シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

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クレメルのブラコンはどっちがお薦め?

2022年10月06日 | 渋い作曲家といえば
左は CD 盤で Kremer, Bernstein, VPO Violin Concerto in D major Op.77 (38分25秒 2014/06/25 https://www.youtube.com/watch?v=JSfb8neBaqs)。 右はビデオ盤で Kremer, Bernstein, VPO Violin Concerto in D major Op.77 (41分23秒 2018/02/04 https://www.youtube.com/watch?v=pz8G95d1aww)。
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旧ソ連出身のヴァイオリニスト ギドン・クレメル (1947~) はブラコン録音を3つ残しています。 正確には4つですが。

カラヤン BPO (76 EMI)、バーンスタイン VPO (82 DG)、アーノンクール ACO (96 TELDEC) ですが、VPO 盤には2種類あり、それが冒頭の CD 盤とビデオ盤というわけです。 音源は同じらしく ウィーン・コンツェルトハウスでのライヴ収録です。

YouTube に投稿されているビデオは画質がイマイチで、眠いです。 音声は MP3 で 60MB 容量です。 CD は 55MB です。 その差はビデオ盤の時間が3分ほど長いからで、演奏前後の拍手が入っています。 また ビデオ盤を見ているとクレメルは口を半開きに開けっぱなしで、鼻が良くないのかも知れません (もちろん 演奏には無関係です)。

私は LD ビデオ盤を保有していますが そのスタッフ欄には、マクルーア (P)、バートン (D)、ヴェストホイザー/シャイベ/ チャルケ (E) の名前が載っています。 マクルーアはバーンスタインの専属プロデューサーです。 バートンは映像作品ものの監督によく出てくる人物です。 シャイベは DG の録音エンジニア (トンマイスター) ですね。 バーンスタイン VPO によるベートーヴェン交響曲全集 (DG) を担当しました。

演奏する様子を見たいのならビデオ盤しかありませんが、演奏を聴くだけなら MP3 の CD で十分楽しめます (ただ 音を大きくして聴いたら少しザラついた印象がしました)。

なお VPO と ACO とではカデンツァが違います。 VPO 盤がマックス・レーガー、ACO 盤がエネスコです。 BPO 盤は何だったか忘れました。 一度 FM で聴いて面白い演奏ではないと感じ、2度とは聴いてないのです。 ロンドンでのクレメル演奏を聴いてカラヤンが気に入り、BPO の演奏会に呼んで、その直前に録音したのです。

20代のクレメル自身も、ベルリンに着いてカラヤン BPO と本番前の練習だと思っていたら、いつの間にか録音を示す “赤ランプ” が点灯しているのに気付き、あせりまくりながらの演奏で気に入ってなく、本番の方が遥かに良かったと自伝に書いています。

と思いながら ネットで調べると、クライスラーのカデンツァだったと判明しました (下記中央のレーベルの中にあります)。 この頃 4チャンネル・ステレオが登場しかけたのも分かります。 左ジャケ画像の右上に SQ と刻印が銘打たれています。

クレメルのブラコンは VPO 盤も ACO 盤も、どちらもお薦めです。 30代・40代の録音ですが、強いていうなら最も新しい TELDEC を …。

今日はここまでです。



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