城台山日記

 城台山の麓で生まれ、毎日この山に登り、野菜・花づくり、読書、山登りをこよなく愛する年寄りの感動と失敗の生活日記です。

夏の読書・藤沢周平、葉室麟、吉村昭 23.7.27

2023-07-27 19:46:30 | 面白い本はないか
 今回のテーマにふさわしい写真は全くないので、かわりに昨日収穫したスイカの写真を載せておく。

 今年2株中玉のスイカを植えたが、一つは玉が大きくなる前に枯れてしまった
 もう一つは「新世界」という種類で今年初めて育て、幸い4つの玉が収穫できそうである
 写真はそのうちの最も大きいもので5.7kg、今晩食べたが十分甘かった

 
 さて、夏の読書であるが、前にも書いた様になかなか集中して読むことができない。特に難しいのはすぐに眠くなってしまうので、いけない。ほとんどの本は、易しめの本は揖斐川図書館、それ以外は県図書館で借りる。今借りている本は次のとおりである。
◯揖斐川図書館
 葉室麟「柚子の花咲く」、吉村昭「彰義隊」、西村祐子「皮革とブランドー変化するファッション倫理」(岩波新書)、高階秀爾「名画を見る眼Ⅱー印象派からピカソまで」(岩波新書)

 葉室麟は図書館にたくさんあるので、ここのところ一冊ずつ読んでいる ほとんどの作品が主人公及び主人公が助ける女性がとても魅力的
 吉村昭 彼の小説はどれも相当長編でなかなか手が出ないが、彰義隊はその中では比較的短い(それでも400ページを超える)
 この図書館は岩波新書は全てそろえているので、読みやすいものがあれば借りてくる


◯岐阜県図書館
 2~3週間毎に県図書館には出かける。ネットで5冊まで予約ができるので、残りの5冊を選ぶ。滞在時間は30分~1時間程度。予約以外に新規購入の本はチェックしている。購入したばかりの本は割と既に貸出中であることが多いので、とりあえずメモをしておいて、貸出可能となれば予約を入れる。
 今借りているのは、
 田中圭太郎「ルポ大学崩壊」(ちくま新書)、橋爪大三郎「日本のカルトと自民党ー政教分離を問い直す」(集英社新書)、山形辰史「入門 開発経済学」(中公新書)、島薗進「なぜ「救い」を求めるのか」、スティーブン・レビツキー他「民主主義の死に方」、中村政則「昭和の記憶を掘り起こす」、同「「坂の上の雲」と司馬史観」、内田樹・寺脇研・前川喜平「教育鼎談」、宮永健太郎「持続可能な発展の話」(岩波新書)、藤沢周平「刺客 用心棒日月抄」以上10冊。

 新書が多いことに気づかれるだろう。日本独特のものであるようで、学術的レベルをある程度保ちながら、一般の人にわかりやすく書いた本ということになる。比較的簡単に読めるので、難しい本はどうもというおじさんでも読むことができる。それでも今回借りた本の中には最後まで読み進めないかもしれない(途中で投げ出す)本、「民主主義の死に方」などがあるかもしれない。
 最後の「用心棒日月抄」は同シリーズ三冊目(人気があるせいか最後の「凶刃」を除くと閲覧室の棚に揃っている)、主人公の青江又八郎、とにかく強い。このシリーズで一体何人の敵(敵といっても藩の要人からの命令に基づくもので憎たらしい敵ではない)を殺すことか。でも主人公と佐知の交情は魅力的。


