城台山日記

 城台山の麓で生まれ、毎日この山に登り、野菜・花づくり、読書、山登りをこよなく愛する年寄りの感動と失敗の生活日記です。

高山の夜と日影平山 24.2.29

2024-02-29 06:45:44 | 山登り
 一昨日は高山の夜、そして翌日は日影平山(1595.3m)にまず登り、そして丸黒山(1956.3m)を目指すも、途中で時間かかりすぎて、残り距離2.3km、標高差300m以上を残し引き返してきた。

 山とものIさんは、朝日村(現高山市)出身で高山市に家があり、月に何回かは世話を見てきた。時に山仲間に宿泊所として提供し、ここから長野方面等の山を一緒に登ってきた。今回我々3人もそれに加わり、一日目は高山の夜を楽しみ、翌日は日影平山と丸黒山に登る計画を立てた。まずスパーで夜の二次会の食材そして翌日の朝食を調達した。その後徒歩(3kmくらいあったが、このくらいは高山市民にとっては何でもないとのことであった。)で飲み屋を探しに出かけた。この時間、まだ観光客がたくさんではないがいた。火曜日は意外と営業していない店も多く、Iさんの知っている店も予約で一杯と断られ、最終的にプラザホテルの近くの「味平」に落ち着いた。

 さて、高山の食のお薦めとして、皆さんは何を思い浮かべるだろうか。飛騨牛、赤カブ等々。おじさんなら、山国にふさわしくない海の幸が旨いということを言うだろう。地図を見ていただくと分かるように、ここは富山湾に近く、鮮度の良い魚を食べることができる。昔、職場の山仲間の実家に正月に泊めてもらったことがあったが、雑煮にブリが入っていたことに驚いた。おじさんの家の雑煮にはもち菜くらいしか入っていない。今回その話しをEさんにしたら福岡もブリを使い、こちらに来て何も入っていない雑煮に驚いたそうである。味平で注文したのは、刺身、豆腐のステーキ、こも豆腐など。刺身のおいしさは期待以上のものであった。そこを引き上げ、タクシーで帰るつもりもタクシーが全くなく、結局歩いて帰ることになる。今日降った雪が少し凍り、注意して歩かないと転んでしまう。途中にあった味のある店、上品なおぼあちゃんが営むそば、うどん屋に寄った。3人は天ぷら蕎麦、おじさんはにしんそば。Iさん宅では2次会が始まった。お互いに聞いたこともないような話題に時間が経つのは速い。

 翌日は5時半起床。6時半前にはそこを出て、日影平山の登山口となる国立乗鞍青少年交流の家に向かう。道路はかなりの箇所で凍結している。Iさんは、こうした道路での運転になれているので安心だ。7時前に現地に到着、気温はマイナス9度。Iさんから青少年交流の家に駐車とトイレの提供をお願いしてあった。
準備をして出発。つるつる滑る硬い雪の上に20cm程度の新雪があったが、壺足で登ることにした。軽い雪、奥美濃では経験できない雪だ。

 青年交流の家正面

 7:12出発

 7:53 先頭はほとんどEさんが務めた 速いのでしばらく行っては待ってもらう

 7:53 IさんとOさん

 8:13 日影平山到着

 8:15 山頂から穂高連峰
 
 日影平山と丸黒山の間には1500m~1690m程度の丘陵のような山が続いている。しかし、歩いて見ると意外と登り下りが多い。雪は20cm前後だが、歩く速度は遅い。


 8:40 平なところを歩く
 
 雪のためと時々進むべき方向がわからなくなる。GPSを出して何度も確認する。このコース、無雪期なら問題はなさそうだが、雪道となると全く変わってしまう。もちろん、時々赤布や標示板はある。


