城台山日記

 城台山の麓で生まれ、毎日この山に登り、野菜・花づくり、読書、山登りをこよなく愛する年寄りの感動と失敗の生活日記です。

里山歩き・雪の城ヶ峰 23.1.29

2023-01-29 13:25:05 | 山登り
 我家の裏(北)にある城台山、城ヶ峰は子ども時代は遊び場として、結婚してからは子どもを連れての山歩き、あるいは日頃の運動の場、そして今は体力が落ちないようにする場としてずっと関わり続けている。数年後高い山に登るだけの体力がなくなった時にも、最低でも城台山には登っていきたいと思っている。

 日頃雪は里に降らずに山にだけ降ってくれれば良いと思っているのだが、その里にも、もちろん城ヶ峰にも待望の雪が昨夜から降った。この機会を逃す手はない。すぐに準備をし出発。揖斐小学校の校庭の先に見えるはずの城ヶ峰もガスがかかり、見えない。

 三輪神社 8:30

 地蔵と城台山

 神社を8時半に出発。

 展望台から見る揖斐の街

 一心寺

 しめしめ誰も先行者がいないとほくそ笑む。時々前にある足跡は住人である野生の動物たちのみだ。

 雪のついた枝は素晴らしい絵を描く

 城台山 8:54

 反射板 9.12 日頃の何でもない人工物も違って見える

 足跡 間隔が比較的あいている 鹿か?

 足跡2 間隔が狭いが、体は雪についていない 何だろうか? 小さな鹿?狸?狐?

 足跡3 足跡がでかい イノシシ? それとも背の低い動物?
 誰か足跡の判別法を教えてくれないだろうか。

 城ヶ峰山頂 9:42 

 土日だと必ず会う人がいるのだが、今日はその人にも会わない。結局誰にもあうことなく三輪神社まで下りてきた。

 相変わらず城ヶ峰にはガスがかかっている 10:46

 今日履いた登山靴 10年くらい前に好日山荘「最も安い雪山用」として買ったスカルパ(37000円くらいだったか?)
 中級山岳の雪山までOKということだった
 (無雪期にこの靴を履いている人を見かけたが、靴底が固く、歩きにくい)
 保温材入の冬用登山靴にはもちろん及ばないが低山用としては全く問題ない

 里山だと気温があがるとともに雪は重く、水分を含むようになる。だから降ったばかりの雪の中を歩くのがお薦めなのだが、いつ降るかわからないし、山から離れているところではすぐ行けない。その点おじさんは恵まれていると感じる次第である。
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クリスマスローズとバラの元肥 23.1.28

2023-01-28 18:51:31 | バラ、クレマチス等
 今日は午前中冬晴れの素晴らしい天気でした。城ヶ峰は昨夜降った雪で素敵に化粧していました。昼から畑に出かけ、埋めてある大根を取り出し、菜花を少しだけ収穫しました。

 大根はみずみずしさは保っていますが、一部傷んでいるところもあります。今家内が切り干しを野菜乾燥機で作っています。

 庭のクリスマスローズがチラホラ咲き出しています。

 白い花の系統は咲き始めるのが早い気がします 鉢を上に上げて写真を撮っています 1月24日撮影

 これも鉢ですが、完全には開いていません

 葉に特徴があります 蕾が開きつつあります

 地植えです ローアングルで撮っています ふるい葉はほとんど切り落としました この方が早く咲くかもしれません

 地植えの黄色です 庭のあちこちで花が見られるようになるのももう時期です

※クリスマスローズは肥料をたくさんくいます
 10月頃から3月まで毎月初めに油かすを投入します 

 バラの剪定、硫黄石灰剤の散布に続き、今日堆肥そして元肥を投入しました。

 まず株の周り30cm、深さ10cmくらいの穴を掘ります

 そのあと堆肥(サラブレットお馬の堆肥)を投入します

 そのあと有機バラ肥料「ローズサポーター」を一株300g投入
 土と混ぜ合わせて終了です

 ※肥料と堆肥は、清水園芸店から取り寄せています ローズサポーター20kg 5900円(送料込み)
                         馬の堆肥40L×3    4700円(送料込み)
  高く思われるかもしれませんが、市販の肥料よりはずっと安いと思います
  今までいろいろ試してみましたが、ここのが割と良い結果を出しています

 昼過ぎから雪が降ってきました。外での作業はこの時期つらいですね。
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雪を求めて小津権現山(高屋山) 23.1.26

