東十条探偵団2

明日は何を撮りに行こうかな?

王子・東十条は坂の町

2017-02-14 | 風景
  坂の町というと長崎とか尾道が有名だけど王子も坂の町、
  でも王子は山ではなく崖、武蔵野台地が果てる所に連なる長い崖。
  上野、日暮里から王子、東十条、赤羽とJR京浜東北線はこの崖に沿って走っている、
  延々と続くこの崖のラインは名づけて日暮里崖線という。


  

     日本橋からの御成道は本郷から王子に向かい岩槻に抜ける、
     途中の音無川は深い渓谷で当時は橋が無かった。
     一度平地に降りそこで橋を渡って再び昇って岩槻街道となる。
     その上り坂が「王子大坂」、長い坂道だ。




  

     王子稲荷の横にある坂道、「王子稲荷の坂」、
     ここ稲荷の裏口あたりが中間点かな。
     下に見える赤とか派手な色は参道に並ぶ屋台の数々、
     おネエさんはしっかり腰を落として坂を下る。




  

     同じ地点から上の方を見る、
     まだまだ続いている坂道は「王子稲荷の坂」。




     標高差が気になる、Yahoo! MAPで見てみよう。

  

     王子稲荷の背中あたりから平地にある山門までのラインで切り取ってみよう。
     左に出ているように直線距離はわずか65m、歩いて1分だが
     高低差はその前30m付近で実に11mくらいになる。




  

     王子稲荷から東十条方向へ、名主の滝公園を過ぎたら「三平坂」、
     左は名主の滝公園。
     名前の由来は昔この辺に三平村というのがあったからとか。




  

     さらに進む、右の道路は一般道でこの先で岩槻街道と交差し板橋の中山道へ通じる。
     中山道は江戸への入口、道の脇には「縁切り榎」があり、誰かと縁を切りたい人が詣でる。
     かつて皇女和宮は京から将軍家に輿入れする際この縁切り榎を避け
     遠回りをして江戸へ入ったと伝えられている。




  

     三平坂から崖上の岩槻街道へ入り東十条駅への坂、特に名前はない。
     この下を高架の京浜東北線が走り正面を横切るは東北新幹線。
     新幹線の列車が走ればいいなと待ってみたが見られなかった。




  

     東十条駅から跨線橋を渡ると今降りた坂道に平行するような形で「地蔵坂」。
     跨線橋のそばに小さな小さなお地蔵様、それが命名の由来なんだろうね。




          

          一度岩槻街道へ戻ってちょっと歩くと東十条駅への専用歩道。
          このまま駅を突っ切って進むとまた階段を下りて商店街への道、
          つまりこの駅は崖の途中にあるということになる。

          ここはかつて私の地元、前にいた会社の社員には通勤駅となる。
          目の前にある「たぬき」は二度漬けお構いなしの串かつ屋さん、
          かつては会社御用達の店だった。
          「忘年会どこでやる?」、「たぬき」・・・
          「新人の歓迎会どこでやろう?」、「たぬき」・・・
          「◯◯さんの送別会はどうする?」、「たぬきでやろう」・・・。




     そして懐かしい風景。

  

     当ブログの前身となるホームページ、「東十条探偵団」
     第一回目発信の表紙の画像はこの東十条駅の看板。
     東十条の名前を冠した公的な物体が無かったので駅の名前を表紙に、
     東十条からお届けしますよ~との意味を込めてね。

     あれから20年近くなろうとしています、
     これもただ一重に見てくださる皆さんのおかげ。
     足を向けて寝られないけどそれをやると立って寝るしかない、
     失礼ながら足を向けている方々には、ごめんなさい。

     今後ともよろしくお願いしますね。♪
                                          2月12日 日暮里崖線を歩く
          

コメント (2)
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