  8:46 見にくいが槍ヶ岳が中央やや左に見えている

  9:16旧道と新道分岐の標示板 実際の分岐はもう少し先

  9:22 岩井谷乗越 

 旧道に入ったところでスノーシューを履いた(壺足でも登れたが、背負っているので、使いたい)。旧道はほとんどがなだらかな道が続いている。


  9:51 唐松 

  9:55 

 10:12 避難小屋 ここで昼食をとる

 我々はここで戻ることを検討した。残り2.3km、標高300m以上を残す。登り下りで3時間以上はかかる。そうすると登山口まで戻ると16時くらいになる。それから揖斐まで戻ると8時から9時頃になってしまう。できれば明るいうちに帰りたい。以上から戻ることにし、帰りは新道を通ることにする(この道は旧道に比べ無雪期は笹等のヤブ、おまけに1690mの登りがある)。 新道を戻ると乗鞍岳が眼前に迫ってくる(写真なし)。ヤブの道はときどき道がわからなくなる。

 11:14 丸黒山とおぼしき山

 標示板には乗鞍岳までの距離も書いてある 乗鞍まで往復する猛者がいるらしい

 11:54 休憩風景

 13:12 青年交流の家のすぐそばに丸黒山という標識があった


 地形図 青線は下りにとったルートを示す 大展望のある丸黒山まではまだ遠い!!

 コースタイム 登山口7:12→日影平山8:13→避難小屋10:12~11:10→登山口13:20

 丸黒山には登れなかったが、今年一番の雪の中を楽しく歩いてくることができた。良き山ともたちに感謝である。

  
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春の兆し・山野草2 24.2.23

2024-02-23 19:24:43 | 山登り
 今日は当初福井県大野市の銀杏峰(げなんぽ、1440.6m)に行く予定であったが、天候が悪い(曇りで風強い)ため急遽中止となった。折角、冠山峠道路が開通したのに、インフルエンザになったり、天気が悪かったりして、登るチャンスは訪れない。今日のリーダーのEさんが言っていた、「山は待ってくれるが、年齢は待ってくれない」本当にその通り。荒島岳も2度ほど登るチャンスを逃しており、ついに3月残雪期の計画となってしまいそうである。

 そこで代わりの計画としてEさん、Yさんと城ヶ峰に登り、その後先週訪れた谷汲に再び行くことに決めた。先週土曜日登った大野町の雁又山も含めて3月3日にトレランの大会が予定されていて、このコース(揖斐川町小島公民館~仁坂峠~城ヶ峰~雁又山、これがショートコース。ロングコースはさらに坂祝まで続く)を試走する人に会うことが多くなった。

 下山後、谷汲道の駅に駐車し、目的地に歩き出す。そうするとすぐに女性が戻って来るのを見かけ、彼女曰く「ゲートがあって進めないと」。おじさんは、一緒に行きませんかと声をかけ、総勢4人となった。先週歩いた道のりだが、同じような景色が続くので少し迷ったが、GPSの記録を見ながら無事セツブンソウの咲く地に到着。先週と大きく違うのは、少し離れたところからでもその群落が見えるということであった。その理由は、先週はつぼみの花が多く、咲いているのはほんの一部であったことだ。今日はほとんどの花が開花している。しかし、写真となると難しい被写体であることがわかる。まともに正面を向いてくれている花がほとんどないのである。Eさんもフルサイズのマクロレンズを構えながら、そんな愚痴を言うのが聞こえてくる。

 たくさん撮った。その中で比較的良いものを紹介する。今回はマクロレンズではなく、フルサイズ一眼レフの20~70mのズームレンズで撮影。オートだと近寄るとマクロモードになる。周りがぼけているのはこのモードのせいである。

 まさにびっしり咲いている

 大きな落葉樹の根元にも






 次にザゼンソウの咲く地に移動




 12時を過ぎたので道の駅まで戻り、昼食。
 その後、Oさんから聞いたセリバオウレン(新しくできたコテージの裏)を見に行った。先週行った場所とは違うところで、最初のブログで紹介した葉も違っていることがわかった。花を見ればミツバオーレンなどと同じであることがすぐにわかった。






 先週見たカンアオイ、今日は探しても見つからなかった。
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クリスマスローズ24 24.2.17

