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スーツとその機会(タイミング)

2006-04-11 02:17:42 | 侃々諤々
スーツを新調しました。

と言っても、自分でスーツを買うのは初めてで、今まで来ていたスーツは父親に大学生の時に「一着は無いと困るだろ」と買って貰ったものです。
スーツを着て仕事をしている方には信じられないと思いますが、30前にしてそれ以来の2着目です。
結婚式と葬式くらいにしか着ていかないのでまだまだイケルんですが。

友人(超身近な友達の嫁でもある)につきあってもらって、日曜日の夕方、横浜のバーニーズへ。
このお店、私が初めてスーツを父親に買って貰った場所でもあります。今の私には決して安くはありませんが、「しるし」としてここで買うことにしました。
もう何年前か分かりませんが、父親と一緒に見立ててもらったフィッティングルームに、今度は自分の身銭でまた立っているということにちょっとした感慨すら覚えます。
ホントは表参道のラルフローレンで新調しようと思っていたのですが、冷やかし半分で物色しに行ったところ「ガキは帰れ」という価格に負けました。ラルフは5年後です。

スーツを買うにあたってはド素人。そのため(比較的)押しの強い友人につきあって貰ったのは正解でした。
一人で行っていたら3時間はかかっていたであろうところ、1時間で納得できるものにたどり着けました。ありがとう。

それに、お店の方に関心しました。
普通、スーツを作るのであれば採寸から入ると思っていたところ、私を一見でサイズを把握していろいろと勧めていただけました。先ず、スタイルを提案するという姿勢。機械的な作業ではないというところが素敵です。

クラシックな形が好きなので去年辺りからまた復活してきた2つボタンのものを希望していたのですが、自信を持って3つボタンを勧めてくる。バーニーズは3つボタンをメインで展開しているとのこと。不勉強で恥ずかしい限りです。蕎麦屋でうどんを頼むようなモノですね。
やはり、ここは「餅は餅屋」だと思うのです。浅くはない歴史を持つお店の中で表に出る仕事をしている人にド素人が知ったかぶり&好みの押しつけは間違いの元だと思います。
私もクライアントに満足していただくことを仕事としているので任せるところは任せるという領分をわきまえた信頼関係を築くというのは作業を進める上で最も重要なことだと思っています。
いくつか2つボタンを試着するもののあまりしっくり来ない。お店の方がずっと押している形を着てみて「オ!」と思い、そこから摺り合わせてたどり着けました。やっぱりプロです。こちらの求めていたスタイルをちゃんと汲んで提案してくれる。
迷惑な規格外の体型をしているおかげでオーダーということになってしまいましたが、恐らく意図していたものが仕上がってくれると思います。つきあってもらった友人も納得してくれました。

仕上がりは今月末。楽しみです。
着る機会は随分先だな、とおもっていたところ、本日、友人から結婚するとの朗報。
そういうタイミングってあるんですね。

春にして君を想う

2006-03-20 03:24:15 | 侃々諤々
一人酒で酔っぱらった勢いで。

今日は"春にして"なんて程じゃない程寒かったのですが、生暖かい風が吹く昨今いかがお過ごしでしょうか。

先日、渋谷のとある立ち飲み屋で男ばかりでああでもないこうでもないと酒を飲んでいたところ「"春が楽しい"なんて言う人がいるが、そう言う人は頭がおかしいんじゃないか」という一人の言葉に同意。
頭がおかしいというのは言い過ぎですが、明らかに人種が違うと思います。

私たち(同意している方々)にとって春は眩しすぎる光なのだと思うのです。
今まで部屋でぬくぬくとしていた自分への戒めすら感じる春の暖かさ。

冬の間にコアな部分をを4つの胃袋で反芻して、反芻してやっと区切りがついたかも知れない、できていないかも知れない気分にやってきてしまう暖かさ。
自分の恥ずかしい部分をなるべく出さないように隠さなければ行けない季節、どう過ごしましょう。

春という言葉が唄われている詩のほとんどは、とても寒いときに書かれているということを思うと、やっぱりそうなのかな、と思うのです。

美しく青きドナウ

2006-03-06 01:37:25 | 侃々諤々
ヨハン・シュトラウス2世(Johann Strauss ll)のバカ有名な曲。
映画「2001年宇宙の旅」では冒頭のシャトルがステーションに到着するシーン、ポッドで月面に着陸するシーン、エンディングで使用されています。
実現してもいない雄大な景色にこのワルツが乗っかって素晴らしい空気を出しています。

