Junya’s Triathlog - Road to Kona

Ironman World Championship Oct 08 2011

2007 アイアンマンハワイ報告4…Race Day !!!

2007-10-19 | Race Report
いよいよ 2007 Ironman World Championship の Race Day  この1年間やってきたことの成果を全て出し切る1日です。いわば、発表会みたいなもんですね。とにかく、精いっぱい頑張ってきました。以下、そのレースレポートをします。

当日は、あまりの興奮状態に、午前3時に起きるつもりだったのに、2時半過ぎには目が覚めてしまいました。寝つきも悪かったので、あんまり寝られなかったけど、気持ちが高揚しているせいか、眠気は全く感じませんでした。気持ちが高ぶっているのに妙に冷静という、不思議な境地。最近のレース前はいつもそんな感じです。

僕がベッドに入った後に朝食用のサンドイッチを作っておいてくれていたので、一人でパクつきました。あとはバナナを2本。あんまりたくさん食べると、レース中の腹痛を誘発するので、軽めに済ませました。去年が腹痛で苦しんだので、慎重にいきました。直前に空腹感が出たときのためにGUUのジェルを数本プレスイムバッグに入れておきました。そして、仕上げにはやはり腹痛予防に正露丸。

午前4時半にクルマでコンドミニアムを出発。すごく緊張はしているんだけど、そういう自分を冷静に見つめている自分がいる感じ。精神状態は良好であることを感じていました。

アリイドライブを、交通規制されて手前まで行って下車。ボディナンバリングと、バイクのセッティングに向かいました。高嶺くんがサポートで付き添ってくれました。

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比較的スムーズにボディナンバリングを済ませ、トランジッションエリアへ。補給食はカーボショッツ12本(ボトルに入れる)、パワーバー3本(3本くっつけたものを短冊状に切って、ラップでくるんでノリブクロへ)、梅干し3個(ラップにくるんで、トップチューブにテープで固定)です。ヴィットリア・コルサEVO CXの空気圧は、晴天が予想され、かつ直線的なコースでもあるので10気圧ちょっとまであげました

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ポンプや補給食を持ってきた容器など、余計な荷物を高嶺くんに預けて、すべての準備は終了。ホテルが近い人は部屋に戻ったりしますが、僕はトランジッションエリア内で座り込んで、レースに向けて精神を集中させていました。な~んていいながら、ミーハーぶりを発揮して、ノーマン・スタドラーのバイクの写真を撮ったりしてました(笑)。

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午前6時半になると、スイムエリア内に入れます。いつものように、速攻で海に飛び出しました。アイアンマンハワイのスタート前の海の雰囲気は本当に素晴らしいんだよね。今そこに自分がいて、海に浮かんでいることに、言いしれぬ喜びを感じます。アリイドライブ沿いやピア上にはすごい群衆、上空にはヘリコプター、、感動で鳥肌が立って、気分は最高潮に高まりました。ピアに山倉紀子さんや山本光宏さんがいるのを発見して手を振りました。↓は、そのとき紀子さんが撮ってくれた写真です。



十分にウォーミングアップをした後は、アカペラのアメリカ国家を聞き、プロのスタートを見送りました。ちょっとスタート時間が早まっています。自分らも早くなることを想定して心の準備をしました。だんだんと人が密集して位置取り争いが激しくなってきたところで、いきなり大砲の音。いつもながらの激しいバトルとなりました





かなりバトルは激しかったです。ゴーグルが何度も外されました。前に出ようにも出られず、あまり体力的に追い込むこともできないまま時間が過ぎていきました。結局最後まできつくなることもなくスイム終了。58分くらいかな。。。と思ってたら、1時間ちょうどでした ちなみに、ゴーグルが外されたことで、コンタクトレンズが外れて、ゴーグルの内側に張り付いていました。ひどいな。もっとも、仮にコンタクトレンズがなくなっていても、予備のレンズをバイクバッグに入れていたので大丈夫だったのですが。とはいえ、スイム直後のトランジッションで、落ち着いてコンタクトレンズを装着するのはかなり大変で、タイムを少しロスしてしまいました

