Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

並木道、8

2016-11-13 20:54:33 | 日記

 ここで話は少し戻って、春の事です、修学旅行は終わっていたと思います。

初夏にかかる頃でしょうか。私にとってはとても大きな事件がありました。

 最初の校内学力試験が終わってすぐの頃だったと思います。

私の入試対策用問題集が盗難に遭いました。これは紛失ではなくて、はっきりと盗み去られたのです。

それは私の机の中からというより、学生鞄の中から盗み出されたようでした。

 ある日家に帰ると、鞄に入れたと思った問題集がありません。

あれっと、なんだか鞄の中に本が無いという事が不思議でした。

 私はいつもきちんと机の中を空にして、中の物を鞄に詰め込むと帰宅する習慣でした。

それで、学校の時間割最後のホームルーム前迄には、大抵帰宅の一連の動作を終えてしまいます。

ホームルームの後に机の中を片付ける事はめったにありませんでした。

 当時の私は割合せっかちで気が短かい方でしたから、動作は早めだったわけです。

反対に言うと、生来のんびり屋だったので、取りこぼししないように動作を早めに行っていたといった方がよいかもしれません。

ホームルームの時間は先生の話を聞きながら、手で机の中を探り、手に何も触れないか確認するくらいの念の入れようでした。

 そんな私が問題集を机の中に忘れたなんて、意外であり、腑に落ちない事でした。

この時一寸嫌な気がしましたが、まさか盗難に合うとは思ってもいませんでした。

それに、いくら厳重に整理していたとしても、過去に年1、2回の取りこぼしはあって、

机の中に忘れ物をして来た事は確かにありました。

 机の中に忘れてきたのだ、私としたことが。

そんな風に思い、その日の夕方は自己嫌悪になってしまいました。

 それでも、明日の朝行けば教室の机の中に問題集はキチンとあるだろうと自分を安心させました

でも何となく、本を見るまでは落ち着きませんでした。

忘れたという確信が持てないので、夕飯の時にも問題集の事が頭から離れません。

イライラと心此処にあらずでした。

 不安が顔に出ていたのでしょう、父が何かあったのかと聞いてきました。

父の方から私の安否を尋ねる事はめったにありませんでした。

それだけ私は日常の動作から外れていたのでしょう。

 実は社会の入試対策用の問題集が無くてと話します。

学校から帰ってみたら鞄にない事、学校で鞄に入れたと思っていたが机の中に置いて来たらしいと話します。

「ほら、こういう事になるんだ。

と、父は真顔で怒り出しました。

 本は大切にしろと言っただろう。持ち歩くから失くすことになるんだ。

というのです。父はカンカンでした。

持ち歩くと言ったって、と私。

授業で使うから持って来るように言われたのだと答えます。

実際その日の社会の授業で問題集は使われ、それは先生の指示通りでした。

その為に皆が学校へ持って来ていた訳です。

 だから、社会の時間までは確実に私の手元にあったのでした。

私は社会の時間が終わって直ぐか、遅くてもホームルームの前までには鞄に入れたと思っていました。

鞄に問題集を入れた記憶があるように思えました。

でも、家に帰って来ると鞄の中のどこを探しても見当たらず、一度鞄から全ての持ち物を出してまでみたのでした。

私が念を入れて隅々まで探す程もないほど、本は大判の問題集でした。それなりの厚みもありました。

同級生の誰にとっても大切なはずの問題集です。

私は焦ってしまいました。

 物を失くすというか、費用をかけたものを失う、費用が余計にかかるという事が嫌いな父は、相当ぷんぷんでしたが、

私が、同級生は皆学校からこの問題集を持たされている事

毎回の校内実力試験に必要な問題集だからだと説明すると、

父は、必要な物なら買わないとなとか、今日の昼間迄あったのなら明日必ず探してくるようにと言って、

一応腹の虫は収まったようでした。

「多分、机の中だと思うわ。」

何時も机の中はきちんと綺麗に片付けて何もないようにしてくるんだけど。今日は忘れたのかな?