2024-02-18 18:46:26 | バラ、クレマチス等
 庭の地植えのクリスマスローズが咲き出した。

 花の色は違うが、ほとんど一重 随分道路側のクチナシの領分に攻め込んでいる

 昨年新たに作ったクリスマスローズの花壇 種が落ちたり、種を蒔いたりしたところの株が大きくなり、ここに移し替えた

 咲いている花

 この花は基本は下向きに咲いているので、上を向けてやらないと写真が撮れない 時には手で持ち上げて、その画像を修正する

 少しピンクが入っている 同じ色でも少しずつ違う

 これは黄色
 
 濃い紫

 黒に近い紫

 パステルカラー

 ※写真を撮るのに、葉が邪魔になる。昨年からの葉は整理して構わない。そうすると花を楽しむことができる。3月頃から若い葉がすごい勢いで出てくる。このときに古い葉は整理する。

 昨年鉢のクリスマスローズは夏越えに失敗し、枯れるか、十分成長できない株が続出(当然花もつかない。原因は夏場(休眠している)に水をやりすぎ、根腐れを起したと思われる。

 この株は10年以上育ててきて、株が大きくなったので数年前に株分けしたくらい。今はこの株が残っている唯一のものである。
 葉が勢いよく出てきてくれるのを期待するばかりである

 この種類は我家に昔からあるもので、鉢でも生育旺盛

 鉢のものが、大きく減ったので、秋から園芸店やコメリで安いものを中心に買い増しした。一番安いのは、今年花は咲かなくて、来年以降となるもので、これだと500~1000円。今年咲くものだと1000円以上はして株が大きくなるとかなりの値段になる。かつては、黒が珍しかったが、今二重のものさえ現れてきた。
 
  期待外れ
 
  これは咲いているのをコメリで買った  
 
  これが買った中で一番高かった(ネットだと送料が700円から800円程度必要となる)
 
  黒の二重

 鉢で管理するか、地植えにするかこの後悩むことになる。地植えは、場所(10月~4月頃は陽があたり、残りは陰になるような例えば落葉樹の下とか)さえ間違えなければ楽である。鉢だと6月から9月までは日陰に移動するが、夏場の水やりに気を遣うことになる。他の植物だと夏場は朝晩やらなければいけないと言われるくらいだが、この花は控えめにする必要がある。また、地植えの場合、出来れば明るい色のものを中心にしたい(YouTubeで学んだ。暗い色のものだと、庭自体が暗くなってしまう。)。また、写真を撮りたい方には、地植えはローアングルでしか撮れない。一方、鉢だと高い所に置けば花の中を覗くこともできる。自宅の庭の条件次第で地植えか鉢かは決まる。
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春の兆し・山野草 24.2.16

2024-02-16 19:44:26 | 山登り
 私の住む近くに意外と山野草の咲くところがあるのをこの年になるまで知らなかった。もちろん絶滅しかけているクマガイソウは揖斐川町にあるが、これは同じ町内でも少々遠い。近くにあるのを教えてくれたのは、城ヶ峰や城台山で良く会うOさんとKさんで、その情報は水曜日おじさんが城ヶ峰から降りてくる途中、二人を含む三人組に会ったときである。その時、谷汲でセツブンソウとザゼンソウを見てきたという話しだった。おじさんは、セツブンソウというのは、この辺では藤原岳しか見ることができないと思い込んでいたので、びっくりだった。

 ※田中澄江の「花の百名山」という有名な本があり(実は中味を読んだことはないが、書棚にはある)、84番目に藤原岳があり、ここでメインは「アワコバイモ」(見たことがない)だが、セツブンソウの名も上がっている。

 そこで、早速Kさんにラインし、今日Oさんと共に案内していただけることになった。谷汲道の駅に駐車し、歩き始めた。ただ、セツブンソウの咲くところまでは意外と遠かった。
この辺ですよと言われたが、なかなか見つけることができなかった。セツブンソウ自体が小さく、他の草があるとわからない。そのうち、石に囲まれた箇所が目に入った。そこには3輪のセツブンソウがあった。



 マクロ100mm

 同じくマクロで撮ったが、ピントがずれている

 一度見つけると他にもたくさんあることがわかる。ただ、まだ、つぼみのものが多く、満開となるのは時間がかかると思われる。Oさんの話しだとセツブンソウは花期が長いようだ。この花は林道に咲いているので、気が付かないと踏んづけてしまう怖れがある。

