6月17日に開催された
2007年 アイアンマンジャパン のレースレポートです
まずは、使用した機材を簡単に紹介します。といっても、昨シーズンとあまり変わっていません。変わったのはヘルメットくらい。特に、Cervelo P3は素晴らしいトライアスロンバイクなので、変える必要性が感じられません。
① スイム
・ウェットスーツ メイストームオリジナル
・ゴーグル
Aquasphere kaiman
② バイク
・フレーム Cervelo P3 Carbon
・ハンドル
VISION TRIMAX CARBON INTEGRATED BAR R-BEND
・クランク
FSA K-FORCE MegaExo
・ホイール Zipp 404 & 808
・タイヤ
Vittoria/コルサEVO-CX チューブラー
・ヘルメット
BELL(ベル) METEOR II
③ ラン
・シューズ
アシックス T3 LS
当日の朝は3時に起床。前夜は驚くほど寝つきがよく、午後9時過ぎには眠りに落ちていたせいか、すっきりと目覚められました。ほどよい緊張感で、精神的に落ち着いていることが自分でも分かりました。前日から用意していた朝食は、おにぎり2個、バナナ2本、アップルパイ1個、ウィダーエネルギーイン1個です。そして、食後には正露丸を服用。お願いだから効いてくれ
→効きました
(笑)
持ち物の最終チェックをして、午前4時半にホテルを出ました。ランコースの最終地点から、バスでスイム会場の富江に向かいました。例年よりも開催時期が遅いので、富江に着く頃にはほぼ明るくなっていました。いつもはキャンプ村内の大漁旗が風で飛んでしまいそうになっているのに、今年はダランとしています。風がない
波もない
まずはボディナンバリングを済ませ、バイクに補給食をセットしました。今回は、大福餅を3個(ノリブクロの中)、カーボショッツ(ワイルドベリー味)を12本(X-lab にセットしたボトルの中)、梅干を3個(ラップに包んでトップチューブにテープで固定)です。ちなみにランニングはエイドでもらえるものだけ。タイヤの空気圧は9気圧強。
午前6時半にスイムチェックイン開始。いつものようにほぼ先頭切って海に入りました。確かに波がなくて泳ぎやすい。水温もちょうどいい感じ。しっかりとウォーミングアップを行いました。
プロのスタートを見送って2分、エージグループがスタートしました(エアホーンは全然聞こえず、大漁旗が上がったのを確認して泳ぎ始めました)。全くバトルもなく、スムーズに先頭集団に付くことができました。いい感じ。…だったのですが、1周目の後半くらいから、なぜか腕が全く回らなくなってきました。完全に腕パン状態。あれ~、おかしい
2周目は本当に苦しかったです。ウェットスーツのサイズが合ってなかったかな。結局、大橋くんや篠崎くんを含む第2集団の後ろに付いてスイムアップ。59分56秒。あの海のコンディションからすると遅いな~
気を取り直してバイクスタート。スイムのダメージが残っていて、なかなか重いギアを踏み込んでいけない状態がしばらく続きました。福江の市街を過ぎて、二本楠を左折、周回コースに入りました。この辺りに来ても、どうも力が入らない状態が続いて、やばいな~と思っていたら、
この人 に追いつかれてしまいました。去年のハワイでは再度突き放せたのですが、今回は付いていくのがやっと。「今日はアカンかも
」とかなり弱気になってしまいました。
とはいえ、こんなことでは終われない、この日のために準備してきたんだから
という気持ちを強く持って、なるべく重いギアを踏み続けているうち、だんだん調子が上向いてきました
1周目の後半には大橋くんをパス(かなりきつそうだ)。まだいい位置にいることを実感して、元気が出ました。そのまま2周目に突入。
2周目はきついながらもある程度の走りができた感じ。後半には、1周目の序盤で抜いていった塩野さん(ちょっとしたトラブルに遭った模様)を抜きました。ところが、160kmあたりで、一旦沈んだはずの大橋くんが復活してきて、ものすごい勢いで抜いていきました。同じエージということもあり放っておけないので、すかさず反応。
そのまま二本楠を左折すると、前田くんがいました。バイクの前半でものすごい勢いで抜いていきましたが、なんか勢いがない感じ。そこからは僕が前を引いて走りましたが、もうランニングも近いので、無理せずほぼ一緒にバイクフィニッシュ。タイムは5時間18分39秒(トランジッション込み)。うーむ。もう少しはじけた走りができる予定だったのに、いまいち不発だったな~
ハワイに向けて鍛えなおそう。
ランスタートも3人ほぼ同時。まず前田くんが軽い足取りで先行しました。僕と大橋くんは数10メートル後ろを並走。空港の滑走路脇の往復コースに出ると、徐々に前田くんとの差が詰まってきて、折り返し前後で前に出ました。その後、24km地点くらいまで、ず~っと大橋くんと並走しました。こんな長い間の並走は初めてです。精神的にきついような、楽なような複雑な気分(笑)。ちなみに、彼とは同い年なんだよね。
並走はあっけなく終わりました。24km地点くらいにあるスペシャルニーズのところのエイドで、僕は補給に入ったのですが、彼はエイドに入らずサーっと走り去ってしまいました。ガーン
(笑) すぐに追いかけましたが、結構な差がついてしまい、彼もかなりペースアップしているようで、徐々に差が広がり始めてしまいました。そうこうするうち、僕の脚も売り切れ気味になってしまいました
ここからはとにかく我慢のレースでした。最近経験していないほどの苦しさでした。しかし、歩いてしまうのは楽で簡単だけど、歩いた時点でハワイへの道は閉ざされてしまうわけで、とにかくしっかりと走りきることだけを考えました。しかも、バイクスタートの時に、ランニングが得意な市岡くんとの差が驚くほど少なかったせいで、とにかく最後までキチッと走らないとやられる、という強迫観念にも似た思いがありました。
福江の市街に入る前に、女子優勝の今泉さんを抜きました。実際は2分差でスタートしているので、こちらの方がかなり前ということになります。最後の坂をクリアし、僕が少し前に出たまま周回コースに別れを告げました。ここからは周回遅れの選手がいなくなるので、後ろが気になります。でも、朝にバスに乗ったあたりで振り返っても、今泉さん以外は誰もいません。ホッ
(笑)。急にカラダが楽になりました。
最後の石田城に入る直前で、今泉さんが宮塚さんの掛け声に呼応するようにペースアップ。対応できないわけではなかったのですが、フィニッシュまでこの状態だとそれはそれでやばいな、という大人の判断(笑)で数秒後ろについて
フィニッシュ タイムは、9時間42分13秒でした(総合16位、Dカテゴリー3位)。
今回のレースを振り返ってみると、個別にみれば、力を出し切れなかったところ、失敗したところは多々あって、不満な点も多いのですが、最大の目的であるアイアンマンハワイの権利は取れたし、総合16位という順位からしても、全般的にはよくやったと評価できるのかな。しかし、正直言って調整はうまくいってなかったように思います。ちょっと直前期に質・量とも落としすぎたように思います。今度(アイアンマンハワイ)はもっと考えてやらないといけないな。
さて、まずは今回のレースの疲れをしっかり癒して、モチベーションバッチリの状態でハワイへのトレーニングに入ろうと思います
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