 「「坂の上の雲」と司馬史観」を読んでいたら「司馬遼太郎と吉村昭」というページ(47ページ)があった。とても面白いので紹介する。
 吉村昭(「桜田門外の変」、「破獄」などの著者、おじさんはいずれも読んでいない)対して、司馬遼太郎記念財団は、司馬遼太郎賞を授与しようとしたが、吉村は断った・その理由を、吉村の妻である津村節子(芥川賞作家)は、「吉村は司馬さんのものは何も読んでいないので、お受けするするわけにはいかない」と答えた。著者の中村は、すでに一家をなしている吉村にいまさら受賞という気もなかったろうし、史実と創作を曖昧にする司馬の作風に、吉村は好感をいだかなかったのではないかと書いている。
※どこで読んだか忘れたが、小説家の中で最も史実に忠実に書いている作家をあげよといわれた時、吉村昭だと述べたという。

 吉村の作品で過去に読んだものは、「ポーツマスの旗」とあとはほとんどがエッセイ。今回「彰義隊」を読んでみて、彰義隊がたてこもった寛永寺の山主輪王寺宮能久親王(明治天皇の伯父にあたるのだが、図らずも朝敵となってしまった)が寺から脱出して行く様を克明に追いかけたもので、最初読んでいると少々退屈になってしまうが、それでも読み続けてしまう不思議な魅力がある。吉村はエッセイで「書く価値のある題材を書いている」と述べているが、生の史実はやはり面白いのだと感じさせてくれるような気がする。「戦艦武蔵」など他の作品も読んでみたいと思っている。
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夏の水やり 23.7.25

2023-07-25 19:28:30 | 野菜作り
 山に行かない日の一日は、5時頃起床、6時過ぎ城台山(6kgの荷物付き、熊よけの鈴も)、7時頃花への水やり、朝食後10時頃まで畑作業(これで汗びっしょり、シャワーを浴びる)、昼食時まで半ば眠りながら読書、昼食後3時頃まで自由時間、5時まで読書、その後畑とバラ等への水やり。今日はこのうち水やりについて紹介する。

 その前に月曜日畑の草刈りを行った際、水路に滑り落ちた。過去にも何回か水路に落ちることはあったが、今回は尻餅をつき、水路のコンクリートに後頭部をぶつけた。高さは1mもなかったので、手と足に擦り傷をつけたくらいで済んだ。体力が確実に落ちていることを実感した。

 この斜面はおじさんの土地ではなく、改良組合のものだが、耕作者であるため、やらなければいけない
 水路の反対側は草刈りする人が前はいたが、いまは誰も草刈りしない(道路をはさんだ土地の所有者がすることになっている)

 17時過ぎに畑に水やりに出かけた。まだ、気温は30度以上ある。去年までは隣を流れる用水路からバケツ等で水を汲んで、作物に水をやっていた。用水路は近いとはいえ、結構な重労働であった。今年、エンジン付きのポンプを購入し、使い出した。軽トラを持っている人は、荷台に大きなタンクを載せて、これをポンプで汲みだして、畑に給水するのが普通である。

 8mの配水ホース付きで約2万円 重さは2kgと軽い エンジンがかかりにくいのが不満
 8mでは足らないので、コメリで内径25mmのホース10mを購入したがこれは失敗(ホースが柔らかく扱いにくい)
 付属で付いていたホースを購入すれば良かった(おまけにこちらの方が安かった)

 水の勢いは結構あり、最も水を欲しがるサトイモへの給水も楽にできる(サトイモは夏場水がないと葉焼けし、収穫量が減少する)

 
 サトイモに続き、水を欲しがるのはキュウリ、ナスなどの夏野菜。トマトは雨よけするくらいだから水をあまり欲しがらない

 キュウリ 少し弱ってきており、収穫も減ってきた

 ナスも水を非常に欲しがる 収穫は多い

 この後、家に帰り、バラ等に水やりする。野菜もそうだが、バラ等も晩方に水やりするのが良いと考えている。暑いときはバラに葉水をする(バラ自体の温度を下がるのが目的)と良いと書いてあるものもあるが、おじさんの持っている本では葉水をすると黒点病になるからしない方が良いとある。葉に強い陽があたるのが問題ではなく、地面に強い陽があたり、地温の上昇で根が傷むということである。地温が上がらないように、地面にヤシガラとか堆肥を敷き詰めるという方法がある。籾殻の燻炭も使えるが、今の時期売っていない。地温の上昇を避けるため、毎日の水やりは効果があると思う。

