シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

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イタリアのヴァイオリニストは少ない?

2023年04月09日 | 渋い作曲家といえば
左から ヴァイオリン小品集 (2017)、ブルッフとブラームス協奏曲 (1982・83)、ブラームス協奏曲の初出 CD ジャケ?
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ウート・ウーギの2枚目の CD (冒頭中央) を聴いたら、ブラームス演奏の美音にハッとしました。 こんな美音を出せるヴァイオリニストもいるんだなと思った次第です。

逆に考えると うまいヴァイオリニストという人たちは世の中に大勢いる。 そこから選ばれて CD 録音できる人はごくごく限られるということでしょう。 ブルッフとブラームス協奏曲を録音したのは1982~83年。 ウーギ 38~39歳の頃、ヴァイオリニストとしては最も脂の乗っている、体力もあり、イキのいい頃でしょうか。

けれど 冒頭左の小品集を録音したのは2017年 73歳ですから、まだまだ技量は衰えていないんですね。 ジャケ写真が当時の撮影だとしたら、顔立ちも若々しいです。 逆に協奏曲 CD の写真はかなり後の写真のようで、還暦を過ぎた顔立ちです。

近代音楽が生まれた国イタリアですが、世界的な名声を博したヴァイオリニストはと記憶を辿ると __ イタリアっぽい名前からジノ・フランチェスカッティ、ジョコンダ・デ・ヴィート、ルッジェーロ・リッチ、サルヴァトーレ・アッカルドなどが浮かんできますが、フランチェスカッティはフランス人で本名はルネ=シャルル・フランチェスカッティ。 リッチはイタリア系移民の米国人。 デ・ヴィートはイタリア人ですが、ステレオ普及期前に引退しています。

したがって ステレオ録音が出ているのはアッカルド、ウーギの2人くらいと少ないです。 世界的な人気がどれほどあるかどうか分かりませんが、ウーギは大きく注目されてきたとはいい難いですね。

注目されるには、どうしても有名指揮者との度重なる共演や録音が欠かせないと想像します。 独奏者はコンサートの華ですが、人を惹きつける人、そうでない人がいるものです。

舞台ものですから 芸能人的要素も必要です。 そうした色んな要素が積み重なって、人気アーチストが聴衆を集め、それがまた名演奏・名録音に繋がっていくのでしょう。

今後 またウーギの CD を見つけたら入手してみたいと思います。
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ウート・ウーギ (Uto Ughi 1944~) は、イタリアのヴァイオリン奏者。 4歳でミラノ・スカラ座管弦楽団のアリオダンテ・コッジに手解きを受け、7歳で初リサイタルを開く。 その後 ジョルジュ・エネスコに師事。 キジアーナ音楽院に入学し、コルラド・ロマーノに師事。 世界各地で演奏活動を行う。1980年に初来日。 サンタ・チェチーリア国立アカデミア教授、パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールの審査員などを務める。 イタリアにおいては、今世紀の最も著名なヴァイオリニスト、そしてイタリアに生まれ開花した最初の偉大なヴァイオリン流派の伝統の正統継承者としてみなされる。
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今日はここまでです。

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