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映画【トップガン】

2007-08-08 01:46:32 | 映画

TOP GUN (トップガン)
1986
Tony Scott (トニー・スコット)


友人から誕生日プレゼントにと本作のDVDを頂きました。
誕生日はもうちょっと先なんですが、そんなことはどうでも良いです。

このプレゼントは本当に嬉しい。
今まで、幾度となく買おうとしていた作品で、つい先日も「トップガン スペシャル・コレクターズ・エディション MA-1 BOX」を買おうかと、本気で悩んでいたところです。買ったとしても、オマケのMA-1は着ません。多分。


名作です。
サクッとオープニングだけ観ようと思って再生してみたら、うっかり全編観てしまいました。
本当に面白い映画です。純粋に面白い。
時代的なダサさとか、肩パットとか、ソバージュとか、全くどうでもいい。
カッコイイ。

軍事オタクではないのですが、やはり戦闘機ってカッコイイ。
男子の心くすぐられるカットまみれ。
シルエットで描く空母のクルー一人一人のカットも血が通っている。
のクルーの一人が一瞬ブレイクダンスっぽい動きをするカットの記憶が強烈です。DVDのタイムで言うと00h03min30secです。
ちょっと思ったのですが、一連のiPodのCF(シルエットのヤツ)の原型は元をたどればココにあるのでは?
映像と音楽が融合したトーンという意です。
ミュージック・ビデオの出身のトニー・スコット監督だけあって「カッコイイ」だけを追求した映画です。


ほぼVFX無しで撮りっぱなしの映像というのも驚愕。
どれだけUS NAVYが協力したのかと。
国を挙げての「モテ道」の追求。
女性誌の言う逃げ言葉の「モテ」では無く、完全な精子の為の「モテ」です。


映像的にももちろんですが、男子たるものの多くが憧れる「モテる男像」をトム・クルーズがバツグンな好演。
自分の持てる能力をフルに発揮した正統派の口説き。
観るたびに近視矯正手術をしてパイロットになろうかと考えてしまいます。


今観れば、もちろん時代的にイタイ部分は多々あるのですが、そんなことにいちいち文句は言いません。
後のポール・トーマス・アンダーソン監督の「マグノリア」やらキューブリック監督の「アイズ・ワイド・シャット」への正常な雛形。

語弊ゴリゴリで言うと、この映画で何も感じないという人とは旨い酒が飲めません。男子限定で。
純粋にこの映画を観て楽しめない野郎は精子が薄いに違いない。
たとえ環境ホルモンの影響で精子が1/10になろうとも、気持ちの上での「濃さ」は残しておきたいモノです。
ケニー・ロギンスの「Danger Zone」を聴けば、いつ何時でも無条件に血湧き肉躍る、そんな男子でありたいと思う所存であります。

女性がこの映画を好きだと言ったら、それはそれで疑ってかかってしまいますが。


とは言うものの、この映画をあまりにも盲信してファッションとして取り入れている方がたまにいらっしゃいます。
そういう部分として取り入れるのは如何なモノかと。
変わらないのは形而上的なことであって、外見的なことでは無いのです。
それを勘違いすると大惨事になりますのでご注意を。


この映画は大好きです。

本作共々、織田裕二主演の「ベストガイ(BEST GUY)」も、もし未見であればご覧下さい。
名作です。(本人比)