鞄の中に無いからそうとしか思えない。そう私は説明するしかないのでした。

 盗まれたのかな?ちらっとそんな考えも無い事は無いのでしたが、まさかねと打ち消していました。

そんな目に遭うなんて、誰かに嫌味な事をしたり、嫌われるような事は極力避けて来ていたので、

『そんな事無いわね。』と私は思います。

 3年の教室で目立って誰かに嫌がらせされる事も無く新学期から来た私は、その時そう思っていました。


並木道、7

2016-11-13 20:26:33 | 日記

 修学旅行が済むと、校内に旅行の写真が張り出され希望者は購入する事が出来ました。

写真の前に生徒は殺到です。人数の少なくなる折を見て私も見に行きました。

 5、6人ずつ全員が写り込んでいる写真があるので、皆1枚は買う事になるのですが、

数百人いる生徒を6人で割ってさえ、数十回はシャッターを切るわけですから、

同行のカメラマンの方も大変だなぁと思うと、修学旅行自体が中学での一大イベントなのだと実感できます。

 ここで、皆、お目当ての写真購入の為に裏工作に暗躍します。

「Junさん、何番の写真が買いたいんだけど名前貸してくれない。」

と、こんな時だけのJ神頼みよろしく私のところや、気の良い人の所へ来るわけです。

 2年時頃から、このお願い話はよく聞くようになりました。

私も友人2人程に頼まれた事があります。

友人はそのまた友人からも頼まている事があり、また貸しならぬまた頼みのような件もありました。

○さんの分なんだけど、Junの名前でもう1枚誰それ君も撮ってもらっていい?

という感じです。

学校祭の時などに、カメラの得意な子に撮って欲しいとお願いするようでした。 

 例えば、Junさんが誰それ君の写真が欲しいって、とか、

撮って欲しいそうだから1枚お願いね。と、注文するようでした。

(今から考えると、名前を使われる本人には相当迷惑な話なのですが…

当時特に好きな男の子や、付き合いたい男の子がいなかった私は、

誰に遠慮する事もなく、気にせずいいよとこの手のお願い事には何時も快諾していました。

友達の為だもの、友達の友達は皆友達、そんな感じでいた物です。

 そこで、このような頼まれ事をしているとある事に気付きます。

面白い話なのですが、それぞれ違う友人が頼みに来た男の子が、全く同じ人物という事がありました。

要するに友人2人の好みが、かち合っていたのです。かぶっちゃやーよ!

と言いそうなものですが、頼みに来た本人同氏は知りません。

私だけが気付いていた訳です。

 それぞれ誰に写真を頼んだのか私には分かりませんが、もし頼まれたカメラマンの人が同一人物なら、

その人は、私が2人の友人に頼んでまで誰それ君の写真を多めに撮影して欲しいと思っているのだと思った事でしょう。

それでなくても、同時期に皆が私の名前であれこれ写真撮影を頼んでいた訳ですから、

当時の私って相当多情だと思われていた事でしょう。

 でも、あっちもこっちも同時期にお願いというのはおかしい

返って変だと気付いていたかもしれませんね。

何にしても、何でも安請け合いしてはいけないと、今頃になってかなり反省しています。

 そんな訳で、私の方は中学時代付き合いたいとそう思う相手もいないままに3年間を過ごしてしまいました。

あっという間に学校祭も過ぎ、秋が深まり、教室にストーブが入る頃になりました。

入試が近付く3学期も間近です。

 

 

 


風邪です

2016-11-13 20:12:58 | 日記

 今日は良いお天気でした。

ここ2、3日風邪を引いたようで、体調不調です。

少しお休みします。

 1日のんびりしていたので、夕方遅くに買い物に行ってきました。

良い気候ですね、花見の時期の気候と似ていました。

春ならば春宵の気持ちの良い夕方です。

 ショッピングセンターの駐車場で車を降りると、横が桜の木?のような感じでした。

樹木のうっそうとした香りに花見の頃を彷彿としてしまったわけです。

小春日和、夕方の雰囲気でさえそう感じる今日のお天気だったようです。

 冬に向けて、庭の手入れや準備、家の内外の整備をしなければいけないのですが、

この時期はどうしても体調不調になりがちです。

思えば例年、気の急くこの時期に風邪を引いたりしてしまうようです。

私のブログを訪れてくださる皆様も、ご自愛くださいね。