気を取り直してバイクパートにに移りました。最初はコナの町の周囲を八の字に回ります。意外にアップダウンが激しくて、スイム直後ということもあり、目が回りそうな感じです。クィーンKに出る最後の上りであるパラニロードの路上には、チョークでいろんな応援メッセージが書かれ、群衆がバイクの行き先上に密集しています。上りがきつくてめっちゃ苦しいのですが、大げさではなく、ヨーロッパのロードレースみたいで結構うれしい 実はコナの町を周回しているときにトラブルが発生。カーボショッツ入りのボトルが飛んでしまいました。。。ひと口も飲んでないのに やっぱ、重たいからダメなのかな。去年も途中で落ちちゃったし。とはいえ、気持ち的に引きずっても仕方ないので、固形物はあるし、あとはエイドでジェルやバナナをもらえばいいか~と気を取り直しました。



クイーンKハイウェイに出ると、鎌田くんと一緒になりました。結局、彼とは後半までず~っと一緒でした。時々すごいスピードで抜いていく人はいますが(そのなかには、ローラン・ジャラベールがいたはずなんだけど、残念ながら気づかなかった)、バイクパートも中盤になると、だいたいは同じメンバーで上がったり下がったりしている状況になります。これは例年どおりの展開です。



カワイハエを過ぎると、猛烈な向かい風が吹き始め、ハウィ手前の長い上りでは超スロー走行を強いられることになり、ものすごく苦しい走りとなりました。
そんななか、鎌田くんはまずイエローカードを受け(ドラフティング以外のペナルティ=ペナルティボックスでのストップ&ゴー)、その後にドラフティングの宣告を受けてペナルティボックスでの4分間のストップとなってしまい、集団から遅れました。

ハウィを折り返すと、追い風といえば追い風なんですが、しょっちゅう左(内陸側)からの強烈な突風が吹いて、度々こけそうになりました。このあたりは軽く60km以上のスピードが出ていることもあり、本当に危なかったです。とはいえ、周りも飛ばしているから、スピードを緩めるわけにもいかない。こわ~

帰りのクイーンKは、微妙に向かい風気味だったけど、気になるほどではありませんでした。撮影のクルマが近くで撮影していたこともあって、気合いが入りました(笑)。もっとも、オフィシャルDVDに写っている保障は何らありません。出てたら買おう バイクラップは5時間14分。去年より10分遅いです。風のコンディションは今年の方が悪かったけど、もうちょっと短縮したかったところです。


さて、ランニングです。バイクでかなり踏みこんでいたせいもあり、最初の数キロは相当またーり走っていたと思います。でも、徐々にペースを上げていけました。しかし、めちゃくちゃ暑いし…



まずはケアホウへ南下する折り返しです。木曜の朝に走ったコースです。自分たちの泊まっているいるコンドミニアムの前を通過していきます。数日前に走ったのは正解でした。コースのイメージができてる(先がみえてる)と気分が楽です。河原くんは相変わらず小気味よく走っています。折り返しに近づくころ、ナオ発見。時間はかかりそうだけど、頑張れば、どっかでは抜けそうな気配。



折り返してコナの町へ。途中で日本人のエージグループの選手との差を確認。あとから考えると、この時点では日本人のエージではトップを走ってたんだよね。いつも競り合っているライバルたちはなぜか結構遅れていました。今回のコンディションはかなり厳しいのかな。荒井さんとの差はそれなりにあったけど、走力の差を考えると、そのうち抜かされそうな感じ。気を引き締めました。鎌田くんも脚がよく動いています。

