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シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

"独断と偏見" で世相・経済からコミックまで 読んで楽しい 面白い内容を目指します。 

年頃の子をもつ親はいつも …

2019年01月09日 | シネマ何だかんだ
『秋刀魚の味』(1962) から 左は初老の父親 (笠智衆) と娘 (岩下志麻)。 右は料亭での場面。 右端の父親と友人との会話は … (後述)。
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私が現役だった頃、その昔同じ関連会社で働いていた 元上司 (※1) から私が当時所属する部署に電話が掛かってきました。 本当は その時の所属上司と話したかったらしいのですが、不在だったため 私に電話が回ってきました (携帯がなかった頃の話しです)。

連絡内容を聞いた後、「こちらの別部署にお嬢さんが働いていますが よく見かけますよ。 お年頃ですね」と “お愛想” をいうと、「ははは いい人がいたら紹介して下さいよ」と冗談で応えますので、「そうですね __ それじゃ また …」といって電話を切りかけると、「あの __ ほ ん っ と に いい人がいたら紹介してよね」と “ダメ” を押すのです。

「… はい はい いい人がいたらですね。 分かりました」といって電話を切りました。 本気だったんだーと納得しました。 年頃の娘さんを持つ親は色々と大変だとしみじみ感じ入ったものです。
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これがヒトゴトだったら 何も取り立てて話題とすることもないのですが、最近 親戚筋で結婚話しが持ち上がり、諸手を挙げて賛成というか、オメデタイということでもないようなのです。

親戚の末っ子がプロポーズされたのですが、相手は2人の子持ちの男やもめなんだそうです。 奥さんと離婚したのかと思ったら、自殺したのだそうです。 男性は2度目の結婚ですが、末っ子は初婚です。

結婚したら いきなり2人の子の母親役を演じることになりますから、親が心配するのも無理はありません。 先日 ご両親 (※2) にお会いしたら、その話しが出て 色々と心構えを述べるのですが、その時の親としての表情には心なしか “笑顔はなかった” ですね。

そのすぐ後に 当の末っ子が出てきたので、「結婚が決まったんですってね、おめでとう御座います」というと、頭を下げて「有難う御座います」と明るく返事していましたので、その “明るい反応に” ひとまず安心しました。

よくよく 後で思い出すと、親御さんは少し老けた表情にも思え、子の幸せを願う親として心労が積み重なって、それが表情にも現れているのかなと想像しました。 ※1と※2が重なって見えました。

私には子供がいないので、そうした経験や苦労はありませんが、年頃の娘さんを持つ親も楽ではありませんね。 連れ子の家庭に入り、急に2人の子の母親になるわけですから 普通の結婚より苦労が多いと予想するのが普通です。
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もう1つ これも元会社員の事例です __ 私と趣味が同じオーディオで、途中入社の “仕事でヤリテの年上の人” がいました。 入社後 会社の若い女性と再婚し、子供が生まれました。 前の妻は子供2人を残して離婚し、その若い女性がなぜか度々訪問して母代わりに子供さんたちを可愛がっていたので、上手くいくだろうと再婚したのだそうです。 若い女性は初婚です。

ご自宅にオーディオを聴かせてもらいに遊びに行っていいかと訊くと、おう 奥さんも連れて来いよと快諾されたので、昼前に訪問しました。 ランチに彼の得意の手料理を振る舞ってくれました。 その後 我々夫婦2人と彼と3人で自慢のオーディオ装置や、どでかい左右一体型スピーカー (JBL Paragon) の前で音楽や太鼓の LP を聴いているうちに、グチを聞かされました __

女房は前妻の子供たちを最初は可愛がっていたんだが、自分の子供が生まれると その子ばかりを可愛がるんだ。 何で同じように可愛がらないんだというと「だって もう可愛くないんだもん」というから、いつかアイツも追い出してやるとも付け加えるのです (これが離婚の理由?)。

そのうちに、スピーカーの上に置いてあるブラウン管にポルノ映像を流し始めるのです。 私は「これはオーディオとは関係ないんじゃないですか?」といって止めさせました。「何だヨ __ 俺の女房はこういうのを見ると、早くベッドへ行こう行こうといってせがむんだ」という始末です (?)。 話が支離滅裂で、何を考えていたのでしょうか。

訪問する相手を間違えたと思い、早々に辞去し、二度と行かなくなりました。 程なく 30代後半で部長となった彼はなぜか転職しました。 別の同僚にいわせると、「彼はソソウしちゃったんだよね」と “意味深な話し” をしていました。 詳しくは訊きませんでしたが、訊いてもロクな話しじゃなかっただろうと想像します。 若奥様を追い出したかどうかまでは知りません。

結婚する親戚の末っ子もそうなるのか、どうなるのかちょっと心配です。 私が気を揉んでも どうなるものでもないのですが __
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また 半世紀前の映画『秋刀魚の味』も思い出しました。 その中でのシーン __ 初老の父親が娘への紹介話しを頼んだ友人に料亭で訊くのです (冒頭右) __「あの紹介の件はまだ生きてるのかな?」「ああ あれか? あれはもう決まってしまったよ。 お前がグズグズしてるもんだから、他に決まった」

「そうか 決まったのか …」とガッカリしていると、やってきた料亭の女将さんが、2人の前でいうのです __「ウソですよ。 まだ決まっていませんよ」「何だ そうだったのか。 ちょっと驚いたよ」「ワッハハハ …」という具合です。
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『秋刀魚の味』(さんまのあじ) は、1962年に松竹が製作・配給した日本映画。 小津安二郎監督の遺作でもある。 妻に先立たれた初老の父親と婚期を迎えた娘との関わりを、娘を嫁がせた父親の「老い」と「孤独」というテーマと共に描かれている (ウィキペディア)。
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この映画では 最後に 娘が結婚式に臨んで衣装をつけて父親に挨拶し、嫁いで行くのですが、肝心の花婿役は全く登場しません。 本当は同じ会社の男性を慕っていたのですが、なかなか話しが進まないようなので、父親から頼まれた 娘の兄がその男性をトンカツ屋に誘ってトンカツをつつき、飲みながら “探り” を入れるシーンも __

「妹とは何か話しが進んでいるのかい?」「ええ この前訊いたら まだ当分 父親の面倒みなくてはというので、総務課のあの子と結婚の約束してしまいました」「そうか もう約束してしまったのか …」「ええ? じゃ まだ脈があったんですか …… 勿体無い事しちゃったな … (ビールをぐっと一口飲んで) 先輩! トンカツ もう一枚食べてもいいですか?」

__ これもおかしかったですね。 思わず笑ってしまいました。

今日はここまでです。

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