 生息地は、大きな落葉樹の下にある また、調べると、この花は関東以西の太平洋側にあり、石灰質の土壌を好み、ブナ林などの落葉樹の林床に生息とある
 セツブンソウ以外にもカタクリの群生地もあるらしい

 次はザゼンソウの生息地に向かう。

 看板にはギフチョウの生息地だと書かれている この辺には幼虫の餌となる、カンアオイ、ウスバサイシンなどの植物が多い

 ザゼンソウの生息地は沢筋である。現地が近づくと山から流れ出す水がある場所を中心に探す。

 最初に見つけたのがこれだ まるでサトイモが芽を出すのに似ている ザゼンソウはサトイモ科なのだから似ているのは当然

 ザゼンソウ 名前の由来のとおり 僧が座禅を組む姿に似ているからとか マクロ100mm

 ザゼンソウ2

 ザゼンソウ3

 ザゼンソウを堪能し、最後に道の駅に隣接する公園の林床を注意深く見つめた

 カンアオイの花 マクロ100mm

 セリバオウレン マクロ100mm

 わずか3時間ばかりであったが、非常に充実した山野草見学会であった

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城ヶ峰を登る会2月・城ヶ峰 24.2.10

2024-02-10 19:19:30 | 山登り
 今日は、「城ヶ峰を登る会」の今年初めての例会。「城ヶ峰」を会の名前にしている以上、いくら過去に何回も登っているとはいえ、一年に最低一回は登っておこないといけないと思い、今回は城ヶ峰~東ノ山~東山トンネル~三輪神社を計画した。これを紹介する前に、今日の日経新聞の一面に「低山歩きを「宝の山に」」という記事が出たので、まずはここから始める。


 低山歩きというとおじさんたちの感覚からすると「高山ーアルプス歩き」に比べるとえらく劣ったものに感じる。しかし、年齢を重ねていくと、今や高い山に登りたくても体力がついていかないことが多くなる。では、それで山から引退するかといえば、山への愛着は依然として大きい(何より手軽に楽しめる)。そんなおじさんにとって、低山人気はとても嬉しい現象で健康でさえあれば90歳までひょっとしたら頑張れるかもしれないと思ってしまう。90歳で山登りというと若い頃、三輪神社の宮司(今の宮司の祖父)が三輪神社から城台山展望台への道をゆっくりと登っていたのを思い出す。宮司にしてみれば山が好きというよりも健康のため登っていたというのが真実であろう。

 低山歩きといえば吉田類(ネットで調べれば同年だということがわかった。画家最近はイラストレーター)の番組がある。一緒に登る女優がまた魅力的である。さらに酒場遍歴というのもおそらく人気番組だと思うが、お酒を本当に美味しそうに飲むのである。日経の記事に戻ると高山にある山小屋はコロナ後十分回復していない中で、低山人気が続いているのだそうだ。しかも、今まで高い山がなかったような県例えば沖縄県が注目され、新たなガイドブックも発行されているらしい。日帰りで低山に登り、登山口付近にある飲食店でお酒など楽しむことができれば、地域の活性化となるのである。我が城ヶ峰も三輪神社近くに食事ができるような店は極めて少ないが、所酒造と池田酒造という二軒の造り酒屋を要しているのである。しかし、皆さん車で来ているので、そこで一杯というわけにはいかないのが少し残念である。

 やっと今日の山行の話となる。おじさんは今だインフルエンザの影響があり、登りで速く歩くと咳が出てきて息苦しくなるので、とにかくゆっくりと登ることとした。

 8時揖斐小学校東駐車場集合 まずは三輪神社経由ではなく、展望台に続く林道を進んだ


 8時44分 城台山到着

 9時9分 反射板

 9時38分 城ヶ峰到着(352m)


 333展望台 中央は花房岳


 10時29分 東ノ山到着(350m)


 東ノ山から林道を下る ここで昼食 10時52分~11時30分

森林組合の横をとおり、三輪神社まで戻る。予想以上に一般道は長く、全部で10km以上の行程となった。風もない暖かい天気で楽しい低山歩きとなった。

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