城台山日記

 城台山の麓で生まれ、毎日この山に登り、野菜・花づくり、読書、山登りをこよなく愛する年寄りの感動と失敗の生活日記です。

貴方も買い物難民に 19.2.8

2019-02-08 19:57:49 | 地域のこと他
 1月中旬旧揖斐町に住む高齢者にとって悲報がもたらされた。長年地域の重要な買い物拠点であった揖斐川ショッピングセンターがその歴史の幕を閉じた。テナントは何回か入れ替わったが、直近ではトミダヤと百円ショップ。特にトミダヤの閉店は、今後に及ぼす影響が計り知れない。

 完全閉店した揖斐川ショッピングセンター

 高齢者とって、買い物は生きていくための糧とも言える。文字通り、人は食事をしなければならないので、そのための材料仕入れすなち買い物が必要となる。不自由になった手足を考えれば、車に乗ることはもちろん不可能だし、遠くまで歩くことはできない。スーパーにお総菜、コーナーがあれば本当に助かると思う。加えて、狭くなった交友関係がある。一日誰とも話さないことだってあることだろう。近くに買い物できる場所があれば、そこで知り合いの誰かに会うこともあるだろう。あいさつ程度でも生きるはりあいにはなる。

 揖斐川ショッピング近くの区長と話をする機会があった。彼の話によると、閉店後かなりの高齢者が食料の宅配を利用しているという。しかし、材料は冷凍されて届くので、これの処理に難儀しているとのこと。以前、福祉関係者から、揖斐川ショッピングの存在自体が福祉になっており、これがなくなると福祉の費用が一段と増えるのではないかと言っていたことが思い出される。

 昨年12月の区長会で閉店されるとの報告を聞いた。また、今のところそれに代わる買い物場所が確保されるという話もない。少し市街からは離れているが、スーパーはあるので、民間の話に行政はなかなか踏み込めないのかもしれない。他県の例では、地域が買い物場所の運営に乗り出している。今こそ行政及び地域の奮闘を期待したい。

 昔、商店街振興策というのが行政の重要な施策だった。特に、大型店舗の進出に対して、地域の商店街を守るため大店法という法律があった。今や、一部の地域を除き商店街は絶滅危惧種となった感じがする。現状は、大型店同志の食うか食われるのかの争いとなっている。かつて、揖斐にも川口屋というのがあったが、競争に負け撤退した。当時は単純に客の奪い合いであったが、今は少なくなるばかりの人口が大きな問題となっている。

 私の子ども時代、様々な店があった。今さらながら懐かしい。 
コメント
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