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映画【さよならみどりちゃん】

2007-09-25 23:26:03 | 映画
さよならみどりちゃん
2004
古厩智之


南Q太著の同名マンガの映画化。
原作は何故かうちにあり読んでいますが「そんなに好きな話じゃなかったなぁ」ということであまり観るに至らなかった映画化。

と思っていた予想が見事的中の、なんだか寂しいだけの女の話になっていました。
原作だともうちょっとサバサバとした上っ面と内面のイイカゲンな葛藤があったりして読めたんですが、葛藤が外側に出てしまっている悲壮感漂う星野真里と、そんなに外見がカッコイイヤサオトコではない西島秀俊の共演で違った話になってしまっていました。
これが狙いなら分かるんですが、多分狙ってないはず。
映画は原作と切り離された作品という意志であればこういう解釈もアリかと思うのですが、割と忠実な台詞回しに因るとそうではないはず。
狙い違いじゃないの?
それとも私の誤解でしょうか。


このお話はマンガだから成立していたんだと思いますよ。
ハダカのシーンが結構多様されていますが、ここをリアルに描くとグロイ。でも、そこを描かないと成立しない。難しいもんです。
ストロベリーショートケイクスはどうなんでしょう。

一昔前のCutie系マンガ(岡崎京子、魚喃キリコ 、安野モヨコ、よしもとよしとも、とか?)ってこういうテイストじゃないよなぁ。
結構好きで読んでいましたけど。
もっと刹那で、いつ死んだって良いよ、って名感じでいつつ、とある出来事(たいがい恋)で自分を超見つめ直すものの、結論は「スキなんだからしょうがないじゃない」で突っ走るモノの、最後は「アタシはヒトリだっていい」にオチるパターンだった気がします。
90年代カルチャー。懐かしい。
絵が簡素で、背景なんかの書き込みも少なくて、その余白に読者が勝手に自分の風景を思い浮かべることができることができました。
一括りにするとその筋の方からブン殴られそうですが。


ところで、ツタヤのマンガコーナーの裏側でやけにフィーチャーされている浅野いにおという方のマンガを読んでみたんですが、コレは凄い面白いですね。
しばらく新しいマンガを読んでいなかったんですが、コレは新しい。


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