じゅんむし日記

心は急いでいる。それなのに、何も思い通りの形にはなっていかない。がまんがまん。とにかく、今できることから始めよう。

「プラチナデータ」東野圭吾

2012-12-27 | 
まず、タイトルがいいです!
「プラチナデータ」

他の作品でも、内容はおもいしろいのに、タイトルがいま一つ(・・?なんて思うことが私にはあるのですが、
どうでしょう?

「容疑者Xの献身」…”の献身”っているのかな(・・?
「ガリレオの苦悩」…”苦悩”か(・・?
他にも、普通すぎたり、いろいろと。



・国民の遺伝子情報を集め、犯人を特定するDNA操作システムで、遺留品から次々と犯人を特定させていく…

この素材からしておもしろさ抜群!

・システム開発者である天才数学者・蓼科早樹とその兄・耕作。謎に満ちた二人…

天才数学者っていう言葉にヨワイのよね、私。

・警察庁特殊解析研究所・神楽龍平がこのシステムを操っているはずなのだが、
なぜか凶悪犯罪の容疑者に!?

これだけの筋書きがあれば、
東野さんだもの、おもしろくないわけがないですね(^.^)

でもねー、
結末は好きじゃないなぁ(~_~;)

「こう来たか!」じゃなくて「こう来ちゃったのぉ?」というのが私の感覚です。

でも、中途半端な終わり方をする作者が多い中、ラストを書ききる点は好感が持てます。

池谷裕二さんの本を読んだせいか、いやいや、もともと興味のあったことのせいでしょうか、
「人の脳の不思議」という点で、考えさせられるところもありましたよ。

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