらくレースに出ていなかったので、気持ちもカラダもレース仕様に切り替えられました 来週はやりますよ~


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