コナの町に帰り、パラニロードを上ってクイーンKへ。だいたい同じ外国人たちと一緒に走っていたのですが、外国人は上りが遅かったです。多摩丘陵のアップダウンで鍛えたのはコナでも役にたった

クイーンKに出ると、一気に視界が広がって気分が一新します。でも、その分、先が見えすぎてつらい面もあります。ナチュラルエナジーラボまでは、実はそれほど距離はないんだけど、単調なだけにえらく長く感じます。

しばらくすると、前方からクリス・マコーマックが帰ってきました。おお、優勝はマコーマックか。もうすぐ終わりとはうらやましい(笑)。自分はまだ距離がたくさん残っているので、なるべく後のことを考えず、今全力で走ることだけを考えました。

ナチュラルエナジーラボのところで左折すると、強烈な西日が襲ってきます。でも、それほど暑さは感じませんでした。L字型に走って折り返し。仰天したことに、鎌田くんが少し前にいることが分かりました。一度トイレに入ったすきに抜かれたらしい。ストライドが伸びていて、元気そう

折り返してしばらく行くと、荒井さんが。。やばい近づいてる。ま、抜かれるにしても、できる限り抵抗をしようと思い、頑張りました。クイーンKに上ると、残りは11kmくらい。でも、このあたりから気を抜くと腰が落ち気味になるようになってきました。とにかく高い姿勢を保つように意識して、ペースを維持。エイドでは氷をもらってウェアの中に投入。

途中で前方にナオを発見。徐々に近づいてきて、メイストームチームの応援の手前で抜きました。もう距離はそんなに残っていません。時計を見ると、サブ10は余裕でクリアしそう。あとはどれくらいまでいけるか。気持ち的にはペースアップしました。実際に上がってたかどうかは、大いに疑問の余地がありますが(笑)。

クイーンKの最後の上りをクリアして右折、パラニロードに入ると、一気に応援が増えます。すんごくつらいけど、心は幸せ 周りが飛ばしているので、自分も最後の力を振り絞りました。シーサイドホテル前を左折してフィニッシュロードへの迂回。これが結構長いけど、知合いの応援もあり、元気づけられました。76の給油所を右折するともうアリイドライブは目の前です。



とにかく、最後までしっかり走りました。というのも、振り返ると、ちょっと後ろに結構頑張って走っている人がいたもので(笑)。そして、歓喜のフィニッシュ



フィニッシュタイムは9時間45分26秒でした(ランは3時間22分でした)。日本人のなかでは6位(プロを除くと2位)です。日本人のなかの順位はよいんだけど、総合ではやっと100位台です。まだまだ修行が足らんな。

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ちなみに、来年のハワイはカテゴリーがEに上がります。今回の結果を見ても、ベスト10はもちろん、表彰台だって狙えないところではないと思います。冬の間からしっかり体力づくりをして、競技能力を飛躍的に向上させて来シーズンに臨みたいと思います。終わったばかりなのに、早くも意欲満々って感じ もちろん、しばらくは1年の疲れを癒すためにのんびりしますけどね。


では、楽しいオフに突入しまーす


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2 コメント

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はじめまして! (kagami)
2007-10-19 18:21:56
はじめまして!kagamiと申します(^^;;
いつも楽しくブログを拝見させていただいてます!
ハワイレポートの一発目のコメントで恐縮ですが、私も「いつかはハワイ!」を目標に練習を楽しんでいます。なので、jyujiriさんのブログは凄く参考になりまた、刺激も受けています。
機会があれば一緒に練習してお話でも、なんて思ってますが、レベルが違いすぎるので。。。
これからもブログ楽しみにしています!
ハワイ、お疲れさまでした!
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Unknown (Junya)
2007-10-20 12:13:00
コメント、ありがとうございます!

ブログ、拝見しました。バイクは千葉さんのところということは、
町田の僕とはトレーニングのエリアが重なっているかもしれませんね。

とりあえずしばらく休んでから、またトレーニング開始です!
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