 水やり後

 酷暑にかかわらず咲くバラ 花は小さく、日持ちはしない

 バラへの水やり 株の回りには馬の堆肥、株間にはバーク堆肥を置いてみた
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夏の低山とスイカの思い出 23.7.23

2023-07-23 19:20:15 | 山登り
 今日は山とものOさんと貝月山を避難小屋から登ってきた。7時過ぎに貝月ゲレンデを通過した時にキャンパーや子どもたちの群れに少々驚いた。800m近くある登山口は下界の暑さ(朝だからまだ大したことはない)とは違い涼しい風が吹いていた。大野アルプスでは湿気のひどさに参り、その前の池田山ではまだ本格的な暑さではなかったもののバテバテで登ってきた。これに比べると、今日は極楽のようだった。もっともこのコース、標高差は約400mしかないし、緩やかな登りが続いているからだ。小貝月山で池田町の女性3人組と会った。彼らは富士山に行くとのことだった。山頂には男性の4人組がいて、彼らは旧岐阜ふれあい休暇村(坂内側)に下りるようだった。休憩後、山頂直下で沢登りの格好をした若い男性に会った。聞いてみると貝月谷を登り、渓流釣りはやったことがあるが沢登りは初めてだと言っていた。おじさんも2回登っているが、滝もなく初心者向きのコースだった。

 登山口(避難小屋)7:24

 途中の大きなブナ 8:04

 山頂 9:01

 今日の山行は、もし3人以上の参加者があれば、下山後スイカパーティを行うつもりだった。ところが、参加者は2人だし、おじさんは毎日スイカを食べているので、小さいスイカだったが丸ごとOさんに差し上げた。他に夏野菜、枝豆、キュウリの辛子漬けなどなども。

 ミニスイカ 今年は大きなもので3kg、普通だと2kgくらいしかない

 前に所属していたO山岳会の行う夏の山行に3回大玉のスイカを持っていって、下山後参加者全員で食べたことが思い出される。今はミニを中心に作っているが、数年前は大玉を作ることが多かった(大玉は作るのが結構難しく安定的な収穫を得ることが難しかったから、ミニを中心にした。)そしてそのスイカは10kg前後もあり、家族で消費するのが難しいこともあり、山行に提供していたのだった。

2015年7月27日大洞山(郡上)沢登り 初心者向きのコースであり、入渓地点にスイカを冷やしておいた。下山後参加者全員でスイカを食べた。その時参加していた年配の女性Oさんには名前を覚えてもらえずに会うたびに「スイカの人」と言われていた。

 この滝 全く記憶がない きっと高巻きしたのであろう

2015年7月26日三周ヶ岳 福井側から尾根組(もちろんおしさんはこちら)と沢登り組に分かれて登った。この時沢は増水しており、沢をそのまま登ることができないため大きく高巻きして再び沢に下りることを強いられたこともあり、当初予定の三周ヶ岳での合流はできなかった。尾根組は
このため長い時間待つこととなった。登山口でも待ち、折角持参したスイカもしばらくお預けをくったかたちになってしまった。

 今は三周ヶ岳まで行く人が少なく、ヤブが多くなっていると聞く(この後行っていない)

2015年8月5日 平家岳 福井側から登ったが、暑い日であり、きつかった。登山口にはアブが多く、じっとしておられない状態だった。汗を大量にかいた後のスイカの甘さは最高だった。

 正面が平家岳

 たどったコースは覚えていなくても、食べたスイカの甘かったことはいまだに忘れることのない思い出である。
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ノリさんの畑ノート⑦・ふるさと便を送る 23.7.17