2023-01-26 16:19:20 | 山登り
 今季最大の寒波とあったので、相当の積雪があるものと予想し、半ば期待もしていた。今季揖斐の山は貧雪とでも言うべき状況で、このままではスノーシューやワカンを使うような山歩きが出来ないように思われた。そこへ大寒波襲来とあったので密かに期待したということである。ところが揖斐周辺では寒いばかり(全国的)で、5cmもないような状況だった。

 水曜日8時半頃 揖斐小グランドと城ヶ峰

 Eさんから高屋山(955m、小津権現山への途中にある)に行こうと誘われていた(2年前の1月14日このときは豊富な雪があり、4人で小津地区神社から登った。Eさんは腰痛で登山口までで引き返した。)。どか雪だったら、高屋山ですらおじさんには歯が立たない。幸いとも言うべきか、期待したほどの雪は降らなかったので、今日木曜日高屋山へ3人で向かった。トンネルを抜けると雪国だったと小説にはある(実際揖斐でもトンネルを抜けると積雪がぐんと増える)が雪は少ししか増えなかった。小津地区から杉谷林道に入ると雪は少しずつ増えていった。最近、雪道を走る経験をほとんどしていないし、愛車のジムニーも雪道走行を経験していないので、緊張しっぱなしであった。途中まであった轍も消え、いよいよ新雪の山道を登っていった。積雪は20~30センチくらい、幸い順調に進み、無事登山口駐車場に到着。

 登山口駐車場 8:22

 早速3人ともスノーシューを履き出発。最初の頃は積雪も少なく、ラッセルにもならないが、順番に先頭を代わって登って行く。積雪は登るにつれ多くなり、Yさんの口から「新雪楽しい!!」との声も出る。Eさんが先頭に立つと我々はそれについていくのがなかなか大変でついつい距離があいてしまい、途中で待ってもらうことになる。それと歩く足の幅が大きい(足が長いということ)ので、その足跡をたどるのが結構大変となる。先頭になると動物の足跡を見つけることが多くなる。足跡だけではなく、体が雪面を少しどけていくような、まるでラッセルをしたようなトレースがついている。これはおそらく鹿ではなく、イノシシだろう。ラッセルの順番が3回から4回回ってきたところで、緩やかな高屋山が見えてきた。

 出発直後 雪は少ない 8:35

 ときどき雪も降ってくる 8:42

 9:09

 高屋山の山頂が近づくと斜面は緩やかになる 10:34 先頭を行くのはEさん

 高屋山到着 10:42

 お昼準備 EさんとYさん
 今日は風は強くないが、日差しはない。お昼もだんだんと寒くなってくる。こうした場合、長い休憩はできない。今日は20分でおにぎり2個とカップうどんを食べたが、体が冷えてしまった。

 下り 11:25
 スノーシューだと登りよりも下りの方が足に負荷がかかる。特に急な下りは難しい。それでも雪の下りは本当に速く、50分で登山口に着いてしまう。

 登山口8:25→高屋山10:42~11:05→登山口11:55

※カメラが違うと随分違った写真となる
 明るい方 iPhone 明るすぎという評価もできなくはない スマホだとまず顔認証と指反応(対応の手袋も反応しないことがよくある)が必要となり、時間がかかる
 やや暗い方 オリンパス・タフ5 シャッターを押すだけだから短時間で撮影できる


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「世界インフレの謎」を読む 23.1.23

2023-01-22 18:59:49 | 面白い本はないか
 最近目を留めた経済関係の新聞記事あるいはNHK番組から

◯東電が来週にも家庭向け3割前後の値上げ申請(6月以降)
 電気料金は21年の9月以降値上げが続いている。原因は、①石炭、液化天然ガスなどの輸入価格の高騰、②新型コロナウィルスの感染拡大、③ウクライナ情勢、④円安、⑤新電力の値上げとされる。我家では昨年2月新電力に切り替えたばかりで、使用量はほとんど変わっていないが、大幅な値上げとなった。その傾向は今後も継続する見込みとのこと。また、ガス(田舎ではLPガス)も高くなっている。

◯12月の消費者物価指数は前年同月より4.0%上昇
 第二次オイルショック(1981年12月)以来41年ぶりの水準。2月は値上げラッシュが予想されている。滅多にスーパーに行かないおじさんなので実感はわかないが、家内に聞いたところ天ぷら油の値上げをまずあげた。

◯3年ぶりの年金引き上げ1.9%を行う 
 物価2.5%、名目賃金2.8%の上昇を見込んでいるが、マクロ経済スライドによりそれらを下回る引き上げになり、年金は実質引き下げということになる。