今週末、とにかくこの曲の一番好きなバージョンを捜して1日で「美しく青きドナウ」が収録されたCDを3枚購入。
まず、今年のウィーン・フィルのニューイヤーコンサートでMariss Jansonsが振ったヤツ。
HMVの5階で「一番ポピュラーなのください」で出てきたのがこれでした。対応してくれたお兄ちゃんがやたらと親身にこちらの好みを聴いてくるのですが、こちとらクラシックなんて殆ど聴かない身。で、「2001年に入っているバージョンのをくれ」と言えば今度はその映画を知らない。共通言語がなかったために上手く疎通ができなかった様です。
聴いてみて、あまりに優しい展開にちょっと違うな、と。なんか、エッジが効いてない。
でも「フィガロの結婚」が入っていたのはラッキー。この人のタクトはなだらかな気がする。
余談ですが、2002年のウィーン・フィルでは小澤征爾が振っています。

で、もう一枚。Fritz Renerがシカゴ交響楽団を振った「Vienna」という直球なタイトルのアルバム。1957年録音。
これは多分王道なんだと思います。並んでいるCDで一番古いのをだったのですが、欲しいのはこれじゃない

結局「2001年宇宙の旅」のサントラのバージョンがやっぱり一番好きです。
最初からこれ買っておけば良かったんですね。
調べてみたらこちらはベルリン・フィルをカラヤンが振ったバージョンだそうです。
やたらとアップダウンが激しい。やたらとエネルギッシュ。好き。
小澤征爾がベルリンでカラヤンに師事していたということもあるので、今度2002年のニューイヤーコンサートのCD買ってみます。ニューイヤーコンサートでは必ず最後に「美しく青きドナウ」演奏されているそうです。
幕開け感、アッパーな感じが新年丸出しです。
このサントラの音源、1968年に映画が公開されているからもちろんその近辺に録音されているでしょうね。音がやたらと良い。ハイ・ファイサウンド。デジタルリマスタリングって凄いですね。
ほとんどiPodで聴いているので台無しですが。

ラジオや街頭で似非ロックばかり聴くくらいなら、音量マックスのiPodでこっち。

新しい服を買って髪を切る

2006-02-05 22:30:17 | 侃々諤々
いつも行くお店でボチボチ世間話をしながらサクッと新しい服を買ったり、友達のいるお店でダラッとしつつ髪を切って貰ったり、帰って簡単な飯を作ったりしながら酒を飲んでさっさと寝る。
たまにはそんなのも良いですね。

でも、最初からそういう日にしようと思っていたわけではなく、一日過ごした結果がそうだったというだけです。
もの凄く些細なことの連続なんだけれども、その程度のことで満足です。

休日にガッツリどこかへ出かけたりというのはあまり好きではなく、ホントに気が向いたら夕方になる前にちょっと出かけてさっさと横浜へ帰る。
誰かにちょっと一杯なんつって誘われて静かなお店でダラダラ飲んでいるのも好きですけど、休日はなるべく早く帰る。東京と横浜の距離感が気に入っています。平日は文句タラタラですけどね。
そんで、もう読んじゃった本をぱらぱら読んだり、何回も観た映画を観る。

小うるさい都会で暮らす皆さん、たまの休日なんて隙間みたいなものです。
風通し良くして過ごしていきましょうよ。
思いのほか、ぴゅーっと吹いて飛ばしてくれます。

ミラチェア購入

2006-01-16 01:16:00 | 侃々諤々
あけましておめでとうございます、どころじゃない日付ですが気が付けば年明けてからの初めての更新です。
初っぱなから風邪をひきまして2日ほど寝込んでました。
去年の暮れも同じような感じだったかもしれません。弱ってますね。