2023-07-17 19:25:46 | 野菜作り
 おじさんは野菜の収穫状況などについて、こまめに手帳に書いている。このため、比較的簡単に去年の状況と比べることができる。力を入れているスイカの状況については以下のとおりである。
 初収穫 ミニスイカ 去年 7月4日 重さ2.4kg  遅れた理由は今年4月下旬から5月上旬の気温が低かったことによる
           今年 7月15日  2.2kg
 今日4個ほど収穫したが、重さが最高でも3.2kgで、昨年のように3kg後半というのはない これも気温の影響であろうか

 7月15日収穫(授粉後に6月15日という白テープをつけている)このミニは30日くらいで食べれる 

 食べてみると少し甘みが足りない (トウモロコシの後でスイカを食べた家内が甘くないと仰る、トウモロコシが甘いのだ!)
 ということで2日待って収穫した

 本日の収穫(6月15日授粉分) 全て子どもたち、親戚、知人にお裾分けするので、甘みが増したかは分からない
 大玉は最初に植えたのが枯れたために、植え直しをした。授粉の日は7月1日のあたりなので食べられるのは盆のあたりということになる 

 これから当分の間、水分補給用にほぼ毎日スイカを食べることができる

 続いて枝豆

 7月11日初収穫

 今朝お裾分けのために収穫してきた枝豆 収穫した枝豆は、畑で根を切り、葉を落とす その後自宅で水洗いし、乾かす そして軸を取る 結構面倒くさいのだ
 知人に分ける時は軸付のまま渡す
 かつては潮を良く効かせるために豆の両端を切っていたが、最近は切らずにフライパンで蒸し焼きする
 冷凍の枝豆とは全然違う香りと味が魅力

 
 7月16日のトマトの収穫 もちろん一日でこんなにとれたことはない

 明日クール宅急便で子どもたちに送る

 送る野菜の種類
 送る費用を考えれば高くつくが、これがおじさんにとって最高の幸せを感じる時である
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ノリさんのガーデンノート⑨7月のバラ 23.7.15

2023-07-15 17:47:06 | バラ、クレマチス等
 いよいよ梅雨明けかと言われている。ノリさんの庭はバラの落ち葉と花柄で一杯です。今日は午前中大野アルプスに出かけていたので、掃除する気が起こりませんでした。

 梅雨から酷暑、日本の夏、中でも時々日本一になる揖斐川町はバラにとって、決して過ごしやすい環境ではない。イギリスやフランスなどヨーロッパなどに起源を持つバラは、北海道や高原を除き日本の夏は暑すぎるし、雨が多すぎる。このため夏越しがなかなか大変となる。我家でも、定期的に薬剤散布(ほとんどが黒点病防止のため)を行っているが、それでも毎日のように葉が落ちている。葉が少なくなると、光合成の機能が弱くなり、秋に良い花を咲かせることができなくなる。夏越しのために、マルチング(地面に直射日光が当たり、地温が高くなるのを防ぐ。野菜栽培では藁を使ったり、枯れ草を使ったりする。さらに黒のマルチではなく、シルバーのマルチを使う)を行う良いと言われている。マルチングには堆肥やヤシガラなどを使う。

 葉は随分少なくなったが、元気にバラは咲いている。

 ジーンレックス 花は終わりかけであるが蕾はまだある

 イングリッシュローズ ガートルード・ジェキル 鉢だと夏場は半日陰に持って行くことができる

 ギー・サヴォア このフレンチローズは強い!!

 イングリッシュローズ ヴァネッサ・ベル 夏にふさわしい色である

 これもフレンチローズ タルトポム 白い花はトラノオ

 イングリッシュローズ  アンブリッジ・ローズ このバラ葉を大老にに落とす

 バラ以外

 アガパンサス 通常見られるのは水色でもう少し大型 良く増える

 木立ベゴニア 半日陰だと花が沢山咲く 強い日射があると葉焼けをおこす

 繰り返し咲く クレマチス

 本日のベストショット

 トラノオにとまる糸トンボ



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