◯26年度の国債費は23年度と比べて4.5兆円増える
 0金利政策で国債の金利は低く抑えられていたが、長期金利が上がってきており、利払いが増える。私たちの虎の子の預金の金利は0に限りなく近く、かつての利息がたくさんあった時代を忘れてしまうくらいである。しかし、政府の借金は1029兆円(22年度末、このほかに地方の借金が200兆円)あり、金利が上がると国債費は跳ね上がる。教育費が5兆3000億円と比較しても大きな金額であることがわかる。


 政府は企業に対して賃上げを行うよう要請している。安倍政権の時にもあったので2回目?。しかし、企業のほとんどは中小企業(企業数で9割弱、従業者数で7割)で、そのほとんどが賃上げしたくてもできない状況だと言われる。その訳は、赤字企業が6割に達していることからもわかるように賃金を上げるための原資がないからである。これまで物価がほとんど上がらない状態が長く続いてきたために、賃上げしなくてもさほど実質の賃金が下がることがなく、ある意味バランスが取れていたわけである。ところが、物価が上がる一方で賃金が上がらなければ、国民の生活はますます苦しくばかりである。

 ここからは、渡辺努「世界インフレの謎」を紹介しながら話を進めたい。2000年代後半から最近まで先進国ではインフレ率が低すぎる(日本はデフレ)状態であった。その理由は、①グローバリゼーション(企業はすこしでも安く生産できるところを求め、原価の上昇があっても値上げしない)、②少子高齢化(働き手の減少=将来の所得の減少=貯蓄を増やし、消費を減らす=インフレ率の下押し圧力)、③技術革新の頭打ちと生産性の伸びの停滞であった。このような状況はなぜ変わったのか。各種メディアではロシアがウクライナに侵攻し、そのためロシアからの燃料、ウクライナからの小麦などの食糧が滞ったからという説明がなされている。

 しかし、インフレは21年春から始まっていた。著者によるとインフレを引き起こしたのは、新型コロナウィルス感染の拡大(パンデミック)ではないかと。パンデミックがグロバリゼーションによって構築された世界の物流ネットワーク中の生産設備や物流拠点といった人が「密」となる場所を直撃し、ほうぼうでグローバルな供給網を寸断した。すなわち、供給網の寸断→品薄→価格高騰ということが起こった。しかし、パンデミックは収った22年には経済再開が進みインフレは収るであろうと経済学者たちは予想した。ところが、一過性のインフレと考えていたにもかかわらず、かえってインフレは猛威をふるい始めたのである。

 パンデミックは資本や労働に与えた影響よりもむしろ人々の行動変容をもたらし、これが供給を引き上げるのを妨げている。労働者は工場やオフィスに出ることを拒否し、早めのリタイアをする。消費者は人混みを避け、他者との物理的な接触を避ける。この結果、サービス消費(飲食、宿泊、理美容、フィットネスなど)を減らし、モノ消費に重点を置くようになる。この需要のシフトは急であるため、労働と資本の移動が追いつかない。これが世界で起きていることである。この状態は今年中には解消に向かうが、企業はグローバルな生産体制(賃金の安いところで生産する)を見直しし、それがコストアップになるかもしれないと言っている。

 パンデミックの「後遺症」が引き起こすインフレ 同書151ページ

 以上のことは日本を含め、世界各国で起こっていることだが、日本特有の問題がある。すなわち、90年代からのデフレ傾向の中で国民のインフレ予想が低く、言わば「値上げ嫌い」となっていることである。また、企業は価格を上げないように精一杯の努力を続けていることである。これでは賃金を上げる原資は生まれない。著者は、このあと二つの分かれ道のどちらかに日本は進むと予想する。一つはスタグフレーション、物価が上がると同時に景気が悪化する(欧米でも起きる可能性はあるが、賃金の上昇が日本より高い→消費が落ちない)、二つ目は慢性デフレからの脱却(この道が望ましいことは言うまでもない)、日本の消費者のインフレ予想が上がり、企業が価格を上げると同時に賃金が大幅に上がる。
 ※賃金上昇しても、それ以上に物価が上がれば、実質の賃金は増えるどころか減ってしまう。増やすためには労働生産性(日本はこれが低い)を増やすことが必要となる。

 「ガリガリ君」(赤城乳業のアイスバー)値上げ(2016年)のCM ニューヨーク・タイムズが「日本的」として取りあげた
  22年にも値上げしたが、社長の謝罪はなかった
 (日本で値上げがいかに大変かを象徴する出来事)