木曜日、起き抜けから明らかな寒気と体の痛さから「今日はマズイ」と思っても打ち合わせが午後に入っている会社員。休むわけにはいきません。
カラ元気の打ち合わせを終了して早退し、近所の医者へ行けば「休診」。ばかやろう。
看護師の連れが置いていってくれた解熱剤で乗り切りました。
翌日、同じ医者に行ったところ「インフルエンザはこんなもんじゃない」と一蹴。処方箋出して貰って帰りました。
インフルエンザじゃなくても辛いんですが、ね。
ところで、薬局にて出してもらえる薬が一回に飲む分がパッキングされていました。
「これは食後に1錠、これは2錠・・・」なんて頭がぼーっとしている病人に覚えられるはずもない暗号を聞かされるよりも「毎食後に一袋ずつ飲んで」と。各錠剤が既にパッキング済み。これは嬉しい。めんどくさくなって飲まなくなる、もしくは間違えて飲むなんてことはなさそうです。
帰りにスーパーで食料買いだめ。ヨーグルトたくさんと100%ジュースと冷凍餃子。風邪をひくとヨーグルトを買うのはどこからの記憶なんでしょうか。味の素の冷凍餃子は旨いですよ。お試しあれ。会社の元上司に教えて頂きました。
一日中寝ているわけにもいかず、ボチボチ自宅のMacに向かう。やたらと腰が重い。関節が全部痛い。で、"恐ろしく休まる本"吉本ばななの「キッチン」をめくりつつ寝る、起きるを繰り返し、いつの間にか朝。

さて更に翌日の土曜日は大分体も楽になるもののまだ若干の腰の痛みがある。これは殆ど持病。
「あ、これは椅子か」で、豪雨にも関わらず大塚家具へ。
その前に友人のS夫妻と横浜のYくんのお店へ行きブツ撮り。ちょっと構えただけで膝が笑ってました。衰えてますね。


昨年の最後のあたりのエントリでアーロンチェアをべた褒めした筆も乾かぬうちにミラチェアに鞍替えしてましたが、その通りでミラチェアに決定です。
多分、今月中には納品されるでしょう。
2時間程ああでもないこうでもないと担当営業を困らせた結果、楽天でも見たことのない安値で購入。

背中が全部隠れる程のハイバックっぷり。
アーロンチェアも捨てがたかったのですが、ミラチェアに比べて背が低い。肩胛骨くらいまでしか覆ってくれません。
ダラーっとリクライニングさせている時に背中全部をカバーしてくれる方が楽チンです。
合計3回大塚家具に足を運び、さらに先週ハーマンミラージャパンのある五反田の東京デザインセンターにも伺ってきました。

で、やっぱりデザイン。
コレに気付いたときに決定しました。
押しつけがましくない程度に差し出すようにアピールする感じ。
アーロンチェアはそのものの存在感が強すぎて周りにあるもの全てに同程度のクオリティを要求する。MoMAコレクションに選ばれているのですが、うちはMoMAじゃない。ケースに入れて展示する訳じゃない。
デザイナーズマンションなんかに住んで、リビングにラウンジチェアとかネルソンのソファなんか置いちゃって、それで書斎にはアーロンチェアなんてのはイケルと思うんですが、そりゃ無い。貧乏ワンルームです。
ミラチェアの場合はどこにあってもそれなりに周りにとけ込むんじゃないかと。
私は椅子に座って本も読むし、Macもいじるし、飯も食うし、エロいこともするし、寝ることもあります。
加えて私の愛するApple製品とのマッチングです。今のAppleに無骨なイメージはありません。さらっとどこにでも置いて構わないけど周りにあるものが何となく明るく見える。コレ。こう言うのが欲しかった。これがデザインの力なのです。

薬の飲み過ぎか、体温が一時34度台まで下がってしまいましたが、ミラチェアの到着が楽しみです。

椅子、後日談。

2005-12-29 23:47:17 | 侃々諤々
アーロンチェア、早速売ってしまいました。
ごめんなさい。
でも、気に入らなかったとか、故障があったとはではなく「コリャ長く使いそうだから新品買おう」ということなのです。

ヤフオクで中古相場よりもかなり格安に手に入れることができたので「これはもしかしたら転売すればアガリが出るのでは」というイヤラシイ思惑で再度ヤフオクに出品。予想までは行きませんでしたが、購入価格よりも上回った金額で落札されました。流石ブランド品です。減価償却期間は3倍です。
落札者さん、ありがとうございます。
アーロンチェア、気に入りましたよ。あの、ゴツそうな見た目からとは全く違う座ったときの柔らかい感じ。
もう発送は済ませてしまっているので、現在は8年使っている剛健なオフィスチェアに座っています。
あの浮遊感が恋しい。

アーロンチェアを買って以来、もちろん買う前もですが、やらたと椅子に対する視点がついてまわり、やたらと調べています。
やっぱりリープコンテッサが実質機能としては良いらしい、ということもさんざんネットや店頭で見て回って分かっています。もちろん候補には入りっぱなしです。