 長々と書いてしまった。連合は定期昇給も含めて5%の賃上げを要求しているようであるし、ユニクロなど大幅な賃上げをすると発表している企業もある。賃上げする企業が増えれば、賃上げしない企業から人の移動が起こり、日本全体としての生産性が上がる。こうなればデフレからの脱却ということになる。


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笙ヶ岳 23.1.21

2023-01-21 19:38:19 | 山登り
 今日は養老山脈で最も高い笙ヶ岳(908m)に登ってきた。実はEさんから提案された山は伊吹山であったのだが、テンクラの予報(木曜日)はC、その理由は天気は晴れなのだが10m以上の風が吹くというものであった。伊吹山はほとんど木がないので、まともに風が体温を奪う。そして、過去にCで登った霊仙や金草岳、いずれも強い風に見舞われた。軟弱なおじさん(良く言えば慎重な)は、これでは尻込みするしかない。おじさんが出した代案が笙ヶ岳であった。そのおじさんの気持ちを慮ってくれたのかどうかはわからないが、Eさん、Y女史もその案に賛成してくれた。そして、今回今まで集団では一緒に登ったことはあるが、少人数での登山は初めてだったHさんを誘うことに成功し、おしゃべり溢れる山行となった。

 集合場所から見る養老山脈や伊吹山は、昨夜の雪で軽くお化粧していた。

 今朝の養老山脈

 今朝の伊吹山

養老の滝近くの駐車場から4人は歩き出した。過去にこのルートで一回登ったおじさんは、その時のトレースを何度も確認しながら登った。途中、旧牧場に上がる林道を大幅にショートカットし、標示板(左笹原峠、右もみじ峠)のあるところに出てきた。ここから大洞谷までは下りとなっている。大洞谷の標示板(左大洞登山口、右もみじ峠)の下に小さく「笙ヶ岳」と書かれてある。分岐から右に大洞谷を遡る。道は細く雪があるので、落ちないように注意して登る。沢を渡ると今度は左に山腹を巻いていくのだが、徒渉地点のすぐ右上にあった赤布を見落とし、沢沿いに進んでしまった。道がなくなっていることに気づき、そのまま急斜面を登った。雪がうすくある上に大変な急斜面、つかむところもあまりない。やっとのことで本来の道に達することができた。ここからアイゼンを練習かたがた着けた。軽アイゼンすら着けたことがないHさん。ところがしばらく行くと雪はまばらとなった。最後に急な登りがあるので我慢をしてもらった。その最後の登りもアイゼンがいるというほどではないが、練習なのであった。このコースの唯一の展望(鞍部から山頂の途中)からは御岳や中央アルプスを望むことができた。


 養老の滝駐車場 8:04 有料で1000円 この時間には管理人はいないので戻ってきたときに払う

 退屈な林道歩き 8:41 おしゃべりが弾んでいる

 林道をショートカット 9:27

 標示板(左笹原峠、右もみじ峠) 9:33

 標示板(左大洞登山口、右もみじ峠) 9:44 笙ヶ岳の文字は小さい

 アイゼンを着ける 10:14 最近購入したモンベルの10本歯 とにかく軽いのが魅力 
 今日の靴は冬靴ではない これくらいの雪ならこれで良い(冬靴約1kg、これ700g)

※この時期、たとえ低山であってもす滑り止めとして軽アイゼン(できるなら6本歯以上)くらいは持参することが望ましい。瑞浪市にある屏風山に1月に登った時、凍結ヵ所があった。おじさんは持参していたが、相棒は持参していなかったため、登るのに苦労していた。



 最後の急登・雪の花 10:47

 笙ヶ岳山頂 11:22

 山頂でお昼を食べていたら、我々が来た道とは反対の方(道はない)から若い二人組が登ってきた。藪で意外と時間がかかったこと、地元の人間であると話した。山仲間のOさんを知らないかとの問いにその姓は多いとの答えで、さらに0さんの兄さんが瓦屋(実は弟さんだった)さんだと言うと、その方の息子さんは私たちと同級で「まこと」さんだと言う。まさかここまで話がつながるとは思っていなかった。世間は意外と狭い、何でも話してみるもんだなと納得した次第。帰り林道では伐採した木を切断し、車に積載する作業の真っ最中だった。林道が整備されたところでは、機械化がかなり進んでいることが実感できた。 

 コースタイム 駐車場8:10→山頂11:20~12:00→駐車場13:50


 地形図

 今現在揖斐の山は雪があまりない。月曜日あたりから降るようだが、あまり期待できないかもしれない。来月から貝月山、天狗山、涌谷山などに行こうと相談している。
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