職業柄、デザインがやたらと重要なので自宅にあるものにはなるべく気を遣っています。人から見たら「それは無いだろう」というものも多々あると思いますが、ご容赦くださいませ。
機能とデザインの重要度は2:8くらい。というか、機能的に優れているものがデザインで駄目なはずがないというのも持論です。洋服を選ぶ時なんて、モロにそれです。
見た目で「アレ?」と思うものはやっぱり機能的に中途半端だったりします。その逆も山ほどありますが。

そして今現在で一番気になっているのが、やっぱりハーマンミラー社なんですが、ミラチェア(Mirra Chairs)です。
アーロンチェアを調べていた時にもちらっと見てはいたのですが、やっぱりかわいい。
30前のオッサンが「かわいい」なんて言っていると気持ち悪いですか?そうですか。
私の連れはアーロンよりミラの方がお気に入りのようです。

自宅に帰ったときにデーンと机の前にアーロンチェアがある日々が暫く続いたのですが、なんか家に帰っても仕事っぽい。
「待ってたぜ、もういっちょいこうか?まぁ、座れや」みたいなアニキな感じがしてなりません。
もちろん家もほとんど仕事場なのでいいんですけど、もうちょっとチルアウトな感じで迎えて欲しいものです。
だったらソファでも買えよとお思いでしょうが、そうもいかない住宅事情。

で、ミラチェアなんですが、こちら、座面と背面の色が選べるらしいですよ。
モンクレーは地味な紺を選んだ私ですが、自宅ぐらいはもう少し遊んでも良いでしょう。
でも、アーロンチェアのゴリッとした感じも良いなぁ。

大塚家具、逝ってきます。

アーロンチェアを馬鹿にするな。

2005-12-19 02:25:32 | 侃々諤々
今年の年末のお金の使い道は体の保護に充てています。
モンクレーのダウンジャケットを買って防寒対策をしたのは先月のこと。

私は自宅で起きている時間の9割は椅子に座っています。会社でも殆ど椅子に座っています。
今まで自宅で使用していた椅子は姉から譲って貰った素性の分からないオフィスチェア。
スローガンは「頑丈です」の固い座り心地。腰が日に日にヤバイ方向へ行っています。
30代が目前、体も完全下り坂。トータルで悪くなることはあっても良くなることはない体。
そこで、やっぱり欲しかったハーマンミラー社アーロンチェア
買ってしまいました。

昨日我が家に来て、座ってみるものの、店頭で浮かれ気味に座るのと、実際に時分ポジションに納めてみるのでは全然違う。まず、デカイ!今までの椅子の軽く倍はある存在感。
しかし、それでも許せるデザイン。MOMAの永久コレクションに選ばれただけあります。
他にも腰によい椅子として、リープコンテッサなんかがありますが、デザインがあまりしっくり来ない。
もちろん、座る機能を考えたらアーロンチェアを参考にした後発の方が優れているであろうのは納得できます。
正直、座った感じのフィーリングは実際にコンテッサの方が上でした。

しかし、しかしです。
何が欲しいかを考えたときに、いくら最新テクノロジー満載でもポッと出の新参者は無いですね。そう言った意味での歴史を持った製品というのはやはり信頼できます。数ある製品のなかから淘汰されて生き残っているというだけでも凄いことです。
ビックのライターFenderのTelecasterRHODIAのメモ帳なんか。
完全無欠さはあまり考慮の基準になりません。
人間というのは便利なモノで、ある程度のクオリティがあるものであれば体がそっちになじんでいくモノです。100%いきなり時分の体に合う工業製品なんて存在しないのではないでしょうか。
買って2日目、今までの椅子のスタイルからアーロンチェアスタイルに移行しつつあります。
ちょっと低めに構えるのが良い感じです。
自宅では3人がけのソファに座る貴方には必要ありません。こんな高いモノ買わない方が良いです。
一日に4時間以上座る方向けですね。

安心できるモノに身を任せるのは精神衛生上、とても良いことだと思います。
ちょっとばかりの妥協が後々の不安材料になり、それによって精神が汚染され、結局後から買い直すという言う不経済さ。てんでダメですね。
「そんなもん、高いだけの無駄銭だろ」と言う貴方。10回落ち着いて座れば分かります。自宅で座るのと家具屋で座るのは別物ですよ。

身の回りにいてほしいもの。何が近くにあって嬉しいか。
それが選ぶ基準だと思うのです。